都内で製作発表会が行われた、ミュージカル『ジキル&ハイド』。今回は石丸幹二&柿澤勇人 W主演。
この作品はイギリスの作家ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」(原題:The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde)を元にしたブロードウェイミュージカル。作詞・脚本はレスリー・ブリカッツ、作曲はフランク・ワイルドホーン。1990年にヒューストンのアリー劇場にて初演。
日本においては鹿賀丈史主演にて2001年初演。この年、共演のマルシアが2001年度第56回文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。2003年、2005年、2007年に上演され、2005年度、鹿賀丈史は第31回菊田一夫賞演劇大賞を受賞。それから石丸幹二主演で2012年、2016年、2018年に上演。今回、2023年は石丸幹二最後のミュージカル『ジキル&ハイド』、そして柿澤勇人初挑戦となるミュージカル『ジキル&ハイド』。娼婦のルーシー役には笹本玲奈と真彩希帆、ジキルの婚約者であるエマ役にはDream Amiと桜井玲香。ジョン・アターソン役に石井一孝と上川一哉、サイモン・ストライド役は畠中洋、ダンヴァース・カルー卿に栗原英雄といった実力派がキャスティング。
まず、このミュージカルのハイライトシーンで歌われる「時は来た」の歌唱、石丸幹二&柿澤勇人。ピアノの演奏で歌唱。
30秒スポット映像
それから、キャストが登壇し、会見に臨み、意気込みなどを語った。
■石丸幹二(ヘンリー・ジキル/エドワード・ ハイド役 Wキャスト)
前回の公演が2018年ということで5年近く間が空いているのですが、自分の中ではついこの間のような気がします。そのくらいインパクトのある、非常に体力が必要な作品です。今回は柿澤さんと一緒にこの役を演じますが、カッキー(柿澤)に負けないように体力をつけて挑みたいと思っています。
■柿澤勇人(ヘンリー・ジキル/エドワード・ ハイド役 Wキャスト)
鹿賀(丈史)さんヴァージョンと石丸さんヴァージョンのどちらも拝見していますが、おふたりのような大スターが演じる役なんだと思って観ていたので、まさか自分がやれるとはと驚いています。若輩者なりに一生懸命、がむしゃらに稽古して皆さんに刺激を受けながら、石丸さんの素敵なところをたくさん勉強させていただきながら新しい『ジキル&ハイド』を作れたらいいなと思っております。
■笹本玲奈(ルーシー・ハリス役 Wキャスト)
石丸さんと同じく2012年よりこの作品に参加させていただいております。エマとルーシー、それぞれの二つの世界からヘンリーとハイドを見て、この作品が今までになくらい私の中で大切な作品になってきたのを感じます。心と身体を健康に保ちつつ、新しいキャストの皆さんと一緒に楽しくカンパニーとしてまとまっていければと思います。
■真彩希帆(ルーシー・ハリス役 Wキャスト)
この作品は私も子供の頃から知っていますし、楽曲もたくさんの方に愛されていて、その中で私がこのルーシーという役を演じさせていただくことがどれだけ大きなことなのかと実感しています。カンパニーの皆さんからたくさんのことを学んで、丁寧に積み木を組み立てていくようにしっかりと演じていきたいと思っております。
■Dream Ami(エマ・カルー役 Wキャスト)
今回この『ジキル&ハイド』という作品に初参加させていただけることを本当に光栄に思っております。長年愛されている本作で、超実力者の皆様に囲まれて自分でも感じたことのない新しい自分を発見できるんじゃないかなと、今からすごくワクワクしております。この作品のファンの方もたくさんいらっしゃると思いますが、そんな皆様にも納得していただけるエマを演じられるように精一杯頑張りたいと思います。
■桜井玲香(エマ・カルー役 Wキャスト)
先ほど石丸さんと柿澤さんの歌唱を聞いてついに『ジキル&ハイド』の世界に浸る時が来たんだなと実感し、感動していました。今回素晴らしいキャスト・スタッフの皆様と一緒に素晴らしい作品に携わらせていただけるということで、たくさん色々なものを吸収し学びながら、エマという力強く愛情深い女性をしっかりと信念を持って演じられればと思います。
■石井一孝(ジョン・アターソン Wキャスト)
昔からこの作品が本当に大好きで、日本で初演される前から海外からCDを取り寄せて聞いていたのでいつか出演させていただけないかなとずっと思っておりました。ジキルの親友役ということで、石丸さんの親友には見えると思うのですが、カッキー(柿澤)とはどうだろうと心配でしていますが(笑)若々しさを前面に出して頑張りたいと思います。
■上川一哉(ジョン・アターソン Wキャスト)
長年たくさんの方に愛されているこの作品に参加させていただくことになり、本当に光栄です。ずっと憧れ続けてきた先輩方とご一緒できること、そして劇団時代以来久しぶりに再会したカッキー(柿澤)と共演できることを嬉しく思っております。初参加なので全力で作品にぶつかっていこうと思いますのでよろしくお願いします。
■畠中洋(サイモン・ストライド役)
2012年より同役で参加させていただいており、4度目の出演となります。大胆なキャスティングでまた新たな息吹が入り込んで、新しく進化した『ジキル&ハイド』をお届けできるんじゃないかと稽古に入るのが楽しみです。歌と芝居と音楽が一体となった、一級のエンターテイメントだと思いますので皆様どうぞ楽しみにしていてください。
■栗原英雄(ダンヴァース ・カルー 卿役)
意気込みはありません。意気込んでうまくいったことがないので(笑)、リラックスして皆さんと芝居を作っていけたらと思います。善と悪、というのが本作のテーマですが、善というのは悪であり悪と見えるものが善である、そういうものを追求してこの物語の時代と現代をうまくリンクさせていければと思います。
ーあらすじ
19世紀のロンドン。 医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)は、 「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、 人間のあらゆる悪を制御し、 最終的には消し去ることが出来る」という仮説を立て、 研究は作り上げた薬を生きた人間で試してみる段階にまで到達した。 ジキルはこの研究に対して病院の理事会で人体実験の承諾を得ようとするが、 彼らはこれを神への冒涜だと拒絶する。 ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)の父親であるダンヴァース卿(栗原英雄)のとりなしもむなしく、 秘書官のストライド(畠中 洋)の思惑もあり、 理事会はジキルの要請を却下した。 ジキルは親友の弁護士アターソン(石井一孝/上川一哉)に怒りをぶつける。 理事会の連中はみんな偽善者だと。
ジキルとアターソンは上流階級の社交場から抜け出し、 たどり着いたのは場末の売春宿「どん底」。 男どもの歓声の中から、 娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)が現れる。 「(私を)自分で試してみれば?」というルーシーの言葉に天啓を受けたジキルは、 アターソンの再三にわたる忠告にもかかわらず、 薬の調合を始める。 赤くきらめく調合液。 ジキルはひとり乾杯し、 飲み干した。 全身を貫く激しい痛み―息も絶え絶え、 苦痛に悶えるジキル。 腰が曲がり、 声はかすれ、 まるで獣 — この反応は一体何なのか!そしてとうとう現れたハイド。 そして、 街では、 次々とむごたらしい殺人が発生。 謎に満ちた、 恐怖の連続殺人事件にロンドン中が凍りつく。 犯人は、 ハイドなのか。 エマや執事プール(佐藤 誓)の心配をよそに研究に没頭していくジキル。 果たしてジキルの運命はいかに……。
ひとつの体に宿った二つの魂“ジキル”と“ハイド”の死闘は、 破滅へ向けて驚くべき速さで転げ落ちて行く……
概要
ミュージカル『ジキル&ハイド』
東京
日程・会場:2023年3月11日〜3月28日 東京国際フォーラム ホールC
企画製作:東宝/ホリプロ
愛知
日程・会場:2023 年 4 月 8 日(土)、9 日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
主催:キョードー東海 企画製作:東宝/ホリプロ
お問い合わせ:キョードー東海 052-972-7466
山形
日程・会場:2023 年 4 月 15 日(土)・16 日(日) やまぎん県民ホール
主催:さくらんぼテレビ/キョードー東北/キョードーマネージメントシステムズ
企画製作:東宝/ホリプロ お問合せ:キョードー東北 022-217-7788
大阪
日程・会場2023 年 4 月 20 日(木)~23 日(日) 梅田芸術劇場メインホール
主催:梅田芸術劇場/関西テレビ放送 企画製作:東宝/ホリプロ
問い合わせ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10 時~18 時)
スタッフ
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:高平哲郎
キャスト
ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド:石丸幹二、 柿澤勇人(Wキャスト)
ルーシー・ハリス:笹本玲奈、 真彩希帆(Wキャスト)
エマ・カルー:Dream Ami、 桜井玲香(Wキャスト)
ジョン・アターソン:石井一孝、 上川一哉(Wキャスト)
サイモン・ストライド:畠中 洋
執事 プール:佐藤 誓
ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄
ほか
公式HP=https://www.tohostage.com/j-h/
https://horipro-stage.jp/stage/jekyllandhyde2023/
公式Twitter= https://twitter.com/Jekyll_2023