古典を大胆な解釈で再構築してきた英国の鬼才マシュー・ボーンの野心作『ロミオ+ジュリエット』が4月10日 東急シアターオーブにて開幕した。マシュー・ボーン作品の日本での上演は、2019年の“新演出版”『白鳥の湖』以来5年ぶりとなる。
古典を大胆な解釈で再構築してきた英国の鬼才マシュー・ボーンの野心作『ロミオ+ジュリエット』が、ついに本日4月10日(水)東急シアターオーブにて開幕。マシュー・ボーン作品の日本での上演は、2019年の“新演出版”『白鳥の湖』以来5年ぶりとなる。
白鳥を男性ダンサーたちが演じた『白鳥の湖』など、古典を大胆な解釈で再構築してきた英国の鬼才マシュー・ボーンが2019年世に放ったのは、言わずとしれたシェイクスピア悲劇の名作「ロミオとジュリエット」。ストレートプレイはもちろん、ケネス・マクミラン振付によるクラシックバレエの名作、そしてミュージカルも人気を博した「ロミオとジュリエット」は“マシュー・ボーン・マジック”によって人々の期待を裏切らないスリリングでスタイリッシュな作品として大ヒットとなった。
クラシックバレエ版と同じくプロコフィエフの音楽を使いながら、もちろんただの「ロミオとジュリエット」ではない。舞台は14世紀のイタリアではなく、近未来。反抗的な若者たちの矯正施設“ヴェローナ・インスティテュート”で物語は繰り広げられる。対立するモンタギュー家とキャピュレット家という存在は無いが、理不尽な抑圧の中で若者たちが抱える生きづらさは共通のテーマだ。
原作ではジュリエットに密かに想いを寄せる従兄のティボルトは、ここではジュリエットを蹂躙する看守であり、二人の恋人たちを支援するローレンス神父は女性に変わっているものの頼れる存在のまま、そしてロミオの親友であるマキューシオはゲイとして描かれていたりと、マシュー・ボーンならではの“ずらし”を発見するのも楽しみの一つかもしれない。
2022年秋、ダンスの殿堂として知られるロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場との共同製作作品として本作の新たな始動が発表された。2023年夏に開始される英国内ツアー、アメリカ、フランスツアーを経て2024年春、待望の来日が実現する。マシュー・ボーン作品の日本での上演は、2019年の“新演出版”『白鳥の湖』以来5年ぶりとなる。
これまでのニュー・アドベンチャーズ来日公演でおなじみの顔ぶれも多いキャスト陣による本作はマシュー・ボーンファンにとって必見といえるだろう。
コメント
マシュー・ボーン(演出・振付)
新作として「ロミオとジュリエット」に取り組むことには長年ためらいがありました。これほど多くのバージョンが上演されている原作からこれ以上新しいことができるのだろうか?と考えたからです。
しかし、2019年に始まった英国全土の若い才能を育成するプロジェクトの中にインスピレーションを得ることになりました。私がいつも仕事をしている世界的なクリエイティブ・チームに、新進気鋭のクリエイターやキャストを迎えて、素晴らしい作品を創ることができました。そして、それは予想外の大ヒット作となったのです!
この作品がニュー・アドベンチャーズのレパートリーとして再演を果たし、若者たちの力強い愛の物語を皆さまにお届けできることを大変楽しみにしています。
概要
マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』
<キャスト>
ロミオ役
PARIS FITZPATRICK パリス・フィッツパトリック
JACKSON FISCH ジャクソン・フィッシュ
RORY MACLEOD ロリー・マクラウド
ジュリエット役
MONIQUE JONAS モニーク・ジョナス
HANNAH KREMER ハンナ・クレマー
BRYONY PENNINGTON ブライオニー・ペニントン
ほか出演者・配役一覧>>https://horipro-stage.jp/mbrj2024_cast/
キャストスケジュール>>https://horipro-stage.jp/mbrj2024_castschedule/
※4月10日時点で第1週目キャストスケジュールのみ公開中
<スタッフ>
原作:ウィリアム・シェイクスピア
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
演出・振付:マシュー・ボーン
美術・衣裳:レズ・ブラザーストン
照明:ポール・コンスタブル
音響:ポール・グルースイス
オーケストレーション:テリー・デイヴィス
<東京公演>
期間:2024年4月10日(水)~21日(日)
会場:東急シアターオーブ
主催:ホリプロ/TBS/BS-TBS
企画制作:ホリプロ
後援:ブリティッシュ・カウンシル/TBSラジオ
公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/mbrj2024/
Rehearsal Images by Johan Persson
#マシューロミジュリ