誰もが知っている名作、そしてファンも多く、アニメも大人気の「魔女の宅急便」、原作の舞台化、昨年好評だったミュージカル版がもうすぐ開幕する。初日前にフォトコールと囲み会見が行われた。
まずはフォトコール、ハイライトシーンが公開、最初はキキが両親の元を離れ、一人立ちするシーン、娘の成長は嬉しいが、いなくなってしまう寂しさを感じるコキリとオキノ、一方の娘も新たな世界に踏み出す勇気とほんの少しの不安と喜びと入り混じった気分、生まれて初めてホウキで空を飛んだことを思い出したり。しかし最後はホウキに乗って!旅立つ!心揺さぶられる場面だ。
それから次はパン屋さんのシーン、トンボがパン屋にやってくる。出会いはいつでも、ちょっと甘酸っぱいような、それで微笑ましく、子供と大人が同居するお年頃。最初にキキが街にやってきた時の出会いは最悪でも、トンボは諦めない。気になってしょうがなく、探し回ってようやくパン屋にたどり着く。コミカルさもあって楽しいシーン。きっぷの良いおソノ、白羽ゆりが明るく元気良く、キキの心を癒し、励ます。その夫のフクオ、藤原一裕、超無口キャラ、全力での咳払いは必見。
最後は、アンサンブル陣が賑やかに登場するダンスシーン。街のお祭りで皆、着飾ってテンションもアゲアゲだ。トンボもちょっとおめかし。そんな華やかなところにやってきたキキは、みんなのテンションにちょっぴり気後れ。町長はみんなが喜ぶイベントを仕掛ければ、またまた自分の地位は安泰!と下心いっぱい!この町長がコミックタッチで嫌味もなく、「わかる、わかる、その下心」と思わせてくれる。アンサンブル陣のダンススキルの高さは要注目!
それから囲み会見が行われた。キキ役の福本莉子とお母さんのコキリ役の生田智子が手をつないで登場、オフでも本当の親子みたいな雰囲気。
会見で福本莉子は最初は不安いっぱいだったようだが「皆さんと仲良くなって楽しくって!初日が楽しみ!」と笑顔。生田智子は「本当の娘みたいな感じ」と、もはや目の中に入れても痛くない!な雰囲気。そんなやり取りを見て横山だいすけは「僕だけ遠目で〜」と父の悲哀をにじませた。トンボ役の大西流星は関西在住なので、上京しての参加。最初は緊張していたようだが、稽古を重ねるにつれて楽しくなった様子で「ホテルがすごい寂しくなって」と語る。会見で大西流星は関西特有のイントネーションで喋るが、これがなかなか味がある。ライセンスの藤原一裕は「ここで、さんざん喋らないと!」と笑わせる。「咳払い、一発でのど飴舐めてます」と咳払いに全てを込める。さらに「キラキラしてます!初めての稽古場ですでにキキとトンボになってた!」と2人を絶賛。とにかく稽古も舞台も楽しくて仕方ない様子の福本莉子で終始、笑顔。横山だいすけは「稽古中から『おかあさん』とかって呼んで、家族の温かさを出せるように」と語るが、フォトコールでの3人のやり取りのシーンは本当に親子のようで、観ているこちらもちょっとほっこりとする。さらに「立ち稽古の時に『似てるな』と思い、だんだん同じ動きになってきて(笑)」と生田&福本母娘を評した。さらに「(本当の)お父さんかおじいいちゃんみたいな」と笑わせた。大西流星は昨年の公演は観劇しており「普通にお客さんとして観てた」と語る。出演が決まって原作もきちんと読み、「キキとトンボの関係性が深く描かれている。LIKEがLOVEに変わっていく純粋な恋愛」とコメント。今日はほんのさわりだけの披露であったが、ここは見所となるであろう。
最後にPRタイム、横山だいすけは「泣きそうなシーンがいっぱいある!深いミュージカル」と言い、大西流星は「いろんな視点で観ても面白い!成長している姿を見守っていただきたい」と語って会見は終了した。
【概要】
公演名:ミュージカル「魔女の宅急便」
出演:キキ役:福本莉子 (第8回東宝シンデレラグランプリ)
トンボ役:大西流星 (関西ジャニーズ Jr.)
生田智子、横山だいすけ、藤原一裕(ライセンス) / 白羽ゆり 他
原作・監修:角野栄子 (『魔女の宅急便』福音館書店刊)
脚本・演出:岸本功喜
作曲・音楽監督;小島良太
振付;舘形比呂一
〈東京公演〉
期間:2018年6月15日(金)~24日(日)
会場:新国立劇場中劇場
〈大阪公演〉
期間:2018 年 7 月 4 日(水)~5 日(木)
会場:大阪メルパルクホール
主催:フジテレビジョン/アークスインターナショナル(東京公演)
朝日放送/アークスインターナショナル(大阪公演)
企画製作:アークスインターナショナル/フジテレビジョン
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (前日10:00~18:00)
公式 HP:http://www.musical-majotaku.jp
文:Hiromi Koh