『BLOOD-CLUB DOLLS2』初日舞台挨拶「いろんな楽しみ方ができる作品です」(奥秀太郎監督)

スタイリッシュでクール、「BLOOD」シリーズ最新作、映画「BLOOD-CLUB DOLLS2」、池袋のグランドシネマサンシャイン シアター3にて舞台挨拶が行われた。登壇したのは、松村龍之介、北園涼、宮原華音、そして奥秀太郎監督。MCは松澤千晶。
透明な『マスク』姿で順番に登壇、そして距離をとる。本来ならもう少し寄るのだが、そこは『ソーシャル・ディスタンス』。満杯にならない満席の客席から大きな拍手、掛け声はなし。北園涼の歌唱に合わせて!
 まずは一人ずつ。
「初日を迎えました!」(松村龍之介)
「無事に初日を迎えられて本当によかったです。少しの時間ですが楽しんでください」(北園涼)
「久しぶりに皆様の前に立つので緊張しています。楽しんで!」(宮原華音)
「本当に!まさかの時代になってしまいました!非常に貴重な時間にきていただいて感謝しております」(奥秀太郎)
そして、現在の率直な感想ということで奥秀太郎は「ねー、オリンピックがなくなる!時代に公開することができて、皆様の懐の広いおかげで・・・・・・しぶとく生き抜いていきたい。楽しんでいただけたら」とコメント。

 松村龍之介も「まずは、こうして皆様が足を運んでくださったことに心から大きな感謝を。最近、難しいじゃないですか、貴重なお時間、映画と僕たちのためにさいてくださったこと、気をつけて・・・・・まだまだ油断はできないな、と。こうして映画を公開することができて本当に嬉しいし、これが皆様に少しでも普段の生活の糧だったり、支えになってくれれば、と思います。応援してくださると何よりです」としみじみ。北園涼は「この事態なのに、公開することができて本当に嬉しい。皆様がここにくる間にも危険が・・・・その中、マスクをこうしてくださったり、ソーシャル・ディスタンスで、気を使ってくださり、公開に。これで今があるんだなと。綺麗なVの字が・・・・ここから客席の景色が!新しいなーと。でもこの景色を見れてよかったなと思います綺麗なVにお客様が並んでいる!ディスタンスでよかったな、と」座席を一つずつ空けているので、舞台上の景色が!いつもと違う!ということであるが、いずれにせよ、観客がいる状態はこの時期においては『奇跡』かもしれない。「お二人が言った通りです。アクションやってて、『華音ちゃん、ウイルス、とばしてよ』って、とか『追い払ってよ』って言われるんですが(「できるの?」と共演者からツッコミ)、いいなーと(笑)、刀でね!退治できればいいんですけどね。気持ちだけでも強く持ってね!皆様も体を適度に動かして、元気に過ごして、また他の映画館でも観ていただけたら」と元気よく。まずは免疫力!UP!が大事!

MCより「印象に残っているシーンは?」の質問に、「今回は、(僕は)ご一緒する方が少なくって、シーンとして。北園涼くんとは1回だけ?」と松村龍之介。それに対して北園涼も「そうですね。確かに。でも1があって2になる、これは、と撮影に臨んで(笑)」と同意。そして撮影期間の話になり、北園涼から「1の時期から比べると暖かい時期に」といい、その寒かった話題に「めちゃめちゃ寒かった!」と北園涼。印象に残っているシーンは桜のシーンということで宮原華音は「私は、対決のシーン、桜の木の下でやるんですが、あれがちょうど22歳から23歳になる瞬間で、撮影していたので、今は24歳になりました!誕生日にそうやってご一緒できたのは嬉しかったし、寒かったです、本当に。八嶋さんとのシーンで印象的だったのはアクションなんですけど、戦う意思が・・・・2回止めてて・・・あれは結構きつい・・・・足は上がるんですけど、それをKEEPが難しくって、遠慮しちゃってビビっちゃいました。でも八嶋さんが気さくに話しかけてくださって、かっこよく思い切りできました」綺麗なシーンだそうなので、ここは見所ポイント。北園涼は「映画館ではまだ観てないのですが、自分の歌、曲が映画館で流れる・・・・すごく感動しました」と感慨深げ。
MCより「歌う際に心がけたことは?」の質問に「映画のテーマ、レコーディングの際に2曲用意されてて、監督にもご一緒していただき、『どっちがいいですか?』と。で、こちらの曲になりました。僕もその時は映画の全貌が見えていなかったので、映画の雰囲気というよりも、オケや曲の雰囲気に合わせて歌っていました」と歌唱秘話を。さらに「予告を観た時に『よかった、曲と合ってる』と思いました、壮大な感じとか世界観とか、映画にぴったりの曲になったなと」とコメント。また1作目と2作目のキャラクターの違いについて松村龍之介は「演じ分けという点では、あまり意識してなくて・・・・・自分で役の設定を考える時、あの時点では割とすでに出来上がってる、ああいう組織の中で、普通のことじゃない、常軌を逸している人間がやる・・・・・1に近いものなんじゃないかなというイメージで臨ませてもらった、感覚が大きく変わった、っていうのはなく。楽しかったです」と役についてコメント。

