新国立劇場『デカローグ 1~10』出演者&公演詳細公開

ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した、『デカローグ』。
旧約聖書の十戒をモチーフに1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地を舞台にした、そこに住む人々の普遍的な愛と人間の弱さを描いた、十篇の連作集。もともとテレビ放映用ミニ・シリーズとして1987-1988年にかけて撮影されたこの作品は、テレビ放映前に「デカローグ5」と「デカローグ6」を劇場公開バージョンに編集し『殺人に関する短いフィルム』『愛に関する短いフィルム』として1988年に発表、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、その後、テレビシリーズも1989年ヴェネチア国際映画祭で上映、後に世界で劇場公開。
スタンリー・キューブリック、エドワード・ヤン、侯孝賢など世界中の映画作家が賞賛の声を贈った、この十篇の物語を2024年、完全舞台化。

十篇の物語は、オムニバス形式のそれぞれが独立した1時間前後の作品。
別々の作品でありながら、緩やかにリンクし、実はひそかなつながりを持っているという隠された楽しみも見つけることができる。

上演台本を、ロイヤルコート劇場との共同プロジェクト、劇作家ワークショップ発の作品『私の一ケ月』(2022年)の作家、須貝英が担い、演出には、新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子、そして上演時間計7時間半の『エンジェルス・イン・アメリカ』二部作(2023年)の演出を手掛けたことも記憶に新しい、上村聡史の二人があたる。

2023/2024シーズンラインアップ発表で、公演期間約4か月というこの大規模プロジェクトが発表されてから、大きな注目を集めてきた本作。
ついに出演者をはじめとする公演詳細が発表。
全10話を大きく3つのタームに分け、4~5月は「デカローグ1~4」を、5~6月は「デカローグ5~6」を、そして6~7月は「デカローグ7~10」を上演。原作同様に、観る順序は自由。総勢40名以上のキャストと共に、前例のない大きな挑戦となる。

デカローグ1~4(プログラム A&B 交互上演)
プログラムA (デカローグ1、デカローグ3)

デカローグ1 ある運命に関する物語
演出:小川絵梨子
出演
ノゾエ征爾 高橋惠子
チョウヨンホ 森川由樹 鈴木勝大 浅野令子
亀田佳明
デカローグ3 あるクリスマス・イヴに関する物語
演出:小川絵梨子
出演
千葉哲也 小島 聖
亀田佳明

プログラム B(デカローグ2、デカローグ4)

デカローグ2 ある選択に関する物語
演出:上村聡史
出演
前田亜季 益岡 徹
坂本慶介 近藤 隼 松田佳央理
亀田佳明

デカローグ4 ある父と娘に関する物語
演出:上村聡史
出演
近藤芳正 夏子
松田佳央理 坂本慶介 近藤 隼
亀田佳明

デカローグ5~6(プログラム C)

デカローグ5 ある殺人に関する物語
演出:小川絵梨子
出演
福崎那由他 渋谷謙人 寺十 吾
斉藤直樹 内田健介 名越志保 田中 亨
亀田佳明

デカローグ6 ある愛に関する物語
演出:上村聡史
出演
仙名彩世 田中 亨
寺十吾 名越志保 斉藤直樹 内田健介
亀田佳明

デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)

プログラム D(デカローグ7、デカローグ8)
デカローグ7 ある告白に関する物語
演出;上村聡史
出演
吉田美月喜 章平 津田真澄
大滝 寛 田中穂先 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗 亀田佳明

デカローグ8 ある過去に関する物語
演出:上村聡史
出演
高田聖子 岡本玲 大滝寛
田中穂先 章平 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗
亀田佳明

プログラム E(デカローグ9、デカローグ10)
デカローグ9ある孤独に関する物語
演出:小川絵梨子
出演
伊達 暁 万里紗 宮崎秋人
笠井日向 鈴木将一朗 松本 亮 石母田史朗
亀田佳明

デカローグ10 ある希望に関する物語
演出:小川絵梨子
出演
竪山隼太 石母田史朗
鈴木将一朗 松本 亮 伊達 暁 宮崎秋人 笠井日向
亀田佳明

概要
『デカローグ 1~10』
日程:2024 年 4 月 13 日(土)~7 月 15 日(月・祝)
デカローグ1~4(プログラム A&B 交互上演):2024 年 4 月 13 日(土)~5 月 6 日(月・休)
デカローグ5~6(プログラム C):2024 年 5 月 18 日(土)~6 月 2 日(日)
デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演):2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)
会場:新国立劇場 小劇場
原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳:久山宏一
上演台本:須貝 英
演出:小川絵梨子/上村聡史

公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog/