加藤健一演出&加藤義宗出演 二時間半の一人芝居『審判』 上演

一人芝居『審判』とはバリー・コリンズ作、日本では加藤健一がライフワークとして25年にわたり計239回上演を行った作品。これに加藤義宗が挑戦する。

一人の役者が2時間半話し続けるモノローグドラマは一人芝居の最高峰と言われている。
第二次世界大戦中、ドイツ軍の捕虜となったロシア軍陸軍大尉アンドレイ・ヴァホフ(加藤義宗)は同胞将校6人と共に軍服さえ剥ぎ取られ、裸で食糧も水もない地下室に閉じ込められる。
やがて彼らは一人でも生き延びて自分の最後を最愛の人に伝えてもらう為、クジ引きをし順番に肉体を放棄する選択をする。監禁から60日後、生き残ったのはたったの二人。気の狂ってしまったルービン、そして正常なヴァホフ。彼は陪審員(観客)に向かい、
この地下室での出来事についての審判を問う。
彼が犯したのは罪か・・・愛か・・・。 彼に下される審判とは・・・

演出:加藤健一 コメント
『審判』というモノローグドラマを演じる怖さは二時間半の台詞を一人で喋る事ではなく
五人の仲間の死と向き合い、しかもその仲間の人肉を食して
生き延びた六〇日間を、演じる度に疑似体験せざるを得ないという事です。
それは、日を追う毎に役者の体を固くしてゆき、次第に背中にも
腰にも、膝にも、激痛が走るようになります。
それでもなお、沢山の役者がこのドラマに挑むのは
実話をもとにしたこの人間ドラマが
それだけ多くの人々の心を打つからでしょう。

加藤義宗 コメント
再演に向けて
初演の稽古期間中、演出の加藤健一より
「とにかく身体がきつくなるのでケアだけはしっかりやるように」との
アドバイスを頂いていました。

稽古中盤まではそこまで身体にきつさもなく
このまま乗り切れるかと思っていたのですが、

終盤から初日にかけ今まで感じた事のない重圧と精神的苦痛に襲われ、
これの事を言っていたのかと痛感しました。

しかし公演後には今まで感じた事のない達成感とこの作品を演じる
意味の大きさを実感し、

千秋楽の楽屋では演出の加藤健一と再演に向けての話を始めていました。
2021年の大晦日から再演に向けて自主稽古を開始したのですが、
セリフの9割が身体に残っていて

今回はセリフを覚える事に時間はさほど使わず、
ブラッシュアップにほとんどの時間を使えるので初演の時よりも、

より深く高く作品に向き合えると思っています。
より良い公演になるよう稽古に励みます。

あらすじ
第二次世界大戦中ドイツ軍の捕虜となったロシア軍陸軍大尉アンドレイ・ヴァホフ
彼は同胞将校6人とともに軍服さえ剥ぎ取られ、裸で食糧も水もない地下室に閉じ込められた
やがて彼らは一人でも生き延び自分の最後を最愛の人に伝えてもらう為、クジ引きをし順番に肉体を放棄する選択をする。監禁から60日後、生き残ったのはたったの二人
彼が犯したのは、罪なのか ・・・ 愛なのか ・・・ 彼に下される審判は・・・

概要
義庵 2ndACT『審判』
日程 会場:2022年6月22日~26日 せんがわ劇場
作:バリー・コリンズ
翻訳:青井陽治
演出:加藤健一
出演:加藤義宗

WEB:https://www.gianofficialweb.com