嘘とハプニングが連鎖し、絡み合うコメディーの傑作『カクタス・フラワー』

日本では、『サボテンの花』の邦題で知られる『カクタス・フラワー』。フランスの舞台劇『Fleur de cactus』を原作としたエイブ・バロウズによる舞台劇で1965 年にブロ ードウェイで初演され、実に続演 1234 回の大ロングランを記録したコメディーの快作だ。
舞台は NY。中年の歯科医ジュリアンは、家庭を大切にする誠実な男である事を証明するため、既婚者を装い、若い娘トニと交際している。ある日彼女から、「奥さんに会いたい」と迫られたジュリアン。堅物の独身看護師ステファニーを、急遽妻に仕立てるが……。映画版は1969年公開、往年の名女優イングリッド・バーグマンとウォルター・マッソー、ゴールディ・ホーンが 共演、この作品でゴールディ・ホーンは第42回アカデミー賞で助演女優賞を受賞している。さらに2011年には『ウソツキは結婚のはじまり』としてリメイクされている。
さて、このフランス産の原作をベースに、この魅力的な戯曲を創り上げたのがエイブ・バロウズ。 ミュージカル・コメディーの最高峰『ガイズ&ドールズ』や、『ハウ・トゥー・サクシー ド~努力しないで出世する方法~』の脚本で高く評価されている。
小さな嘘と思わぬハプニングが連鎖しながら、ワケありのユニークな登場人物たちが繰り 広げる爆笑篇。 今回の翻訳上演は、ミュージカルからプレイまで幅広く手掛ける、板垣恭一が演出を務め る。
そしてキャストは、水夏希、吉田栄作、増田有華、松本幸大(宇宙 Six/ジャニーズ Jr.)、 松尾伴内、青木さやかと、6 名の個性派が顔を揃えた。
どこか懐かしい正統派コメディーでありながら、人間の愚かさ、愛おしさを見事に描き、 古さを感じさせない『カクタス・フラワー』。快テンポのストーリーに人生の機微を滲ま せ、観客を魅了する楽しい舞台に仕上がる事だろう。

【公演概要】
『カクタス・フラワー』
<東京公演>
日程:2018 年 11 月 10 日(土)~12 月 8 日(土)
DDD 青山クロスシアター
<大阪公演>
日程:2018 年 12 月 11 日(火)14:00/18:30
サンケイホールブリーゼ
<静岡公演>
日程:2018 年 12 月 13 日(木)18:30
静岡市清水文化会館(マリナート)大ホール
作:エイブ・バロウズ
上演台本・演出:板垣恭一
音楽:和田俊輔
出演:
水 夏希・吉田栄作/増田有華・松本幸大(宇宙 Six/ジャニーズ Jr.)/松尾伴内・青木さやか
公式 HP:シーエイティプロデュース公式《Stage Gate》: https://www.stagegate.jp/
企画・製作 シーエイティプロデュース