写真家ウィリアム・クラインは、1961年に初来日し、舞踏の創始者 土方巽、大野一雄、大野慶人のパフォーマンスを撮影。1964年刊行の写真集『東京』に収められたのは4点であったが、本書では、その時に撮られた約500カットを一挙公開。
目黒の稽古場に始まり、西新橋、銀座四丁目の路上へと展開してゆく、写真家と舞踏家の歴史的コラボレーションの全貌が明らかに。
戦後の空気を残す60年前の東京の街と人々の表情、その中で新たな身体表現を生み出さんとする舞踏家たちの躍動する身体。舞踊史に刻まれるその日の出来事を、ページを繰りながら追体験できる構成。
オビには、刊行に寄せてウィリアム・クライン自身が語った言葉を掲載。
<ウィリアム・クライン|William Kleinについて>
1928年ニューヨーク生まれ。写真家・映画監督。ソルボンヌ大学で文学を修め、フェルナン・レジェに絵画を学ぶ。1952年より写真技術を用いた実験的表現を模索し、56年に刊行した初の写真集『ニューヨーク』でナダール賞を受賞。1961年に来日して東京を撮影し、64 年に写真集『東京』を発表。従来のタブーを破った広角の構図、粗いテクスチャ、強烈なコントラスト、型破りなフレーミング等、続く世代に多大な影響を与えている。
<概要>
『ダンス・ハプニング 1961年6月』
有限会社かんた 2021年
B5変形 336ページ 日英対訳 写真516点収録
販売価格 4,950円 (本体価格 4,500円+税)