劇メシ-BetsuBara-『ハイイロキツネは二度遠吠う』、ドキドキな展開に目が離せず、美味しく食べて、しっかり体験。

劇メシ-BetsuBara-「ハイイロキツネは二度遠吠う」東京公演、CAFE PARKにて始まった。 本公演は、劇場ではなく「レストラン」で、食事やお酒を一緒に楽しみながら 観劇するという新感覚のライブエンターテインメント。 レストラン会場内360度を使って芝居が行われる為、観客はドラマ世界に没入する事が出来る、今までにあまりない体験型演劇。 2016年7月よりスタートした劇メシシリーズは、3年間でオリジナル作品を7作、 東京、千葉、名古屋、福岡各地で合計120公演以上を行ってきたが、今回は新たに新作「ハイイロキツネは二度遠吠う」を上演する。
始まる前に前説、食事やお酒を楽しみながらの観劇なので「客席での飲食はご遠慮・・・・・」はない。存分に楽しめる!そしてレストランのフロアーすべてを使うので絡まれたら、素直に応じて!と!それから始まる。

店に訪れる客は、なんかみんなわけありな風情。奥の席に座る女性2名。むむ・・・・・え?パワーの出るネックレス???ん???喫茶店などで時々見かける、胡散臭そうな販売?それから、次々とわけありな人たちが(笑)。え?詐欺?それは聞き捨てならない(笑)そんなこんながあり・・・・・え?誰も店を出るな?え?刑事さん?え?事件がここで???

どんでん返しに意外な人が・・・・・・一体とんだ食わせ者は誰なのか・・・・・・というのがだいたいの流れだ。それを普通に舞台で見るのとは違い、観客は観客ではなく、究極の”参加型”、時にはキャストが絡んでくるが、できるだけ、その設定に溶け込んで応対したほうが圧倒的に面白い。そして、もし万が一、銃を向けられたら、素直に手をあげてみよう(笑)。食べて飲んで楽しんで、約1時間。コラボメニューも用意してあるので、観劇の記念にインスタグラムやFBであげてみよう。”観劇”という言葉よりも”体験”のほうがしっくりくる。劇メシ、1時間たっぷりと堪能したい。

[キツネ色ナッツと洋梨のミルフィーユハイイロキツネのアイスクリーム]800円+税

キツネに見立てたアイス、食用の炭のパウダーをミルクアイスに混ぜたもの。炭によってかすかな複雑味を感じる。甘みを抑えていて口当たりも良い。洋梨のミルフィーユ、生クリームとパイの皮、生クリームは舌触りもなめらかで優しい風味、パイの皮はカリッと香ばしく仕上げており、生クリームやアイスクリームと一緒に食べれば食感も楽しい。洋梨はコンポートにしてあり、洋梨の風味を引き立てるために甘さは極力抑えてある。散らしてあるナッツはキャラメルがけ、このキャラメルの風味がアクセントに。ミルフィーユとアイスクリーム別々に食べてもお皿の上で思いっきり混ぜても美味しい。全体的に上品で大人味なデザート。見た目も可愛い、記念に食べたくなる一品。

[ルイボスジンジャーエール] 500円+税
ルイボスティーとジンジャーエールを混ぜたドリンク、ジンジャーエールは甘口タイプの穏やかなタイプのものを使っているので、ルイボスティーと混ぜることによって、甘さが控えめになり、ジンジャーが際立つ辛口タイプではないので、それぞれの風味が生きており、食べるものの邪魔をしないタイプのドリンク。食前はもちろん、食中、食後でもOK。

<あらすじ>
満席の店内に、突然入ってくる兄弟。
「今からみなさんには人質になってもらいます」
反発する客をようやく押さえつけた矢先、犯行グループの一人が仲間につぶやく。
「なぁ、俺らと同じように客を取り囲んでいるアイツ、誰だ?」
知らぬ間に人数が増えてしまった犯行グループ。
そして、別の事件の聞き込みのため、立てこもり真っ最中の店に1人の刑事が訪れる。

【公演概要】
日程:2020年11月25日〜12月4日
上演時間:約1時間(休憩無し)予定
会場:CAFE PARK(渋谷区恵比寿西1-21-15 エルスタンザ代官山B1)
■脚本:鐸木のすり
脚本協力:山田雄也・佐川秀人
演出:横大路伸
■出演:稲垣成弥、吉本考志(劇団Patch)、まつながひろこ、里於奈(劇団ガールズキャラバン)
ルウト、真辺幸星、中城あすか、金沢雅美、かなと
■公式HP:http://lavo3.com/works/haikitsu/
主催:株式会社エンテージ・ぴあ株式会社
文:Hiromi Koh