坂元裕二 朗読劇 2020 豪華出演者でお送りする、脚本家・坂元裕二の渾身の朗読劇。 坂元裕二の「今」をお届け。 「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」

ーー出演:高橋一生×酒井若菜、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、作・演出 坂元裕二 音楽 諭吉佳作/men、豪華スタッフ・キャストで紡いでいくーー

「それでも、生きていく」、「最高の離婚」、「カルテット」、「anone」など、数々のヒットドラマを執筆している脚本家・ 坂元裕二。そんな坂元裕二が、今、書きたいものを書き、自ら演出する朗読劇を東京・大阪にて開催。 今回は、書籍「往復書簡 初恋と不倫」収載の2作品(「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫 海峡」)に、本公演のために書き下ろした新作「忘れえぬ 忘れえぬ」を加えた、計 3 作品を上演。 出演は、坂元裕二の世界観をそのまま舞台に表現できる豪華俳優陣が日替わりでお送りする。 また、音楽は新進気鋭のアーティスト、諭吉佳作/men が担当。この公演のために新曲を書き下ろし。 坂元裕二による繊細で触れたものの心をつかんで離さない男女の会話劇。乞うご期待。

<上演内容>
[第1作品 「忘れえぬ 忘れえぬ」 書き下ろし新作。]

[第2作品 「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」]
男のもとに初恋の女からの手紙がふいに届いた。東京に向かう高速バスの車中で書かれた手紙だった。わたしは 東京で結婚し、その相手はこのバスの運転手ですと書いてある。しかしその手紙が届いた頃、男は既にあるニュー スを目にしていた。
“東名高速道路高速バスの横転事故。死者 8 名。運転手は逃亡中” 生き残った女は婚約者である運転手の行方を捜しはじめた。男もまた女を救おうとしていた。二人は再びあの海 老名サービスエリアで交錯する。幾つかの悲しみの川がより深い悲しみの海に流れ込む。

[第3作品 「カラシニコフ不倫海峡」 ]
平凡な夫婦だった。ある時妻がアフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い出した。数ヶ月後、妻は少年兵の 持つカラシニコフに撃たれて死んだ。男が悲劇の夫として注目を浴びた時、見知らぬ女から手紙が届く。 “あなたの妻は生きています。アフリカの地でわたしの夫と暮らしています。わたしたちは捨てられたのです” 男は真偽を確かめるため、女と待ち合わせる。互いの伴侶が密会を繰り返していた円山町。ホテルの名前は、『カ テドラル』。残された男と女が今、雑居ビルの谷間の海に溺れてゆく。

<坂元裕二:プロフィール>
1987 年、第一回フジテレビヤングシナリオ大賞を 19 歳で受賞。2008 年「わたしたちの教科書」向田邦子賞、 2010 年「Mother」橋田賞、2011 年「それでも、生きてゆく」芸術選奨新人賞放送部門賞、2017 年「カルテット」 芸術選奨文部科学大臣賞放送部門賞を受賞。そのほかの主な作品に、「最高の離婚」「いつかこの恋を思い出し てきっと泣いてしまう」「anone」などがある。映画「花束みたいな恋をした」が来冬に公開予定。2016 年より東京 藝術大学大学院映像研究科教授。
<坂元裕二:コメント>
ただ往復する手紙による物語で、今回で三作目になります。これまでに多くの方に朗読していただきましたが、読 み手が変わるたびに、声という個性によってその色合いだけではなく、物語そのものが変わって感じられるのが何 よりの面白さです。言葉と声しかない最小限の空間に浸り、楽しんでいただければ幸いです。

【概要】
日程・場所:
[東京公演]
2020年4月14日(火)~22日(水) よみうり大手町ホール
[大阪公演]
2020年4月25日(土)~26日(日) 松下 IMP ホール