横山拓也の秀作、パルコ・プロデュース 『目頭を押さえた』6月4日より開幕

第65回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、演劇界で注目が集まる劇作家=横山拓也。鋭い観察眼と綿密な取材を元に、人間や題材を多面的に捉える作劇を心掛け、立場や事情の異なる人の葛藤を、関西弁のテンポと笑いを交えた論理的な思考による会話劇に仕立てる。
「目頭を押さえた」は、伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼と、その仲良しの従姉妹で同級生の修子の二人を軸に、その家族や教師たちの人間模様を描いた作品。2012年の初演以来、横山拓也が主宰する劇団、iakuでも繰り返し上演されている。伝統と新しいもの、田舎と都会、平凡と非凡、死と生といった正反対の価値観が混在する中で、その間(あわい)を揺れ動く人物たちの葛藤に胸を揺さぶられる、真摯な人間ドラマ。

<キャストより>
[筒井あやめ]
杉山遼役を演じさせて頂きます、筒井あやめです。
お芝居という未知な世界に飛び込むということで最初は不安な気持ちでしたが、今は楽しめています。見てくださる方を「目頭を押さえた」の世界に引き込むことができるよう、精一杯頑張ります。

[秋田汐梨]
いよいよ初舞台の本番!不安や緊張でいっぱいですが、皆さんに良いものをお届けできるよう、最後まで気を抜かず頑張ります。楽しんでお芝居ができたらいいな、と思っています。

[林翔太]
このカンパニーは本当の家族のように仲が良くてとても居心地が良いです。田舎で暮らす家族の日常を覗き見している感覚でこの作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。

【公演概要】
◆日程:2021年6月4日(金)~7月4日(日)
◆会場:東京芸術劇場 シアターイースト
※7月6日・7日 サンケイホールブリーゼ/9日 名古屋市芸術創造センター
◆作:横山拓也
◆演出: 寺十吾
◆出演:
筒井あやめ(乃木坂46) 秋田汐梨/林翔太/枝元萌  橋爪未萠里 大西由馬/山中崇 梶原善
◆制作協力:ニベル
◆共催:東京都歴史文化財団
◆企画製作:パルコ
◆公式WEBサイト:https://stage.parco.jp/
舞台撮影:御堂義乘