《インタビュー》ワーキング・ステージ「ビジネスライクプレイ」演出・脚本 川尻恵太

コメディの手腕では定評のある川尻恵太の描き下ろしサラリーマンコメディ、ワーキング・ステージ「ビジネスライクプレイ」が2020年11⽉28⽇より新宿FACEにて上演される。キャッチコピーは”これは負けっぱなしの⼤⼈たちが巻き起こす、奇跡のビジネスコメディ”。サラリーマンの日常をコメディ×ダンスでスタイリッシュに表現する。脚本・演出を担う川尻恵太さんに今回の作品のことや今年のコロナ禍のことなどを語っていただいた。

ーーここ1、2か月ぐらいからぼちぼち演劇の公演が行われるようになりました。川尻さんは6月から上演形態や上演時間などに注意しながら演劇公演を始めましたが、その時のお客様(配信だったり、ですが)の反応などを教えてください。

川尻:6月にやった「DISTANCE」は本多劇場の再開という事もあり、お客様の熱量はすごかったですね。お祭りみたいでした。8月の「DISTANCE2」は全国に行かせてもらいました。この頃には配信公演に皆さん慣れていて、落ち着いた感じでしたが、各地方の劇場が動き出したことを喜んでくれる方がたくさんいました。今は、お客様を動員した公演が増えてきましたね。正直社会情勢的には何も変わっていないのですが、我々は最善を尽くして公演準備をするしかありません。ものすごく正直な事を言うと、リスクと集客数は見合っていません。まだまだお客様が安心して舞台を見られる状況じゃないからです。
それでも勇気を出して劇場に来た方に、最高のおもてなしをしたい。というのが僕の願いです。

ーー今回はオリジナル作品で、久しぶりに劇場にお客様を入れての公演、もちろん先のことはわかりませんし、今まで通りとはいきませんが、公演できそうな状況についての率直な思いをお聞かせください。

川尻:今回は出演者が7名という事もあるので、通常通りの作品作りをしてます。この辺は、信頼関係でしかないですよね。
スタッフとこの7人が気をつけた生活をした上で、稽古や本番では通常通り、コメディを作っていく。そういう意味では、今まで通りのところが多いかもしれません。マスクとアルコール消毒と検温、換気などがそれに足されたくらいです。なので、皆様にも、生活に気をつけた上で、今まで通りの気持ちで観に来て欲しいです。もちろん対策はばっちりしてますので。

ーー今回の「ビジネスライクプレイ」ズバリ、見所、面白ポイントなどをお願いします。“負けっぱなしの大人たち”っていうところが気になりますね。

川尻:今年は、いろんな職種の人にとって、試練の一年でした。例年よりも「なんだかうまくいかないなあ」と言う事が多かったんじゃないでしょうか。この舞台は、その「なんだかうまくいかない」「うまくいかないことになれてしまった」人々のお話です。
人は負けに慣れます。しかし、どんな人にも、勝負の時はやってくるのです。そこで戦う気持ちになれるかどうか。そんな話です。負けっぱなしでも、逆転可能なのが人生だと思っています。

ーー俳優さんも個性的な方々が揃いましたが、稽古も佳境に入ってきたかと思います。川尻さんから見た俳優陣の持ち味などをお願いいたします。

川尻:とにかく稽古場が明るいです。良くも悪くもピリピリしない。誰かの失敗を咎めることはなく、笑ってからアドバイスするみたいな。このお話の舞台となっている株式会社WEEKLYの社員たちがそのまま、稽古場にいるような感じです。
これはとてもいい事だと思います。あとは、各キャラクターが個性的なので、その個性の部分をどんどん伸ばしてもらえたらと思いますし、今回の俳優陣は、急にコツをつかんでグンと伸びる人たちなので、最終的にどこまでいけるか楽しみです。

ーー劇場に行こうかなと思っている方々に向けて締めの言葉をお願いいたします。

川尻:今、何かを観に行く事にはリスクが伴います。それでも観劇を選んでくださった皆様に、僕らができることは、思わず笑顔になるようなエネルギーを与えることだと思います。観に来ていただければ、明日、今日よりも元気になっていることをお約束いたします。是非、ご来場ください。

ーーありがとうございました。公演を楽しみにしております!

<あらすじ>
浄水器の営業販売に行き詰まりを感じた日野洋治は、転職情報誌を適当に開いて、そこに転職することにした。
IT企業と名乗るその会社は「株式会社WEEKLY」。
配属された金平チームには、コピーライターの土田万平をはじめ、ろくに仕事もしないで遊ぶように過ごすサラリーマンたちがいた。

慣れないことに翻弄されたり、バカみたいな事が起こったりしながらも、徐々に明らかになる社員たちの過去。
そんな中、金平チームを最大のピンチが襲う。

これは負けっぱなしの大人たちが巻き起こす、奇跡のビジネスコメディ!

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<公演概要>
■公演期間:2020年11月28日(土)~12月5日(土)
■劇場:新宿FACE
[タイムテーブル]
11月28日(土) 17:30
11月29日(日) 12:30 / 17:30
11月30日(月) 19:00
12月 1日(火) 14:00 / 19:00
12月 2日(水) 14:00 / 19:00
12月 3日(木) 14:00 / 19:00
12月 4日(金) 19:00
12月 5日(土) 12:30 / 17:30

■スタッフ
演出・脚本:川尻恵太
音楽:あらいふとし + ミヤジマジュン
振付:EBATO
■キャスト
赤澤燈 陳内将
健人 松井勇歩 山﨑晶吾
今立進
エハラマサヒロ
■チケット料金
プレミアム席:11,500円(税込)
一般席 9,500円(税込)
※会場にて別途ドリンク代500円が発生致します
■主催: World Code、アミューズキャピタルインベストメント
■公式HP:https://worldcode.co.jp/pulesute01
■公式Twitter: https://twitter.com/wstage_BLP

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