藤倉大×大野和士 対談動画も!新国立劇場 創作委嘱作品 オペラ『アルマゲドンの夢』世界初演!

新国立劇場にて 世界最前線の作曲家・藤倉大の新作オペラ『アルマゲドンの夢』が上演される。 SFの父祖H.G.ウェルズの短編『アルマゲドンの夢』を、大胆な発想でオペラ化。 現代を生きる我々のすぐそばにある脅威を浮き彫りにしていく。 演出は世界のオペラ界のトップランナーに躍り出た女性演出家リディア・シュタイアー、世界的話題作が誕生、その瞬間を目撃したい。

【URL】 https://www.nntt.jac.go.jp/opera/armageddon/

藤倉大、 大野和士、 リディア・シュタイアー

世界最注目、 藤倉大待望の新作オペラ!ポピュリズムが世界を覆う今、 すぐそこに迫る脅威をスリリングに描く衝撃作。
新時代の旗手として世界で最も旺盛に作曲活動を展開している作曲家・藤倉大の新作オペラ。 藤倉がフルオーケストラと合唱を伴うオペラを作曲するのは、 今回が初。 世界の音楽ファン待望の藤倉大の新作オペラに、 内外から熱い注目が集まっている。
藤倉が選んだ題材は、 20世紀初頭のH.G.ウェルズのSF短編『アルマゲドンの夢』(邦題『世界最終戦争の夢』東京創元社より9月復刊)。 藤倉と長年協働しているハリー・ロスが台本(英語)を手がけ、 藤倉らしい大胆な発想でオペラ化。 時空を自在に行き来しながら、 忍び寄る全体主義と科学技術の発展がもたらす大量殺戮への不安を鋭くも描いた原作を脚色し、 ポピュリズムが世界を覆う今日、 現代を生きる我々のそばにある脅威をスリリングに描き出す。
演出は、 近年ドイツを中心に欧米の観客の熱烈な支持を受け、 2018年のザルツブルク音楽祭『魔笛』で一躍世界の話題の的となった女性演出家リディア・シュタイアー。 指揮は大野和士芸術監督自らがあたります。 奇しくも世界を震撼させた新型ウイルスの脅威の下にある今日、 今こそ上演意義のある『アルマゲドンの夢』世界初演にぜひご注目を。

~新国立劇場公式動画 藤倉大×大野和士『アルマゲドンの夢』対談~
前編】原作との出会い、 作曲のエピソード、 演出家リディア・シュタイアー

【後編】台本作家ハリー・ロス、 作曲の過程、 映画「蜜蜂と遠雷」のエピソード

オペラ『アルマゲドンの夢』の今日性
大野和士芸術監督が藤倉大に出した条件のひとつが「現代性あるテーマ」。 藤倉と台本作家ハリー・ロスは、 ウェルズのSF短編『アルマゲドンの夢』に、 ポピュリズムが席巻する今日の状況を重ね、 絶好の題材として創作に着手しました。 その後イギリスではボリス・ジョンソンが首相に就き、 EU離脱を決定。 藤倉は「世界の状況がどんどんこの作品に近付いて、 怖いくらいだ」と言います。 更に2020年、 世界は新型ウイルスの脅威に震撼し、 各国指導者の対応に運命が委ねられることになりました。 夢のごとく幸福なカップルに、 強大な力の影が黒い染みのように広がり、 やがて人類破滅の悪夢が迫る…オペラ『アルマゲドンの夢』は、 まさに今日上演されるべきドラマです。

国内外から激賞された『紫苑物語』に続き、 新国立劇場が世界へ放つ新作シリーズ第2弾
日本人作曲家への新作委嘱は、 大野和士芸術監督の掲げる第一の柱。 第1弾として2019年に上演した『紫苑物語』(西村朗作曲)は、 国内外のメディアを驚嘆させ、 世界に通じる力を絶賛された結果、 世界のオペラの成果を表彰するインターナショナル・オペラ・アワード2020(本部・イギリス)の新作部門ファイナリストに、 世界8作品のうちの1本としてノミネートされました(受賞作発表時期は未定)。 台本を手がけた佐々木幹郎氏は第1回大岡信賞を受賞。 オペラパレスに詰めかけた満場の観客が熱狂した『紫苑物語』に続き、 新国立劇場から世界へ、 知的興奮に満ちた新作オペラを発信します。 世界的話題作の誕生は、 同時代に生きる全てのオペラファン、 音楽ファン、 演劇ファン、 文芸ファン必見です。

<オペラ『アルマゲドンの夢』STORY>
大都市へ向かう通勤電車の中。 若い税理士フォートナムは見知らぬ男クーパーに、 その本は夢についての本かと問われる。 訝しむフォートナム。 クーパーは、 夢と現実が入り混じることはないか、 自分は夢の中で殺された、 別の時間に生きていたのだと畳みかける。
クーパーは美しく聡明な妻ベラと新婚生活を送っていた。 ダンスホールへ現れたインスペクターの扇動で、 若者たちは戦争への恐怖を煽られ、 ジョンソン率いる一派にあっけなく取り込まれてしまう。 敢然と立ち向かおうとするベラ。 なだめるクーパーを、 ベラは自由を求め戦おうと必死で説得する。 やがて巨大な飛行機や戦艦が近づき、 興奮が渦巻く中、 爆撃が始まる。 ベラが撃たれ、 クーパーの腕の中で息絶える。

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<公演概要>
日程・会場:
2020年11月15日(日)14:00 オペラパレス
2020年11月18日(水)19:00 オペラパレス
2020年11月21日(土)14:00 オペラパレス
2020年11月23日(月・祝)14:00 オペラパレス
台本:ハリー・ロス(H.G.ウェルズの同名小説による)
作曲:藤倉大
指揮:大野和士
演出:リディア・シュタイアー
美術:バルバラ・エーネス
衣裳:ウルズラ・クドルナ
照明:オラフ・フレーゼ
映像:クリストファー・コンデク
ドラマトゥルク:マウリス・レンハルト
[出演]
クーパー・ヒードン:ピーター・タンジッツ
フォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム:セス・カリコ
ベラ・ロッジ:アジェシカ・アゾーディ
インスペクター:加納悦子
歌手/裏切り者:望月哲也
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
公演情報WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/armageddon/