2020年2月20日(木)から東京・TOKYO DOME CITY HALLにて舞台「KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-」(略称:舞台キンプリ)が開幕した。本作は、アニメ「KING OF PRISM」の舞台化作品の第2弾で、アニメでは描き切れなかったストーリーも描かれる。
劇場版アニメシリーズ3作の累計動員数110万人突破、“応援上映”のブームを巻き起こし、現在は「KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-」が大ヒット上映中と、留まることを知らない勢いで記録を更新し続けるアニメ「KING OF PRISM」。同作初の舞台化作品、舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」(2017)の上演から2年、ついに待望の続編となる第2弾が上演となる。
歌とダンスに心の煌めきを乗せて、心の飛躍で誰も見たことのないジャンプを跳ぶパフォーマンスで、観客をどれだけ魅了できるかを競うプリズムショーをメインに、プリズムショーの世界に魅了され、スタァになることを目指すプリズムスタァたち成長と煌めきが描かれる。前作から引き続き、脚本は劇場版2作を手掛けた青葉譲(アニメ監督:菱田正和)が担当、演出は宇治川まさなりが手掛ける。
出演は、プリズムスタァ養成スクールのエーデルローズの7人のスタァ候補生に橋本祥平(一条シン役)、横井翔二郎(太刀花ユキノジョウ役)、長江崚行(香賀美タイガ役)、村上喜紀(十王院カケル役)、五十嵐雅(鷹梁ミナト役)、星元裕月(西園寺レオ役)、廣野凌大(涼野ユウ役)。
エーデルローズのライバルスクール、シュワルツローズに横田龍儀(如月ルヰ役)、古谷大和(高田馬場ジョージ役)、小林竜之(池袋エィス役)、spi(大和アレクサンダー)。
トッププリズムスタァOver The Rainbowに小南光司(神浜コウジ役)、杉江大志(速水ヒロ役)、大見拓土(仁科カヅキ役)、そのほかにエーデルローズ主宰・氷室聖に栗田学武、シュワルツローズの総帥・法月仁に前内孝文、かつて聖と仁と共にプリズムキングの座を争った黒川冷役に及川洸、田中会長役に佐久間祐人が名を連ねる。
前作で4年に1度のプリズムキングカップにてプリズムキングとなったヒロ。仁が打倒エーデルローズを誓う中、物語は、プリズムショー協会主催の公式ストリートデュオ大会「KIDUNA climax」が急遽開催されるところから始まる。
エーデルローズ、シュワルツローズ、そしてエーデルローズを離れて新事務所を立ち上げたOver The Rainbow。スクールの垣根を超えた、史上初のデュオ組み合わせに全員が翻弄し、大会でそれぞれがその手に掴むものは!? いまだかつてないデュオプリズムショー大会で波乱の展開が巻き起こる!
本作の見どころはなんと言っても、それぞれのプリズムスタァたちによるプリズムショーと応援上演だ。個性豊かなキャラクターたちがスケート、ライブ、ダンスだけでなく殺陣など舞台ならではの様々な演出&パフォーマンスと、プロジェクションマッピングを掛け合わせることで臨場感あふれるステージになっている。
そこに加えて、アニメシリーズでの応援上映を踏襲し、舞台両脇にあるランプが点滅している「お芝居シーン」「ライブシーン」でペンライトなどの応援グッズを使用して声援を送ることができ、ステージとの一体感を楽しめる。
さらに、今回はアニメでは描かれていない青葉書き下ろしのオリジナルストーリーとして、「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」から「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」の間に開催されたストリートデュオ大会「KIDUNA climax」と、「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」にて開催された大会「PRISM.1」の2大会が描かれる。
デュオ大会では、スクールの垣根を超えたペアが誕生し、これまで見せたことのないキャラクターの新しい一面やプリズムショーが存分に楽しめ、「PRISM.1」ではキャラクターたち一人一人の煌めきバツグンのパフォーマンスだけでなく、予想外の展開が巻き起こる。
デュオ大会では完全新曲となる7曲のデュオソングに加え、20曲を超える楽曲が舞台初披露となる。もちろん舞台キンプリには欠かせないお風呂シーン&お風呂曲もあるので、プリズムスタァたちが披露する煌めきたっぷりのプリズムショーをぜひ劇場で一緒に応援しながら楽しんでほしい。
なお、ゲネプロ前の初日会見には、橋本、横井、長江、村上、五十嵐、星元、廣野、横田、脚本の青葉が登壇し、意気込みや見どころなどを語った。
■橋本祥平:
2年ぶりの舞台キンプリということで、僕たちキャスト・スタッフ一同、今日という日を心より、待ちわびておりました。去年12月にライブが開催される予定でしたが、天候の影響で中止になってしまいました。だけど、そのぶんのエネルギーが今日に集まってきているんじゃないかなと思っております。
