2020年3月に上演した「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage 本物の英雄(ヒーロー)は、政府や自治体による外出自粛やイベント自粛に関する要請をふまえ、わずか6公演の上演。今作「本物の英雄(ヒーロー) PLUS ULTRA ver.」は、「本物の英雄(ヒーロー)」のパワーアップした完全版。
また、Huluストアで独占配信することが決まっている。
2019年の舞台化では、緑谷出久(田村 心)、通称デクが偉大なヒーローを多く輩出してきた国立雄英高校の難関ヒーロー科への進学を果たし、奮闘する姿を描いていた。今回は2回目なので、その後のストーリーとなる。
主人公のモノローグ、そしてすぐにオープニングとなる。2019年の舞台化を観た観客なら、その時のシーンを思い出すことができるし、観てない観客にとっては、前の舞台の様子をここで確認することができる。そしてプロヒーローの元へそれぞれの職場体験に向かう、単行本では6巻と7巻。
真面目な飯田天哉(武子直輝)の兄が襲撃される衝撃的なシーン。インゲニウムは保須市で「ヒーロー殺し」ヴィラン・ステイン(川隅美慎)に襲撃され、下半身麻痺の重傷を負って再起不能となり、ヒーローを引退することに。兄が大好きな飯田天哉はステインを探し出すために、職場体験を保須市に選択。飯田がヒーローを志し、雄英高校に進学したのは、兄のような立派なヒーローになりたいという思いから。だから余計にステインが許せない、復讐心に燃える。
ステインはヒーロー殺し、しかし、ステインは単なる殺人鬼ではない。彼なりの信念がある。しかし、ヒーローを目指している飯田が、自分の怒りのために復讐をしようとしている姿、彼は次第に周囲が見えなくなり、ただひたすらに復讐を目指す。最初はステインは彼をあまり相手にはしていなかったが、飯田の姿を見て…。
そんな彼の窮地に駆けつけたのは緑谷と轟(北村諒)だった…。見どころは、緑谷と轟が飯田のために体を張ってステインに立ち向かう場面だろう。全力でのアクション、そこに照明やプロジェクション・マッピングで作品世界を表現する。休憩を挟んで2幕は、この職場体験の後。ここではちょっとした笑えるシーンも。また、ここの下りはアニメを視聴していたり、原作を読んでいればわかるが、過酷な戦いが。
セリフも心に刺さる言葉が多い「勝つことをあきらめない」「超えてゆけ」など、気持ちが鼓舞される。そして緑谷出久はじめ、キャラクターたちの奮闘。コミックスの全世界累計発行部数は5000万部以上、アメリカやフランスなどでも人気が高い。
ちなみに本編終了後にはサービスナンバーが2曲用意されているので、席を立たないように。拍手などで大いに盛り上げて!また、一度、コロナ禍で公演中止を余儀なくされた公演なのでキャスト陣の熱量が!キャラクターのパッションと俳優陣のパッションの掛け算で、熱い舞台に!正に「ヒロステ」らしい、ゲネプロにもかかわらず、大いに盛り上がった。
なお、配信も決まっており、マルチアングル配信も用意されているので!来年の4月20日には早くもBlu-ray&DVDの発売も。特典映像も予定されている。
<コメント>
[演出:元吉庸泰]
今度こそ、たくさんの人に観てもらいたい、その一心での稽古の日々でした。それはまさにヒロステカンパニーの覚悟。厳しくも豊かな創造力にあふれた時間でした。更に良いものを、更に向こうへ、と澄んだ光を放ちながらカンパニーは美しく表現を重ねてきました。正にワン・フォー・オール。新しい仲間たちの力も、今までの仲間たちの力も全部載せて、遥かにパワーアップした”本物のヒーロー”たちが劇場に舞い降りる次第です。”PLUS ULTRA ver.”に相応しいボリュームと熱量にて、ヒロステが!来た!どうぞよろしくお願いします。
[緑谷出久:田村 心]
いよいよ公演初日を迎えます。前回の公演中止から1年8か月…いろんなことがありました。そんな日々で自分自身「ヒロアカ」という作品や、「ヒロステ」の「ヒーローは必ず来る」「全て乗り越えろ」そんなキャッチコピーに励まされ、勇気をもらう1年8か月でした。そんな何より「ヒロステ」を楽しみに待ってくれているお客さんがいる事も僕たちにとっての大きな希望でした。そんな皆さんに今度は僕らが希望をお返しします。この1年8か月全て力に変えて本番を駆け抜けます!楽しんでください!!
