あだち充原作,長江崚行主演 SF時代活劇『虹色とうがらし』上演中!青春あり、恋あり、お家騒動あり、ラストは虹色!

あだち充原作のSF時代活劇『虹色とうがらし』が好評上演中だ。

舞台の中央に虹、この虹は色々な場面に変化する。この物語の主人公は七味(長江崚行)がからくり長屋にやってくる。賑やかに6人の異母兄弟が暮らす長屋。舞台上、キャラクターが一人、また一人と登場する。映像、モノローグ「これは未来の話」、SFなので!ここは原作にもある。タイトルロール、それから本格的に始まる。父は一緒だが、母は皆違う。それでも仲良く、ワイワイと。”新参者”の七味は麻次郎(荒井敦史)とはすれ違い、菜種(伊波杏樹)とはなぜかギクシャク。そんな時、お城の将軍・秋光(松田賢二)は「7人揃ったか」。父はなんと将軍様、もちろん、子供達はつゆ知らず。だが、ちゃんと見守られている。だが…”計算が合わない”、むむ…どうも1名、血が繋がってないらしい?!でも、そんなことはお構いなし、兄弟たちは母親の墓参りに出かけるのであった。


この旅、すんなり、普通に進行するはずもなく!時代劇らしい展開、将軍を狙う黒幕、将軍の落とし胤、陰謀、忍者の暗躍、刺客、もうお約束感のあるキャラが登場するが、そこに留まらないのが、この原作の面白さ、SF時代活劇と銘打っている通り、異人のバン艦長(富山バラハス)、アメリカ人風味な格好だが、その正体は?!また、秋光(松田賢二)の弟である貴光(光宣)が登場した途端に”悪者感”満載。旅をしながら、様々なことが明らかになっていき、菜種はある夢を見るのだが、その夢の真実も後半、明かされる。後半のアクションに次ぐアクション、また、最年少の山椒(猪股怜生/岡田悠李(Wキャスト))が可愛らしく、しかもアクションもこなすという芸達者ぶり。また兄弟のキャスティングが絶妙、長男・胡麻を演じる桂 鷹治はリアル落語家。キャラの設定が噺家。大食漢で大酒飲み!!周りで戦ってるのに一人、落語をやっている場面もあるので!また秋光演じる松田賢二、コミカルなシーンでのはじけっぷりは見所。


共感できる要素、青春あり、恋愛あり、そして兄弟の絆、あだち充ワールド、もちろんバッドエンドにはならないので、そこはご安心を。始まってすぐにコミックを読んでいなくてもオチが何となくわかってしまうのだが、それでも見入ってしまう。物語の中心は”将軍のお家騒動”ではあるものの、七味と菜種の恋模様や周囲の人間関係も見逃せない。 SFと時代劇、相容れないような気がする2つの要素がマッチング、原作の力とそれをリスペクトするスタッフ・キャスト陣。SFとくれば最新技術駆使、と思われがちだが、演出はアナログベース。公演は9月5日までであるが、劇場が遠い、劇場は大丈夫かもしれないけど、その道中が心配、という方は、千秋楽となる5日16:00開演回はPIA LIVE STREAMにて生配信される。アーカイブは12日まで視聴可能。お家であだち充ワールドを!!

【あらすじ】
七味(長江崚行)は、 母親の他界をきっかけに、 6人の異母兄弟が暮らすからくり長屋に身を寄せる。 実は彼らは将軍・秋光(松田賢二)が若かりし頃に訪れた村々で出会った女性との間に生まれた子ども達。 本人たちはそんなこととはつゆ知らず、 日々平和に暮らしていた。 七味もすぐに打ち解けたが、 次男で絵描きの旅人・麻次郎(荒井敦史)とはすれ違い、 唯一の女兄弟・菜種(伊波杏樹)とだけは、 どうにもお互い素直になれず…。
ある時、 「一人だけ血の繋がらない者がいるかもしれない?」との噂が流れたが、 兄弟たちはそんな話を一蹴し、それぞれの故郷と母親の墓参りを巡る旅に出る。
暗躍する謎の浮浪人・浮論(沢村玲)、 突如現れた異人、 将軍家のお家騒動にも巻き込まれた、兄弟たちの旅の行く末は…?
地球とよく似た未来の話、 時代考証口出し無用のSF時代活劇が幕を開ける!

<インタビュー記事>

《インタビュー》 SF時代活劇『虹色とうがらし』 脚本 鳥澄若多

<公演概要>
公演タイトル:SF時代活劇『虹色とうがらし』
公演日程:
2021年8月28日~9月5日 全16公演
劇場:あうるすぽっと
原作:あだち充「虹色とうがらし」(小学館 少年サンデーコミックス刊)
脚本:鳥澄若多
演出:佐藤慎哉(アナログスイッチ)
出演:
七味・・・・・・・長江崚行
菜種・・・・・・・伊波杏樹
浮論・・・・・・・沢村 玲(ONE N’ ONLY)
省吾・・・・・・・釣本 南
琴姫・・・・・・・トミタ栞
半蔵・・・・・・・松原 凛
胡麻・・・・・・・桂 鷹治
芥子の坊・・・・・熊野利哉
陳皮・・・・・・・木村風太
山椒・・・・・・・猪股怜生/岡田悠李(Wキャスト)
彦六・・・・・・・上山克彦
貴光・・・・・・・光宣
バン艦長 ・・・・ 富山バラハス
赤丸・・・・・・・藤木陽一
絵美・・・・・・・聖山倫加

麻次郎・・・・・荒井敦史

秋光・・・・・・・松田賢二
アンサンブル…白井サトル 生谷一樹 宮田龍樹 志摩匠人 森野憲一 浅田壮摩
プロデューサー:川瀬良祐
エグゼクティブプロデューサー:大関 真
特別協力:小学館
企画制作:スーパーエキセントリックシアター
問い合わせ:SETインフォメーション TEL:03-6433-1669(平日11時~18時)

公式ツイッター:https://twitter.com/niji_tohgarashi
公式HP:https://nijiirotohgarashi-stage.com

©あだち充・小学館/SET