2年前に一条シンくんを演じさせていただいて、今回、改めて思ったのは、僕も今年で27歳になるんですけど、2年前のあの煌めきを思い出すのに最初は大変でした。この2年間で自分なりに成長したと思うんですが、それがある意味でフレッシュ感とかを失っているんじゃないかと改めて見つめ直せるいい機会でした。
今回は、お芝居パートはもちろんですが、ライブパートが盛りだくさんになっています。ストリートデュオ大会と「PRISM.1」大会と2つありまして、精一杯皆さんと一緒に楽しめたらと思います。
■横井翔二郎:
2年ぶりにこの作品、本当にキャスト・スタッフ一同心より待ちわびておりました。僕らで言ったら、最初はお客様と映画で一緒に行った応援上演から始まり、ライブを経て、今日に至ると。稽古を始まってから役の発見というよりは、この作品を作るにあたって、ビジュアル撮影を行ったなのですが、それでポーズを決めたりとか、資料用としてのただの立ち絵でも2年間この作品を愛してきただけあって、各々のキャラクターのことを心から理解して、愛しているんだなと見えたのが僕はうれしかったです。
久しぶりに集まっても変わらない絆と新しいキャストも入りまして、盛りだくさんのショーということで、そんな僕らが紡ぐ日常、そして心の飛躍をお客様と一緒に完成させられたらなと思います。
■長江崚行:
2年ぶりの舞台キンプリということで、その間にもライブやイベントにも出演させていただく機会はあったんですけど、本編の続編は2年ぶりということで、この2年間でみんながいろんな現場に行って、いろんなことを学んで吸収して帰ってきたことにより舞台上の余裕だったりとかが出てきて、みんな成長したんだなというのを肌で実感しました。
今回から新キャストの方も入ってくださって、映画も公開されましたし、「KING OF PRISM」という作品がアニメも映画も舞台もそれぞれが飛躍して一つの方向性に進んでいることが本当にうれしく思います。作品の一端を担う舞台キャストとして精一杯作品のパワーを皆様に伝えられるように頑張りますので、最後まで応援をよろしくお願いいたします。
■村上喜紀:
2年前に初演を迎えさせていただいて、たくさん経験してきて、各々成長して、それを作品へ持ってきて、それをぶつけあって、作品を作り上げていくという作業を、ライブとかイベントとかで集まることはあったんですけど、心からお芝居を作っていくという作業はとても楽しかったです。先輩、後輩ということはあるんですけど、そんなのは関係なく、仲間として向き合ってくれるこの作品が本当に大好きです。
僕たち2年間、たくさん経験させていただいて、魂をこの劇場に持ってきたんですけど、やっぱり楽しんでくださっているお客様も絶対にこの2年間で熱を上げて、さらにすごいエネルギーを劇場に持ってきてくださっていると思っているので、その圧倒的なエネルギーに僕たちが負けないように、それを受けてプリズムの煌めきをたくさんのお客様に届けていけたらと思います。最後まで応援していただけたらうれしいです。
■五十嵐雅:
顔合わせの時から、久しぶりに会ったのに、すぐに昔の時間に戻るんです。それだけ煌めきの共通点が多くて、すぐつながれる仲間です。見どころはハンパないです! 今、劇場版の「KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-」も上演されていますが、本当にキンプリってプリズムショーが見どころになっています。今回の舞台も盛りだくさんです。リアルにプリズムショーのライブが体感できるということ、そして、映画の応援上映だとスクリーンを通してになってしまうんですけど、応援上演は舞台ならではのライブ感があって、舞台キンプリならではです。
だからこそ、まだまだ煌めきが補充できますから、ぜひ劇場に来てください。4年間、僕は劇場版から声優としても携わってきましたので、その時間も含めて最高の時間です。舞台中でも最終稽古もハンパなかったです。この舞台キンプリならではのライブ感をプリズムショーとして体感していただきたいと思います。
■星元裕月:
初演から2年間と経ちまして、その間にもイベントやライブがあったりはしたんですけど、あらためて2年間を振り返って、初演を思い出して、前回から今回に入って、新しくなる物語とか、受け継がれたものだったりとか、みんなが各々で持ってきたものとか本当に稽古場で感じることが多かったです。
どの作品でも座組一丸となって作っているんですけど、この座組は本当にみんなで作っているという一体感がすごく強くて、そこにはキャストの作品への愛とか、同時にキャスト同士への愛だったりとか、そこにスタッフさんの力ってすごく偉大だなというのを感じていて、決してキャストだけではなくて、スタッフさんも一緒に作っている感覚、すべてが一丸となってプリズムの煌めきを作ろうとしている、その姿勢がこの座組がすごく強く出てきています。
そのことへの感謝というのを私自身思う部分であって、尊敬できるキャストの方ばかりなので、改めて素敵なキャストさんのもとでレオを演じられていることが本当に幸せだなと感じさせていただきました。
今回もきっと素敵なプリズムの煌めきが旋風を起こすと思いますので、ぜひお客様にはとにかく両手を広げて、心を広げて、プリズムの煌めきを受け取っていただけるように、我々一同、一丸となって頑張っていきたいと思います。
■廣野凌大:
本当にキャスト一同が楽しみにしていました。普通の作品だと最初は作品を好きになることから入って好きになって、そのキャラクターを好きになってそれを演じるんですけど、僕らは、舞台キンプリにおいては好きを通り越して愛に変わっています。
2年前も愛していたんですけど、愛の伝え方が僕らなりの真っ直ぐでがむしゃらな伝え方だけだったんですけど、今回は、僕らも成長してきているし、キャスト・スタッフ一同もこの作品を愛しているので、その愛の伝え方が様々で、方向もすごく素敵なものに向いています。それを稽古中でも感じていましたし、本番でもそれがまた新しいエンタメの形として、応援上演というお客様の力と相まってすごいものができると実感しながらキャスト一同、頑張ってきました。
まずお客様の前で、これを見せられるのが楽しみですし、愛がたくさんあふれている作品なので、その愛を全力でハグしに来てください。
■横田龍儀:
僕は今回から初めて参加させていただくのですが、最初、この出演のお話が来た時は本当にプレッシャーがありました。アニメでは蒼井翔太さんが声を務めているということで、声も高いのですが、僕は地声が低いので少し不安もあって、役どころも難しいところがあり、大丈夫かなと思ったんですが、本当に素敵なカンパニーで新しく入った僕をすぐに受け入れてくれて、温かいメンバーが支えてくれて、今日を迎えられたので、今となっては、初日を迎えられるのが楽しみです。
応援上演というのは初めての経験ですので、笑ってしまはないかがすごく不安です(笑)。面白い応援をしてくださる観客の方がいらっしゃると聞いているので、それで笑わないように芝居にも集中しつつ、その場を楽しみながらやれるように頑張っていきたいなと思います。
■青葉譲:
青葉譲役の菱田正和です(笑)。2年前に舞台がありまして、打ち上げがあったんですけど、その時に「青葉さん! 青葉さん!」とチヤホヤしてくれたんです。その時に、この人たちのためにもう一回書かなきゃなとずっと思っていたんです。だけど、2年かかりまして、みんなすごくやりたかったんだろうし、悔しい思いをしていたと思うんです。アニメではテレビをやっていたりとかもありまして、ライブでも顔を合わせたメンバーが何人かいらっしゃいましたけど、そこでも「青葉さん!」と言ってくれていて、すごくやりたいという気持ちがずっと伝わってきていました。
ようやくこうして舞台キンプリの続編を書くチャンスがありまして、すごく忙しかったんですけど、お話をいただいた時はあの時のチヤホヤされた感じが忘れられなくて、またチヤホヤされたいと思って書いちゃいました(笑)。
今回、続編ということで自由度の高い本を書きました。特にストリートデュオ大会については完全にオリジナルになるので、自由度が高いということは、ある意味で僕とキャストたちとの戦いでもあるので、どんな戦いを見せてくれるかなと思いました。だけど、稽古を見させていただい感じだと完全に僕が負けるぐらいで、みなさん素晴らしくて面白くて、僕の手元からキャストのみんなに物語が移って、あとはこれからお客様との戦いになると思うので、舞台で存分に戦ってもらいたいなと思います。見どころは全部です! よろしくお願いいたします。
【公演概要】
日程:2020年2月20日(木)~3月1日(日) ※公演日時は変更の可能性があります。
劇場:TOKYO DOME CITY HALL
<出演>
橋本祥平(一条シン役)、小南光司(神浜コウジ役)、杉江大志(速水ヒロ役)、大見拓土(仁科カヅキ役)、 横井翔二郎(太刀花ユキノジョウ役)、長江崚行(香賀美タイガ役)、村上喜紀(十王院カケル役)、 五十嵐雅(鷹梁ミナト役)、星元裕月(西園寺レオ役)、廣野凌大(涼野ユウ役)、 spi(大和アレクサンダー役)、古谷大和(高田馬場ジョージ役)、横田龍儀(如月ルヰ役)、 小林竜之(池袋エィス役)、栗田学武(氷室聖役)、前内孝文(法月仁役) <アンサンブル>梅津大輝、佐藤一輝、竹井弘樹、松田健太郎、宮越大貴 ※出演者は変更になる可能性がございます。
<スタッフ>
脚本:青葉譲
演出:宇治川まさなり
音楽:石塚玲依
原作:T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ
主 催:舞台「KINGOFPRISM-ShinyRoseStars-」製作委員会2020
公式HP:https://kinpri-stage.com/
(C)T−ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ/ タツノコプロ/舞台「KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-」製作委員会2020
取材・文:櫻井宏充