劇団スタジオライフ 新作!『若草物語』を日本に置き換えた意欲作 『ぷろぐれす』上演

男優劇団・スタジオライフが名作『若草物語』を昭和初期の日本に置き換えた新作上演!

『若草物語』は、1868年の出版から現在まで150年もの間、世界中で高い人気を誇る不朽の名作。
「結婚こそ女性の幸せ」だとされていた南北戦争時代のアメリカで、性格の異なる4姉妹がそれ ぞれの生き方を見つけるまでの姿をみずみずしく描き、ベストセラーに。 劇団スタジオライフ、本年最後は、4部作から成る原作より『続・若草物語』を軸に、背景を昭和初期(1930年ごろ)の東京に移し、倉田淳が新作として書き下ろし上演。

【倉田淳より】
「若草物語」は1868年に発表され、その後150年にも亘り読み継がれている物語だ。物語はマーチ家の4姉妹が長女16歳、次女 15歳、三女13歳、四女12歳のクリスマスから始まり、その後「続・若草物語」「第三若草物語」「第四若草物語」と続き、ティーンエイジャーの時代から年齢を重ねてゆく中で それぞれの人生を綴っている。遥か昔、子供だった頃に出逢った「若草物語」はほんの入り口に過ぎず、 後年、大人になってからシリーズ4作を通して彼女達の成長を描きながら人生の意味と価値観の在り方を問う物語だったと知った。
2020年の2月に始まり収束の見えないまま2年近くが過ぎようとしているコロナ禍、私達の日常は様々な変化を遂げた。ステイ・ホームに始まり、他との接触を避け、自粛生活を余儀なくされ、経済も混迷が続き、物事の価値観も揺らいでいるような昨今、日々を暮らすことの意味を今一度考えたいと思った。そこで、4姉妹それぞれの人生の選択に重ね、人生において大事なものは何かということをテーマとしている「若草物語」上演に思いが至った次第だ。
だがコロナ禍ゆえ上演時間も出演人数も限られるし、何かスタジオライフならではの上演を目指したいと考えた。そこで時代も国もワープして、家族が家族らしく暮らしていたであろう日本の戦前、昭和初期へと舞台を移すことにした。尤も、この設定は憧れの向田邦子さんの影響ということは否めない。地に足が着いた暮らしの中で、4姉妹の人生に挑戦したいと思ったのだ。
スタジオライフは男優集団だ。勿論、4姉妹も男優が演じる。故に、たぶん一筋縄ではいかない4姉妹になると思う。遠慮のない会話の応酬、一寸ばかりの毒を含んだ言葉の矢、弾ける笑いや思いがけなく溢れる涙など、活き活きとして瑞々しく、清々しい舞台となるよう頑張りたい。コロナで明け、コロナで暮れる2021年の締めくくりに、爽やかに澄み渡る青空を感じたいと思っている。

<概要>
日程・会場:2021年12月11日〜12月19日 ウエストエンドスタジオ
原作:オルコット「若草物語」「続・若草物語」より
脚本・演出:倉田淳
[キャスト]
石飛幸治 曽世海司 関戸博一 松本慎也 緒方和也 宇佐見輝 吉成奨人 伊藤清之
企画・製作 スタジオライフ
公式HP:http://www.studio-life.com
Twitter 劇団公式: @_studiolife_
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