「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage 「ヒーローになりたい!!!」だから頑張る!

人気コミック「僕のヒーローアカデミア」が初の舞台化を果たした。主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーロー漫画、物語の最初の部分が舞台化されている。
幕開きは、登場する全てのキャラクターが登場し、歌う。冒頭から圧巻の出だし、皆、シャウトする。主人公の緑谷出久(田村 心)は14歳、夢見る少年で生まれつき“無個性”だった。しかし、オールマイト(マッスルフォーム)(岩永洋昭)にひょんなことで勇気を見出され“個性”「ONE FOR ALL」を受け継ぐ。

舞台では緑谷出久(通称「デク」)がヒーローを目指して奮闘する姿をテンポよく描く。「私の“個性”を受け取ってみないか」「え?」、ここから緑谷出久のヒーローへのストーリーが動き出す。ヒーローへの道のりはもちろん平坦ではない。ヘロヘロになりながらも「ヒーローになる!」という目標に向かって邁進する。そして偉大なヒーローを多く輩出してきた国立雄英高校の難関ヒーロー科への進学を目指す。身体を鍛える努力の末に“個性”を受け継いだ出久、無事に合格を果たす。そこで出会う仲間たちや教師とともにヒーローを目指す。

映像表現と俳優陣の動き、セットは『マンパワー』で動かす。それぞれのキャラクターの“個性”、これは基本的にアナログ表現、そこに効果音や映像などを組み合わせて見せていく。「ヒーローになりたいんだ!」と叫ぶ緑谷出久。音楽もロック調を多用、テンションが上がっていく曲調が物語のテーマとシンクロしていく。ところどころで歌が入るが、ミュージカルでもなく、音楽劇でもない。自然な気持ちから発せられた歌、必然的な歌、これが舞台のアクセントになっており、キャラクターの心意気に共感。

また、多くのキャラクターが登場し、各々の見せ場があるが、“個性”、例えば、飯田天哉(猪野広樹)が走る時は本当に!全速力で!走る!ここが舞台ならでは。1幕ではコミックを知らなくてもだいたいのアウトラインがわかる仕組みになっており、2幕は・・・・・お楽しみな場面の連続。

 

生身の俳優陣が体を張って“個性”を表現するところは、ライブならではの臨場感、動きもスローモーションなどを使い、印象的に見せていく。また敵<ヴィラン>死柄木 弔(雷太)、一度見たら忘れられない風貌、この衣装が!

幕開きから最後まで、息もつかせぬほどテンポよく進み、作品世界を迫力と汗と努力で魅せる。「ヒーローになりたい!」というシンプルな夢、希望。舞台は今回初、であるが、熱いパッションで溢れ、作品に賭けるスタッフ・キャストの想い。描かれているテーマは単純明快。緑谷出久のその後の成長も舞台で観たくなる、そんな作品であった。

なお、ゲネプロ前に囲み会見があった。登壇したのは緑谷出久役の田村 心、爆豪勝己役の小林亮太、麗日お茶子役の竹内 夢、飯田天哉役の猪野広樹、轟 焦凍役の北村 諒、オールマイト(マッスルフォーム)役の岩永洋昭、演出の元吉庸泰。まずは挨拶
「2.5次元作品を代表する作品に!します!」と田村 心と元気よく挨拶、王道な2.5次元舞台な印象で、代表的な作品になる予感。小林亮太は「全力で作ってきました。お客さん全員が笑顔で帰ってもらえるように」とコメント、竹内 夢は「長いようであっという間の稽古期間でした。たくさんの方に支えられて今日という日を迎えられました!どんな反応をしてくださるか、今からドキドキ。毎公演全力で!命を注いで!」と語る。猪野広樹は「稽古は本当に長いようで短かったです。あとはお客様と一緒に!もう一個上のステージへ!」と挨拶、シンプルな作品、感情移入もしやすいのが大きな特徴。「怪我なく!お届けできたら!」と北村諒。とにかくアクションにつぐアクション!轟 焦凍の“個性”に注目。岩永洋昭は「早くお届けしたい!よろしく!」とコメント。
演出の元吉庸泰は「試行錯誤して1年以上前からうち合わせなどして・・・・・・今日を迎えることができて光栄です」と挨拶した。
見所について演出の元吉庸泰は「一番は俳優を観ていただければ」と語る。また「歌がございまして・・・・・心情を歌い上げる歌ではないんです」とコメント。「我々が我々であるがために自らを鼓舞するような舞台、それを全員で歌い上げるシーンがあります」とコメントしたが、この歌が圧巻で、オペラのような歌ではなく、自然に大きな声で歌う、といった感じの歌、まさに全員で!パッションがほとばしる、という風情のパワフルな歌であった。
田村 心は「原作をどう生の舞台で表現するかが見所となって行くと思います。みんな作品が大好きです」とコメント、小林亮太は「出演者がすごく多くって見所が詰まっています・・・・・歌もあります。ミュージカルとは違ったステージになっています」、竹内 夢は衣装に言及、「生地も細かく選んでくださって、すごい再現度で、そこを!」とコメント、猪野広樹は「幕があいた瞬間に、虜になってしまうかと。ド派手な作品で!」と語る。北村諒は「バトルを中心に」岩永洋昭は「最後まで目を離さないで、楽しんで」とコメント。
また、元吉庸泰は「大事にしたいのは演劇、俳優を観て欲しい、その上で照明、映像、振付、小道具、大道具、役者の身体、そして全体のバランス、そういうものを組み上げて個性を表現。俳優ということを第一に」と語る。また稽古場は田村 心は「いい雰囲気」とコメントし「切磋琢磨してやってこれたかな」と語る。
最後に田村 心「原作の熱、熱さをすごいと思っていて、僕らは力をお借りして今日から頑張って行きたいと思っています。楽しんでいただける作品になっています!」と締めて会見は終了した。

