登壇者は43名!新国立劇場大型企画『デカローグ 』完全舞台化!製作発表会レポ

「トリコロール」三部作、『ふたりのベロニカ』で知られる、
ポーランドの世界的映画監督 クシシュトフ・キェシロフスキが遺した傑作『デカローグ』全十篇を完全舞台化!
全10話を大きく3つのブロックに分け、4~5月は『デカローグ1~4』(プログラムA・B)を、5~6月は『デカローグ5・6』(プログラムC)を、そして6~7月は『デカローグ7~10』(プログラムD・E)を上演。総勢40名以上の出演者と共に、公演期間約3カ月という前例のない大公演!
演出は、新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子、そして上演時間計7時間半の『エンジェルス・イン・アメリカ』二部作(2023年)の演出を手掛けたことも記憶に新しい上村聡史の二人があたり、各5話ずつ担う。全篇に登場する、登場人物たちを見守る”天使“と呼ばれる存在。その難役を小川、上村両名が信頼を寄せる、亀田佳明が演じる。
公演期間約3カ月という、新国立劇場の大型企画のスタートに、十篇の出演者たち、そして創り手一挙登壇!
製作発表会が行われた。なお、プログラムDに出演予定の伊海実紗は仕事の都合で欠席。

登壇者
翻訳:久山宏一
上演台本:須貝 英
演出:小川絵梨子/上村聡史
出演:
<プログラムA>[1]ノゾエ征爾、高橋惠子/[3]千葉哲也、小島 聖/チョウ ヨンホ、森川由樹、鈴木勝大、浅野令子
<プログラムB>[2]前田亜季、益岡 徹/[4]近藤芳正、夏子/坂本慶介、近藤 隼、松田佳央理
<プログラムC>[5]福崎那由他、渋谷謙人/[6]仙名彩世、田中 亨/斉藤直樹、名越志保
<プログラムD>[7]吉田美月喜、章平、津田真澄/[8]高田聖子、岡本 玲、大滝 寛/田中穂先、堀元宗一朗、笹野美由紀、
<プログラムE>[9]伊達 暁、万里紗、宮崎秋人/[10]竪山隼太、石母田史朗/笠井日向、鈴木将一朗、松本 亮
[1~10]亀田佳明

最初にMCより作品の解説があり、それから順番に挨拶。
久山宏一は36年前の1988年にポーランドの劇場で鑑賞したそう。1988年の3月11日にポーランドでクシシュトフ・キェシロフスキ監督の『殺人に関する短いフィルム』(※1)が封切。当時はポーランドに留学していたそうで「芸術性の高さに圧倒された」と振り返る。『デカローグ』が全編テレビ放送されたのは1990年(日本では1996年に劇場で初公開)。「『デカローグ』のシナリオ集が刊行され、私は立ち寄った書店でそれを見つけて購入」と語り、「原型であるシナリオと映像版を比較する幸福な機会を得ることができた」と振り返る。当初、書かれた脚本は自分以外の監督が撮ることを想定していたそうで、今回、複数の演出家が演出する形式は監督本来の意図に近いのでは?と推察している。

上演台本を手がける須貝英は新国立劇場とイギリスのロイヤルコート劇場による共同プロジェクト「劇作家ワークショップ」に参加した時にオファーがあったそう。「ちょうどコロナ禍だったこともあり、この作品に関わることが心の支えだった部分もありました。ワークショップ自体も素晴らしい時間でしたが、さらに次のプロジェクトにつながっていることに感動しました。ただ作品数が多いこともあり大変でしたし、資料にあたるのも大変。映像のファンの方たちを失望させてはいけないと思いもありました」この”大仕事”について語る。

小川絵梨子は「新国立劇場としても大きな挑戦、大きな大きな人間の物語をお客様にお届けできれば」と語る。実は10年以上前から上演したかった作品だそう。「キェシロフスキ監督は、意図的に登場人物たちをどこにでもいる人たち、我々の隣人または現代人の象徴として描いている。人間は不完全なものであるという前提、『そういうものなのだ』と…。人間が存在することの肯定を描いた作品、人間へのリスペクト、これをを通してそのことを皆様にお伝えできれば」とコメント。

上村聡史は「『あれ、このエピソードは小川と上村とどっちが演出してるんだろうな?』と思う状況にきっとなると思うんです……」と語る。作品の魅力については「人間の視点と奥行きのある映像、脚本は、非常に緻密に計算されています。ヨーロッパでは『デカローグ』を演劇化したプロダクションが多く、そして何より物語力があります」とコメント。「人間の内面に肉薄していかないといけない作品。そういったことに取り組めるのはぜいたくなことで、パフォーマーの内面をいかに際立たせられるか…」と作品の”内面”に触れた。

