新作映画2018年秋公開!「BLOOD-CLUB DOLLS」制作発表会

 スタイリッシュな作品で知られる「BLOOD」シリーズ、2000年に公開された劇場アニメ「BLOOD THE LAST VAMPIRE」から始まり、2011年にテレビアニメ、2012年に「劇場版BLOOD-C The Last Dark」、そして2015年には満を持しての舞台、2017年には実写映画「阿修羅少女~BLOOD-C異聞~」公開とさまざまな展開を果たし、そのたび毎に進化。「BLOOD-CLUB DOLLS」は2018年秋に公開で、2部作で構成される。

そして、2月某日、「BLOOD-CLUB DOLLS」の制作発表会が行われた。皆が登壇する前にほんのさわりの部分を公開、かっこいい感じが伝わる。それからMCの合図で、蒼炎役の松村龍之介、藍刃役の北園涼、有栖川役の黒崎真音、曽我部役の八神蓮、紅斑役の高崎翔太、古束役の友常勇気、黒田役の田中涼星、銀六役の郷本直也、七原文人役の南圭介、監督の奥秀太郎、脚本を手がけた藤咲淳一が登壇した。

 まずは一人一人の挨拶、奥監督は「こうして監督出来るのは光栄です」と喜びの第一声。登壇が叶わなかった宮原華音からビデオメッセージ、舞台版、そして昨年の映画でも華麗にして高度なアクションを披露してくれた宮原華音、今回の映画でも、そのアクションは注目。

 奥監督は「懐の深い皆様のおかげで集結して頂いて」と語るが、【奥秀太郎組】と言っても過言ない布陣。皆、気心知れた感もあってチームワークは抜群の雰囲気。脚本の藤咲淳一は「『阿修羅少女』でやりきったのでもう描くことないって(奥に)言ったんだけど」と言いつつも「キャラクターが魅力的」と前向きになって「ドライブがかかった感じ」と執筆するに至った気持ちを述べた。また監督から「作戦練ってます。壮大なスペクタクル作品になります!」とこれは期待大。さらに「阿修羅少女」でどうしても盛り込めなかった地下競技場のエピソードが企画段階でなくなったそうだが、今回は描かれているとのこと。

 

 今回映画初主演の松村龍之介は後ろを振り返り「プレッシャーが(笑)」と言いつつ、「嬉しい反面、ちょっとプレッシャーもあって。いいものを創りたい一心でした」と撮影時を振り返る。北園涼は映画初出演、舞台中心に活動してきたので、演劇はしっかり稽古があるが映画は、と言うと……「持っているもの全てをその場でださなちゃいけないし」と語る。黒崎真音は「全てが刺激的!気持ちの切り替えが難しい」と言いつつ「奥さんの中で急にイメージが変わって、セリフが変更になることもあったんですが、そういうときに他の役者の皆さんがすぐに対応されてるところを見て勉強になりました」と撮影から多くの刺激を得た様子。また八神蓮は「前回は明治時代で、今回は現代、だから全然、違う役なんです」とコメント。前作観た観客はそこは要チェック、といったところ。そこで「前回、僕死んでますからね!」と言う友常勇気。すかさず郷本直也と松村が「俺も死んでる、死んでる」「俺も死んでましたよ」と言い、南圭介は「生きてるのは僕だけでしたね」と“生きてる、死んでる”発言で笑いを誘う。ちなみに南は前回はワンシーンの出演。そして自身の撮影はまだ、とのこと。「未知数です」と語る。奥監督は「役者に預けたいところもあるので、生き生きした役者を観て頂きたい」と胸を張る。田中涼星も映画初出演、「“映画ってこんな感じなんだ~”瞬発力が大事って聞いてたんですが。凄く勉強になった」と振り返る。それに関して北園が「松村君に聞いたら“ここは特別”と(笑)。台本を渡されて現場にいくたびにシーンが増える!」と語り周囲の笑いを誘った。また南は「(映画になって)海外に行けるかな?」と語り、そこで皆、“妄想”モードに入り、行きたいところで高崎翔太は「シンガポール!」と言い北園は「言ったら夢が叶うんですよね~ラスベガス!」と言い、キャスト一同、大笑い。

 

 最後に奥監督は「前作以上の迫力ある映画に!若手俳優が集結しました!是非、劇場に!」とコメント、松村が「前回の『阿修羅少女』が、僕にとって長い尺での映画出演が初めてだったんです」としみじみ。「『BLOOD-C』シリーズに初めて参加したのも、映画の初主演も奥監督の作品です。僕の初めてを奥監督に捧げまくりました」と監督の方を向き、奥は「責任は取ろうと思ってます」とコメント。松村は「今回自分にとっての初めてをいろんな人に見てもらって、『いい初体験だったね』って言ってもらえるような作品にできるように、残りの撮影もがんばります!」と語った。八神は「出れてよかったな~」と言い、高崎は「綺麗でかっこいい映像」と言う。郷本は「奥監督が求めているものが凝縮されています!」とコメント。公開は秋、撮影もあと少し、期待は大きい。

 

 

【映画データ】

映画「BLOOD-CLUB DOLLS」

2018年秋全国公開

スタッフ

監督:奥秀太郎

脚本:藤咲淳一、奥秀太郎

撮影:岸建太朗

殺陣指導:清水順二(30-DELUX)

音楽:西本康佑

スチール:藤井光永

プロデューサー:奥村千之介、堀口聖一

配給:NEGA

 

キャスト:

松村龍之介、北園涼、宮原華音、黒崎真音、田中要次、朝倉あき、八神蓮、高崎翔太、友常勇気、安里勇哉、杉江大志、田中涼星、郷本直也、白柏寿大、南圭介、河原田巧也、細川洪、八嶋智人、高橋克実

 

公式サイト:https://bloodclubdolls.com/

(c)Production I.G / CLAMP・ST / BCD FILM PARTNERS

 

文:Hiromi Koh