なお、イベントが急遽決定!4月30日、公演終了後であるが、公演の振り返りなどを行う予定。題して「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage 後夜祭〜平成最後の日を飾れ!〜

また千秋楽は完全愛中継!早くもBli-ray&DVDの発売も決定!発売日は9月18日!

<キャスト>
緑谷出久  田村 心/

爆豪勝己  小林亮太
麗日お茶子  竹内 夢
飯田天哉  猪野広樹
轟 焦凍  北村 諒/

蛙吹梅雨  野口真緒
切島鋭児郎  田中尚輝
上鳴電気  佐藤祐吾
青山優雅  橋本真一
八百万 百  山﨑紗彩
峰田 実  奥井那我人
常闇踏陰  松原 凛
発目 明  馬場莉乃
心操人使  松川大祐/

死柄木 弔  雷太/

イレイザー・ヘッド  瀬戸祐介
プレゼント・マイク  岡本悠紀
エンデヴァー  上田悠介/

オールマイト(トゥルーフォーム)  林 剛史
オールマイト(マッスルフォーム)  岩永洋昭

オールラウンダー  竹廣隼人 遠藤 誠

<「僕のヒーローアカデミア」とは>
集英社「週刊少年ジャンプ」で 2014 年から連載中の堀越耕平による大人気漫画。通称「ヒロアカ」。主人公・緑谷出久(通称「デク」)が最高のヒーローを目指して成長していく、超ド級のヒーローアクション で、シリーズ累計発行部数は 1,700 万部を超え、日本のみならず海外でも爆発的な人気を誇っている。
2016 年にはアニメ化され、現在第 3 期まで放送されており第 4 期の制作も決定している(2018 年 10 月現在)。さらに、2018 年夏には映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2 人の英雄~』が公開 された。

<物語>
総人口の約 8 割が何らかの超常能力”個性”を持って生まれる世界。 事故や災害、そして”個性”を悪用する犯罪者・敵<ヴィラン>から人々と社会を守る職業・ヒーローになるこ とを多くの若者が夢見る中で、個性が何もない”無個性”で生まれてしまった主人公・緑谷出久(みどりやいずく)が、ヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し一人前のヒーローを目指して成長していく物語―

【公演概要】
「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage
原作:堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
演出:元吉庸泰
脚本:西森英行
音楽:和田俊輔
振付:梅棒
公演期間・場所:
<東京>
2019年4月12日(金)~4月21日(日)天王洲 銀河劇場
<大阪>
2019年4月26日(金)~4月29日(月・祝)サンケイホールブリーゼ
<中国:上海>
2019年6月7日(金)~6月9日(日)上海虹橋芸術センター
「主催(東京・大阪):僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage製作委員会
(ネルケプランニング/東宝/集英社/読売テレビ)
主催(上海):ネルケチャイナ、永楽演芸
公 式 サ イ ト:http://heroaca-stage.com/
公式 Twitter:@heroaca_stage (https://twitter.com/ heroaca_stage)
公式 LINE:@heroaca_stage

(C)堀越耕平/集英社
(C)堀越耕平/集英社・「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage製作委員会