プログラムA
デカローグ1
ノゾエ征爾、大学の言語学の教授で無神論者の父クシシュトフを演じる。「ある巨大な団地の中にいろいろな人がいるという作品。今日皆さんにお会いして、“演劇団地”にいるような感じです。ここではある運命の物語、ある家族にスポットを当てています。まずはここに生きてなければ…ごまかしが効かない(作品)。私もひとり息子がいますが、12歳の彼を見ているとよぎることがある。どうかご期待ください」と語る。

高橋惠子はノゾエ征爾が演じるキャラクターの姉役。
高橋惠子「(10篇あるので)壮大な物語。台本を読み終わって、しばしぼうぜんとなりました。言葉で何かを表すことができない作品。今の時代だからこそ、この作品が胸に突き刺さったり、感じていただけることがたくさんあります。お客さまにも心を動かしていただけるよう稽古を重ねたいです」とコメント。

デカローグ3
千葉哲也「過去に不倫関係であった男女が、行方不明になった彼女のパートナーを探しに行く…お互いが抱えている孤独を確認しあう話、世界が変わる作品」と衝撃作であることをコメント。
小島聖は元恋人エヴァを演じる「演劇ならではの醍醐味(だいごみ)がちりばめられた作品、感情を表面に出すのは簡単ですが、それをいかに出さずにキープしたまま突っ走るか、そこを一生懸命に探っているところ」

プログラムB
デカローグ2
前田亜季「ドロタの夫は入院中。しかも愛人の子を孕っている。大きな選択を前に葛藤している女性…どんな未来を獲得していくかという話かなと」とコメント。
益岡徹「大きなプロジェクト、でもスポットが当たるところは小さい。大きな団地の中をちょっと覗いてみたらこうだった、という面白さ、しかも10篇もあります」、『デカローグ』は旧約聖書の十戒をモチーフにした、ワルシャワ郊外の同じアパートに住む人々を描いた10のエピソードでオムニバス形式。

デカローグ4
近藤芳正「2人暮らし…普通の親子よりも友達みたいな親子、ところがある秘密があって、それが見つかってどう対処していくのかという話。娘を持つ役はいっぱいやりました、(父親役なら)かなりパーフェクトだと思っていますので」
夏子「娘のアンナを演じます。今は近藤芳正さんを『近ちゃん』と呼べるようになるところから…(秘密が見つかって)親子関係がどう変化していくのか、繊細なやりとりをを楽しんでいただけたら」

プログラムC
デカローグ5
福崎那由他「タクシー運転手を殺害してしまう青年・ヤツェクと、死刑制度に反対する新米弁護士…出会うことがなかった2人の話。舞台上でヤツェクとして生きることができるのが楽しみ、これから役に向き合います」
渋谷謙人「劇中で触れられる死刑制度ですが、今までしっかりとそういうことを考えたことがなかったです。ぜひ、関心を持っていただけたら」

デカローグ6
仙名彩世「郵便局員の青年・トメクは、向かいに住むマグダを日々望遠鏡で覗いていて、見返りを求めない愛を信じないマグダの心は、徐々に変化していきます。それぞれの登場人物の愛をじっくりと…愛の物語です」
田中亨「郵便局にマグダが来て、そこからどんなふうに愛の物語になっていくのか…見応えのある作品なので純粋に物語を楽しんでいただけたら」

プログラムDデカローグ7&8
デカローグ7
吉田美月喜「『デカローグ』観るね、と多くの方から声をかけていただきました。この作品は愛されて大切にされています…この方々と作品を創れるのが楽しみ。全力で臨みたいです」

章平「本当に壮大な企画、皆さんの顔を見て…これに参加させていただく、身が引き締まります」

津田真澄「お母さん役です。行く末がすごく気になる家族でどうなんちゃうんだろうかと…緊迫したシーンが多く、稽古では笑って過ごすように」

デカローグ8
高田聖子「ある過去に関する物語、タイトルそのままですが…辛く重い過去を持つ者たちが過去と向き合いながら生きてきて、改めて過去と向き合ったり、あるいは話したり、話せなかったり、です。会って話をすることはすごく大事。細い緊張の糸がつながっていく…ファンタジーに包まれる物語」

岡本玲「過去のお話です。十編に分かれてはいますが、いろいろとつながるところがある、表現が難しいですが、その全部のつながりを大事にしながら演じていきたい」

大滝寛「倫理学の教授の過去を突き詰めていくサスペンス…強盗や酔っ払い、いろんな人間が出てきて関わります…ただのハッピーエンドではない…人のありようを見せてくれる物語」