[爆豪勝己:小林亮太]
大切な作品、大切なカンパニーと共に、今日の初日を迎えられた事、本当に嬉しく思います。
止まってしまったあの日から、先の見えない日々でした。それでも「ヒロアカ」が自分をつきおご貸してくれたし、前を向かせてくれた。今度は僕らが届ける番です。
「ヒロステ」を観た事がある方も、初めての方も、楽しんでいただける作品になっていると思います。劇場ならではの仕掛けもあります。配信もあります。”ヒーローが来た”そう一人でも多くの方に感じてもらえるように。長くつづいたこの戦い、勝ちにいきます。
[オールマイト(マッスルフォーム):岩永洋昭]
コロナ禍の影響をこれでもかとモロに受けた今作。
ついに…、否、やっと…、正直な所、様々な気持ちが入り混じっております。
しかし、僕らはヒーロー!どんな困難な壁も、苦しみも、悲しみも、全て乗り越えて行く!!
スタッフ・キャスト一同、命をかけて創り上げたモノを、皆さまの元へと届けられる幸せを噛み締めながら、PLUS ULTRAの精神で参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
<あらすじ>
総人口の約8割が何らかの超常能力”個性”を持って生まれる世界。
事故や災害、そして”個性”を悪用する犯罪者・敵(ヴィラン)から人々と社会を守る職業・ヒーローになることを多くの若者が夢見る中で、”個性”が何もない”無個性”で生まれてしまった主人公・緑谷出久(みどりやいずく)が、ヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し一人前のヒーローを目指して成長していく物語―
体育祭の最中、出久のクラスメイト・飯田天哉(いいだてんや)の兄が保須市で敵(ヴィラン)に襲われる事件が発生した。出久たちヒーロー科の生徒がプロヒーローの元へそれぞれの職場体験に向かう一方、兄の復讐に燃える飯田は保須のヒーロー事務所を希望して…
舞台は保須へ―― 〝ヒーロー殺し〟ステイン現る!!
<配信情報記事>
https://theatertainment.jp/japanese-play/92151/
<2019年公演レポ>
https://theatertainment.jp/japanese-play/27586/
<概要>
作品タイトル:「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage 本物の英雄(ヒーロー) PLUS ULTRA ver.
【東京】
2021年12月3日(金)~12月12日(日)
TOKYO DOME CITY HALL
【京都】
2021年12月24日(金)~12月26日(日)
京都劇場
原作:堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
脚本:西森英行
演出:元吉庸泰
音楽:和田俊輔
振付:塩野拓矢(梅棒)
出演:
緑谷出久 田村 心/
爆豪勝己 小林亮太
麗日お茶子 竹内 夢
飯田天哉 武子直輝
轟 焦凍 北村 諒/
蛙吹梅雨 野口真緒
切島鋭児郎 田中尚輝
上鳴電気 佐藤祐吾
青山優雅 橋本真一
八百万 百 山﨑紗彩
峰田 実 奥井那我人
常闇踏陰 松原 凛
耳郎響香 川上明莉
瀬呂範太 池田 慎
芦戸三奈 永利優妃/
死柄木 弔 雷太
ステイン 川隅美慎
荼毘 大隅勇太
トガヒミコ 伊波杏樹
トゥワイス 川﨑優作/
グラントリノ 米原幸佑
イレイザー・ヘッド 瀬戸祐介
プレゼント・マイク 岡本悠紀
エンデヴァー 上田悠介
ベストジーニスト チャンへ
ミッドナイト 木内海美/
オールマイト(トゥルーフォーム) 吉岡 佑
オールマイト(マッスルフォーム) 岩永洋昭
オールラウンダー 福井将太 田邊 謙 辻村晃慶 河島樹来
※オールラウンダーとはアンサンブルキャストの呼称になります。
[声の出演]葉隠 透 名塚佳織
主催:「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage製作委員会(ネルケプランニング/東宝/集英社/読売テレビ)
公式HP:https://heroaca-stage.com
公式ツイッター:https://twitter.com/heroaca_stage