ルーマニアのシビウ演劇祭2021招聘作品 『砂女』国内限定プレ公演,せんがわ劇場にて7月28,29日上演

8月にルーマニアで開催されるシビウ国際演劇祭2021(※)へ招聘を受け、限定2日間の国内プレ公演決定!

2014年に下北沢ザ・スズナリで初演した『砂女』が、2020年ルーマニアのシビウ演劇祭に招聘されるも新型コロナウイルスの影響で演劇祭の開催が2021年8月に延期となり、改めて招聘されることに。本作品、渡航前の7月下旬に、2日間のみの限定国内プレ公演を行うことに。

この公演を行うのは「うずめ劇場」。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科教授でドイツ人演出家のペーター・ゲスナーが1995年に北九州にて設立。翌年、三島由紀夫作「わが友ヒットラー」で旗揚げ公演を行った。ゲスナーによる本格的な演劇メソッドを基盤に舞台創造を展開。アングラ演劇から、海外の古典、現代演劇の初訳初演など、幅広い戯曲を翻案・上演してきた。神社の境内、寺の本堂、ホテルのテラスなど様々な空間での芝居作りを行なう。2007年、拠点を東京に移す。2000年第一回とが演出家コンクールにて最優秀演出家賞受賞等高く評価され、国内外で精力的に活躍。 現在はルーマニアで8月に開催される「シビウ国際演劇祭2021」に向け稽古中とのこと。

<初演より>

原作は安部公房の「砂の女」、ゲスナーさんが構成・演出、同劇団が台本を手がけ、2014(平成26)年に下北沢ザ・スズナリ(世田谷区)で初演し、連日満員に。また原作者の安部公房は35歳の1959(昭和34)年、若葉町1丁目に自宅を建て同作品もここで執筆した。やがて演劇活動に高い関心を持ち、桐朋学園芸術短期大学部で芸術科演劇コース(当時)を立ち上げ、自ら教授として演劇論を指導。これを機会に台本を書くことから舞台を創ることへ進み、1973年(昭和48年)には演劇集団「安部公房スタジオ」を結成して主宰。安部公房ゆかりの地である調布での公演となる。

※シビウ国際演劇祭・・・ルーマニアで毎年実施されている大規模なパフォーミングアーツのフェスティバル。例年70カ国以上の国々から350程度のグループが参加し、1日に6万人以上の観客が参加する世界最大規模の演劇祭。

<公演概要>
日程・会場:2021年7月28日~2021年7月29日 仙川劇場
原作:安部公房
演出:ペーター・ゲスナー
上演台本:うずめ劇場
[出演]
後藤まなみ/荒牧大道/松尾容子/藤澤友/長谷川亜弓/阿部将生/吉田拓也 /宇野雷蔵/ ほか
[スタッフ]
舞台美術: 石原敬 / オリジナルテーマソング:歌: UA(ウーア) / 作曲: 坂本弘道 / 映像: 浜嶋将裕、宇野雷蔵 / 衣装: 吉原顕乃 / 照明: 株式会社ラセンス、河上賢一 / 音響: 株式会社WERK、矢野肇郁、株式会社ステージオフィス / 舞台監督: 荒牧大道 / ドラマトゥルク: 藤澤友 / パンフレット作成: 長谷川亜弓 / DVD製作: 株式会社上原商店