デカローグ9
伊達暁「盛りだくさんです。外科医の役で妻を寝取られ、精密検査をしたら治らないと(同業の友人に)教えてもらう役。もやもやしたものをどう舞台上で表現するのかがテーマ。演出の小川さんと一緒に稽古で考えたい」

万里紗「パートナー同士が相手の弱さや恐れを鏡のように映し出す様は滑稽で、リアリティがあります。孤独や欲望が描かれた作品、誠実に向き合っていきたい」

宮崎秋人「ハンナをまっすぐに愛していけたら」

デカローグ10
竪山隼太「石母田さんとは兄弟の役です。お父さんが亡くなって、実は…お父さんが膨大な切手のコレクターであることに気づいて…切手1枚に莫大な価値があることが判明して…という話」

石母田史朗「切手に全く興味がなかったのに、その切手にすごい価値があると知って、それに固執している様が滑稽。初めてご一緒する方々ばかりなので、現場で生まれるものを楽しみにして」

最後に全てに出演する亀田佳明。「天使だそうです(笑)。稽古期間も含めると5カ月にわたって皆さんに並走していけるのが楽しみ。ノゾエさんが『ごまかしが効かない』とおっしゃっていましたが、演出家お2人、小川さんも上村さんもかなりしつこい、ごまかしのない表現を要求するという意味で。かなり強度のある作品になると思います。自分としては、とにかく5ヶ月間、病気をしないように」

とにかく一大プロジェクト、小川絵梨子は「一枚、一枚の絵が素晴らしいですが、これを1、2、3、4…と重ねていくと壮大な一枚の絵になる、という仕掛けになっています」とコメント。上村聡史も「お客様のなかで長く生きる作品に」とコメント。
開幕は4月13日、新国立劇場小劇場にて。全編制覇したいなら、セット鑑賞券も発売されているので。

※1
十戒をモチーフとした、クシシュトフ・キェシロフスキ監督のテレビシリーズ『デカローグ』の第5話を長編映画として再構成した作品。本作の主題となった戒律は『汝、殺すなかれ』。画面全体に陰影をともなった特徴的な撮影技法が採用されており、カンヌ国際映画祭審査員賞、ヨーロッパ映画賞作品賞を受賞。

物語
プログラムAデカローグ1&3
デカローグ1 「ある運命に関する物語」演出:小川絵梨子
大学教授の父と、世の中で起きることを数学で解いていく息子。彼らを待ち受ける苛酷な運命。
大学の言語学の教授で無神論者の父クシシュトフは、12歳になる息子パヴェウと二人暮らしをしており、信心深い叔母イレナが父子を気にかけていた。パヴェウは父からの手ほどきでPCを使った数々のプログラム実験を重ねていたが……。

デカローグ3  「あるクリスマス・イヴに関する物語」演出:小川絵梨子
クリスマス・イヴを家族と祝う男の家を突然訪ねてくる元恋人の頼みとは?
クリスマス・イヴ。妻子とともにイヴを過ごすべく、タクシー運転手のヤヌシュが帰宅する。子供たちの為にサンタクロース役を演じたりと仲睦まじい家族の時間を過ごすが、その夜遅くヤヌシュの自宅に元恋人の女性エヴァが現れ、ヤヌシュに失踪した夫を一緒に探してほしいと訴える……。

プログラムBデカローグ2&4

デカローグ2   「ある選択に関する物語」演出:上村聡史
一人暮らしの医師と、愛人の子供を身籠った女性バイオリニストの対話と選択。
交響楽団のバイオリニストである30代の女性ドロタと彼女と同じアパートに住む医長の二人。ドロタは重い病を患って入院している夫アンジェイの余命を至急知りたいと医長を訪ねる。ドロタは愛人との間にできた子を妊娠していた……。

デカローグ4  「ある父と娘に関する物語」演出:上村聡史
父と幸せに暮らす娘。ある日、娘は父が自分にに宛てた手紙を見つける。
快活で魅力的な演劇学校の生徒アンカは、父ミハウと二人暮らし。母はアンカが生まれた時に亡くなった。父娘はまるで友達同士の様に仲睦まじく生活していたが、ある日アンカは「死後開封のこと」と父の筆跡で書かれた封筒を見つける。その中身を見たアンカがとった行動とは……。

プログラムCデカローグ5&6

デカローグ5 「ある殺人に関する物語」演出:小川絵梨子
タクシー運転手を殺害した青年と、若い弁護士。死刑判決を受けた青年を救えなかった弁護士の悲嘆。
20歳の青年ヤツェクは、街中でたまたま、傲慢で好色な中年のタクシー運転手ワルデマルのタクシーに乗り込み、人気のない野原で運転手の首を絞め命乞いする彼を撲殺する。殺人により法廷で有罪判決を受けたヤツェクの弁護を担当したのは、新米弁護士のピョトルだった……。

