ヤングエース(KADOKAWA刊)にて10年間の長期連載の末、大団円、完結した大ヒット青春漫画「ナナマルサンバツ」(原作:杉基イクラ)。 高校での競技クイズを題材とした熱血ストーリーは文化系の王道スポ根ものとして話題となり、2017年のアニメ化に 続き、西井幸人・鈴木絢音(乃木坂46)など若手キャストにより2018年、2019年と2度の舞台化。 そして2021年1月、銀座 博品館劇場にて待望の第3弾!タイトルの「O(オー)」の意味もここでわかるはず!SQUARE全国大会での熱いクイズの戦いと並行して紡がれる原作では語られなかったもう一つのクイズにまつわる青春ストーリー。原作同様にクライマックスを迎える。
いよいよSQUARE全国大会、U-18、映像でスピーディにその概要が示される。全21チームは、都内のホテルに召集され、大会事前番組も放送される事に。取材を受ける越山識(西井幸人)、深見真理(鈴木絢音)、笹島学人(小澤亮太)、マイクを差し向けているのは…もちろん、この人!吉田尚記しかいない(高校生クイズ東京都代表だった経歴の持ち主)!また笹島学人のライバルの深見誠司(横井翔二郎)にも吉田が突撃インタビュー!皆、並々ならぬ闘志を燃やす。また笹島学人は越山識らに京都に戻ることになったと告げる。つまり、これが共に戦うのはこれが最後、ということになる。ますます、燃える越山識、深見真理。また、この”SQUARE”の企画・プロデューサーの三咲P(加藤靖久)、識たち高校生たちへの眼差しは温かい。
そして、このストーリーと並行するようにもう一つの物語がある。佐奈宏紀演じるアキトをメインキャラクターとしたストーリーで、こちらは舞台だけのオリジナルストーリー。クイズ大好きな高校生、しかし、通っている高校の方針でクイズ大会への出場が禁止されてしまう。しかし!そこで諦めるアキトではない!定食屋を営む実家で練習したり。また、バドミントン部に所属するヨシコ(弓木奈於)はアキトとヒデキ(本折最強さとし)の会話を聞いて決心する。そして、この原作通りの”本編”と舞台オリジナルストーリーは、交わるのか?!定食屋のカレンダーの年に、そして登場人物たちのファッションにご注意を。
勝負にかける面々、御来屋千智(中村嘉惟人)も、もちろん!多くのライバルたちがひしめく大会、文蔵高校の越山識たちは大会を制覇できるのか?!(簡単には勝てない)というのが大体の流れ。そこに交互にオリジナルストーリーが描かれる。クイズを通じて成長し、気づきを得る越山たち、クイズは0.1秒が勝負、この瞬間は二度とやってこないが、この高校時代もまた、今だけ。そんな彼らの生き様とクイズの勝負がシンクロし合う。そしてアキトはクイズ出場を夢見て技に磨きをかけるが、彼自身も夢を追うことで成長する。この2つのストーリーが単純に平行線をたどるのではなく、微妙な”接点”がある。そして観客は次第に気づく、「もしや…??」。
出されるクイズ、聞いていると思わず真剣に聞いてしまう。その意識によって知らないうちに”参加”。また、出題されるクイズの内容にも注目したい。質問だけでなく、その正答にも意味ありげで感慨深い。そして!もちろん最後はガチバトルがご用意!ここが、なんとも言えず!リアルなので、真剣に悩み、正解すれば本気でガッツポーズし、惜しくも間違えたら本気で悔しがる!MCはもちろん吉田アナ!これは見てる方も燃える!ガチなので勝者は、もちろん毎回変わる!!
通称”クイ研”、文科系バトルの王道、体育会系舞台もいいが、文科系も!面白い!そして主人公は言う「君もクイズ王にならないか」。”王”と”オー”と”O”。ダジャレと笑うなかれ、実に奥が深いのだ。
なお、ゲネプロ前に挨拶。登壇したのは西井幸人・鈴木絢音(乃木坂46) ・佐奈宏紀・弓木奈於(乃木坂46)・大歳倫弘(ヨーロッパ企画、作・演出)。
「今回、第3弾です。原作の最終回のパートを描くことになりまして、でも始まりというイメージを作りたいので、またオリジナルストーリーも加えまして、これが始まり、と…。そしてタイトルですが、この『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O(オー)』まで紆余曲折の歴史(笑)、『?』『オメガ』『XYZ』『Z』」…(キャスト陣が大笑い)、『逆襲』『夜明け』…これじゃあ『スターウオーズ』ぽいし(笑)…最終的に『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O(オー)』、『O(オー)』、ゼロスタート、個人的にはそういう要素を満たしていると思います」(大歳倫弘(ヨーロッパ企画、作・演出))
ここで場が温まり…。
「3作続けて同じ役、主演をやらせていただくのは人生で初めてです。佐奈さんとかに囲まれて、いい刺激を受けて稽古してきました。ガチクイズバトル(周りを見渡し)、今日、登壇している人たちには負けません!前作では優勝したので2連覇したいです」(西井幸人)
「3作続けて出させていただき、嬉しく思います。(弓木奈於の方を見て)一緒にお芝居することはないかな?と思ったら!ね!(と再び弓木奈於を見る)、芝居で絡むシーンがあるので嬉しい」(鈴木絢音(乃木坂46) )
「初出演です。アキト役でオリジナルキャラクターですが、(大歳倫弘さんと)話し合って作ってきました。頑張ります!!」(佐奈宏紀)
「初めての舞台でわからないことだらけですが、鈴木絢音さんと一緒に出させていただき、嬉しいです。稽古ではみなさん本当に優しくしてくださって楽しい日々でした。クイズで勝てるように!」(弓木奈於(乃木坂46))
これにて会見は終了。なお、配信も予定されているので!劇場に行かれないファンはこちらを!また、本公演のBlu-rayの発売も決定!詳しくはHPにて。
<公演概要>
公演期間: 2021年1月6日(水)~1月17日(日)
公演会場: 銀座 博品館劇場
原作: 杉基イクラ 『ナナマルサンバツ』(KADOKAWA刊)
脚本・演出: 大歳倫弘(ヨーロッパ企画)
出演: 西井幸人・鈴木絢音(乃木坂46)・小澤亮太・中村嘉惟人・横井翔二郎・加藤靖久/
佐奈宏紀・弓木奈於(乃木坂46) ・本折最強さとし・中西柚貴/
石田剛太・角田貴志・土佐和成(以上3名 ヨーロッパ企画)/吉田尚記(ニッポン放送)
主催: 「ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE 」製作委員会2021
★公式ホームページ (http://7o3x-stage.jp/)
★公式twitter https://twitter.com/7o3x_stage (@7o3x_stage)
■公演に関するお問い合わせ先:東映ビデオカスタマーセンター
TEL0120-1081-46 (受付:月曜〜金曜10:00〜13:00、14:00〜17:00(土・日・祝祭日を除く))
©『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』製作委員会2021
文:高 浩美