ソーシャル・ディスタンス!!

また脚本の藤咲淳一の「肉じゃがを作っていたらカレーになった」というコメントが披露された。奥監督は「どっちも美味しいです(笑)、スパイスが相当入っている感じ」とコメントし、一同「はーーー」という言葉が(笑)。そこで「本格的なカレーになったな、予想していた以上に!」と奥監督から補足説明。そして「俳優、演技もそうですし、スタッフもカメラマンがイタリア人、いろいろな方々にご参加いただいて、かなり無国籍な味に(笑)」そのコメントに一同「ふむふむ」。監督にとっての「印象的なシーンは?」の問いかけに奥監督は「どのシーンもすごく派手な感じになって。無国籍なシーンとか・・・・・あとは殺陣のシーン、過去のシーンなどは好きですね。最後の殺陣はすごく過酷で、記憶に残る」とコメント。また天候が「激しい雨で!僕は撮影の時に雨になることが多くって(雨男らしい)、すごく皆様にご迷惑をおかけしております(「監督のせいじゃないです」とフォローが)」と語る。綺麗なシーンに仕上がっており、必見。
最後に一言。
「こういうご時世、こういう時期に公開できることを本当に嬉しく思います。たくさんの方が応援して駆けつけてくださったこと、改めて感謝いたします。この映画を観ていただき、それぞれが感じた感情だったり、疑問など、考えることを、漠然としたことを楽しんで欲しい、それって難しいことかもしれません。僕にも難しいです、主演ですが(笑)。謎さえ、このシリーズの魅力、それを共有しながら、全貌を楽しみに待ってもらえれば!」(松村龍之介)
「1に引き続き、2にも参加させていただきました。本当に謎が深まる、というか、一人一人のストーリーが広がりを見せる、世界観が大きくなった2です。かなり想像ができるので、いろんな想像をして・・・・・考えながら観れると思います。そして主題歌、最後に流れます、本日から配信も始まっています!よろしくお願いいたします」(北園涼)
「初めて更衣小夜という役をやらせていただいたのが19歳の時だったのですが、24歳になってしまいました(笑)。だんだん歳を重ねていますが、皆様がセーラー服を着てもいいと思ってくださる限り、小夜をやっていきたいと思います」(宮原華音)
「1以上にいろんな意味でグレードアップじゃないかなと思っております。増えてしまった謎もあります、ご覧になった方々『?』ね(笑)、本当に何度も観ていただけたら、いろんな楽しみ方ができる作品になっています」(奥秀太郎)

<関連記事:松村龍之介直筆コメント>
https://theatertainment.jp/japanese-play/56899/

<映画情報>
『BLOOD-CLUB DOLLS2』
2020年7月11日よりロードショー

CAST 松村龍之介/北園涼/宮原華音/黒崎真音/南圭介
岐洲匠/高崎翔太/朝倉あき/八神蓮/友常勇気/安里勇哉/田中涼星 郷本直也/河原田巧也/内海啓貴/白柏寿大/磯村洋祐/富田翔/芹沢尚哉 吉川麻美/桜井理衣/坂本康太/前田剛史/ベルナール・アッカ 池田成志 八嶋智人

STAFF
原作: Production I.G / CLAMP
監督: 奥秀太郎
脚本: 藤咲淳一・奥秀太郎
撮影監督: 藤井光永
プロデューサー: 奥村千之介
配給: NEGA・ムービック

公式サイト:http://bloodclubdolls.com/

公式 Twitter:https://twitter.com/bloodc_stage

© Production I.G / CLAMP・ST / BCD FILM PARTNERS
取材・文:高 浩美