デカローグ6 「ある愛に関する物語」演出:上村聡史
向かいのアパートに住む魅力的な女性の部屋を望遠鏡で覗く青年の何も求めない愛とは?
友人の母親と暮らす19歳の孤児トメクは、地元の郵便局に勤めている。彼は向かいに住む30代の魅力的な女性マグダの生活を日々望遠鏡で覗き見ていた。マグダと鉢合わせしたトメクは、彼女に愛を告白するが、自分に何を求めているのかとマグダに問われてもトメクは答えられない。その後デートをした二人、マグダはトメクを部屋に招き入れるが……。

プログラムDデカローグ7&8

デカローグ7 「ある告白に関する物語」演出:上村聡史
国語教師と女子高生の娘の間に生まれた子供を密かに自分の子供として育ててきた母親の真実。
両親と同居している22歳のマイカは、最終学期中に大学を退学。彼女は6歳の妹アニャを連れてカナダに逃れたいと考えていた。実はアニャはマイカが16歳の時に生んだ子供で父親はマイカが通っていた学校の国語教師ヴォイテクであった。その学校の校長であったマイカの母エヴァは、その事実が醜聞になることを恐れ、アニャを自分の娘としていたのだった……。

デカローグ8  「ある過去に関する物語」演出:上村聡史
倫理学を教える大学教授とその聴講生。聴講生の質問は教授の隠された過去を暴いていく。
スポーツ好きの女性大学教授ゾフィアは、隣人の切手コレクターと親しくしている。ある日、勤務先の大学に、ある日ゾフィアの著作の英訳者である女性大学教員エルジュビェタが来訪する。ゾフィアの倫理学講義を聴講した彼女は、議論する為の倫理的問題提起の題材として第二次大戦中にユダヤ人の少女に起こった実話を語り始めるが、その内容は二人の過去に言及したものであった……。

プログラムEデカローグ9&10

デカローグ9   「ある孤独に関する物語」演出:小川絵梨子
性的不能と宣告された夫は妻に事実を告げる。夫を励ます妻だが実は妻には既に若い恋人がいた。
40歳の外科医ロマンは、同業の友人から性的不能になったと診断され、若い妻であるハンカと別れるべきではないかとほのめかされる。夫婦は診断結果を話し合い、お互いに別れる気はないことを確認するが、実はハンカは若い大学生マリウシュと浮気をしていた……。

デカローグ10  「ある希望に関する物語」 演出:小川絵梨子
父の死により久しぶりに再会した兄弟は、父の遺品によって予期せぬ事件に巻き込まれていく。
パンクロックグループのリーダーである弟のアルトゥルは、コンサート会場にやってきた兄イェジから、疎遠になっていた父が亡くなったことを告げられる。父のフラットを訪れた兄弟は、彼が膨大な切手コレクションを残していたことを知る。父親のコレクションに計り知れない価値があることを知った兄弟は次第にコレクションへの執着を募らせ、偏執的になっていく……。

作品について
「トリコロール」三部作、『ふたりのベロニカ』で知られる、ポーランドの名匠 クシシュトフ・キェシロフスキが発表した 『デカローグ』。旧約聖書の十戒をモチーフに 1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集。
十篇の物語は、オムニバス形式のそれぞれが独立した1時間前後の作品で、別々の作品でありながら、緩やかにリンクし、実はひそかなつながりを持っているという隠された楽しみも見つけることができるもの。
もともとテレビ放映用ミニ・シリーズとして1987-1988年にかけて撮影され、その質の高さが評判を呼び、その後世界で劇場公開。スタンリー・キューブリック、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェンなど世界の映画作家が賞賛の声を贈った。

モーセの十戒(正教会・聖公会・プロテスタント(ルーテル教会を除く)の場合)
わたしのほかに神があってはならない。
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
あなたの父母を敬え。
殺してはならない。
姦淫してはならない。
盗んではならない。
隣人に関して偽証してはならない。
隣人の妻を欲してはならない。
隣人の財産を欲してはならない。

概要
『デカローグ 1~10』
日程:2024 年 4 月 13 日(土)~7 月 15 日(月・祝)
デカローグ1~4(プログラム A&B 交互上演):2024 年 4 月 13 日(土)~5 月 6 日(月・休)
デカローグ5~6(プログラム C):2024 年 5 月 18 日(土)~6 月 2 日(日)
デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演):2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)
会場:新国立劇場 小劇場
原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳:久山宏一
上演台本:須貝 英
演出:小川絵梨子/上村聡史
公演概要詳細

新国立劇場『デカローグ 1~10』出演者&公演詳細公開

公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog/