ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』時を超えて遠くへ!愛は永遠に。

ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』、東京公演、いよいよ開幕!
ライブビューイングもライブ配信も!リアルでも、配信でも!

1972年に「別冊少女コミック」で発表、少女漫画の枠を超え愛され続けている萩尾望都の伝説的名作「ポーの一族」、2018年に宝塚歌劇団花組にて初のミュージカル化、宝塚ファンはもとより、原作ファンの期待を大いに集めた話題作が再び!主演のエドガーはもちろん明日海りお。初演当時、その原作から抜け出たようなビジュアルと表現力で大好評であった。
大筋は宝塚版と同じであるが、宝塚版の良さを踏襲しつつ、いくつもの手を加えている。厚みのあるダンサー陣、男性の群舞はパワーもあり、跳躍力も高く、見応えあり。セットは大きく変わり、リアリズムを追求しつつ、様式美もしっかり。そしてメインキャストの実力、明日海りおは、”当たり役”という表現がぴったり、二回目ということもあり、エドガーの深い哀しみや苦しみをより濃密に体現する。そしてアラン役の千葉雄大、活躍の場所はもっぱら映像だが、舞台の方も並み居る”諸先輩”方の中で、かなりのプレッシャーだったかもしれないが、勝気で少々わがまま、だが根は優しく繊細な少年・アランを的確に演じていた。そして小西遼生、福井晶一、涼風真世ら、舞台ベテランキャスト、さすがの歌唱力、そして佇まい。

物語の出だしは1964年のフランクフルト、空港の場面から。エドガーとアランの話題、そこから場面が変わってオープニング。原作を読んだことがあれば、流れはすでにわかっているが、その奥深さに見入ってしまう。たった4歳で生まれたばかりの妹・メリーベルとともに森に捨てられるが、老ハンナ・ポー(涼風真世)に拾われ、老ハンナの館で育てられる。普通の人間として育った2人だったが、老ハンナとポー家の一族の人々は吸血鬼「バンパネラ」であった。11歳のときに一族の秘密を知ったエドガーは、成人後に一族に加わることを約束させられてしまう。

数奇な運命に翻弄されるエドガー、そして妹のメリーベル(綺咲愛里)、しかし、のちに養父母となるフランク・ポーツネル男爵(小西遼生)とその妻・シーラ男爵夫人(夢咲ねね)もまた、「バンパネラ」であるがゆえの人生を歩む。また、ポーの一族が「バンパネラ」と知った時の”人間たち”の反応と行動、村人たちしかり、そしてジャン・クリフォード(中村橋之助)ら、「バンパネラ」への恐怖、危険で異端、排除したい、亡き者にしたい気持ち、彼らに追い詰められる「バンパネラ」たちの苦悩もまた、心がキリキリとする。またエドガーの苦しみ、アランの孤独、この二人の運命とも言える出会い、寂しい魂が共鳴する。メリーベルの儚さ、ポーツネル夫妻の愛、多くのことがこの作品に詰まっており、考えさせられる。2幕後半、よりエモーショナルで濃密な展開、切なく、愛しい。心に刺さるセリフ、「人間より恐ろしいものはない」「時を超えて遠くへ」、2016年(平成28年)、連載終了から40年ぶりに『月刊フラワーズ』(小学館)7月号に新作「春の夢」が発表されたが、掲載誌が売り切れ続出。まさに時代を超えて愛される『ポーの一族』、なお、配信も決定しており、劇場へ行かれなくても! また、劇場へ行く人も! 配信は“エドガー アングルバージョン”、“アラン アングルバージョン”も用意されている。違った景色が見えるかもしれない。また、HPでは動画も!

<ライブ配信&ライブビューイング>
[ライブ配信]
◇日時
・2月7日 (日) 12:30公演
・2月13日(土) 12:00公演  “エドガー アングルバージョン”
・2月13日(土) 17:00公演  “アラン アングルバージョン”
・2月28日(日) 12:00公演

◇料金
4,500円※税込 ⇒「Go To イベント」適用で3,600円! 公演パンフレット郵送サービス付6,500円※税込 ⇒「Go To イベント」適用で5,200円!※数量限定販売
◇視聴券発売日:1月27日(水)10:00~各回の開演30分後まで購入可能 ※アーカイブ無し
[国内ライブ・ビューイング]
◇日時:2月28日(日)12:00公演 ◇会場:全国各地 映画館 ◇料金:5,500円(全席指定・税込)
[台湾ライブ・ビューイング]
◇日時:2月28日(日)12:00公演(日本時間) ◇会場:台湾内の映画館 ◇料金:NT$1450
[台湾・香港ライブ配信]
◇日時:2月28日(日)12:00公演(日本時間) ◇料金:NT$1,200 HK$335
◆劇場公演・ライブ配信の詳細は ≫https://www.umegei.com/poenoichizoku/
◆国内・台湾ライブ・ビューイング、台湾・香港配信の詳細は ≫https://liveviewing.jp/poenoichizoku/

<公演概要>
日程・会場:
2021年2月3日(水)~2月17日(水) 東京国際フォーラム ホールC
2021年2月23日(火祝)~2月28日(日) 御園座
(大阪公演は無事終演)
原作: 萩尾望都「ポーの一族」(小学館「フラワーコミックス」刊)
脚本・演出: 小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演: 明日海りお / 千葉雄大
小西遼生 中村橋之助 夢咲ねね 綺咲愛里/福井晶一 涼風真世 ほか
企画・制作・主催: 梅田芸術劇場
協力: 宝塚歌劇団

◇公式ウェブサイト:https://www.umegei.com/poenoichizoku/
◇公式twitter:@poe_musical

舞台撮影 :岸隆子(Studio Elenish ※大阪公演にて撮影