IL VOLO(イル・ヴォーロ)圧巻の歌唱力で観客を魅了!オペラ、ミュージカル、カンツォーネなど珠玉のナンバーを次々熱唱!

イタリア人ポップオペラトリオ「イル・ヴォーロ*」。(*「飛翔」の意)のジャパンツアーが始まった。今年は結成して10年という節目の年にあたる。メンバーは、ジャンルカ・ジノーブレ(23歳)、イニャツィオ・ボスケット(24歳)、ピエロ・バローネ(25歳)。三大テノールに憧れて歌手をめざし、2009年イタリアの人気オーディション番組出演をきっかけにグループを結成。2011年には全米ビルボードのクラシックアルバム及びラテンポップアルバム部門で第1位を獲得。そこから快進撃、2015年にリリースされたアルバム『グランデ・アモーレ』は世界各国で大ヒットし、同名シングルのミュージックビデオ再生回数が1億回を突破するという快挙を成し遂げた。そして今年、待望の再来日!初来日では早々にチケットが完売!聴きそこなったファンはこれがチャンス!演奏は東京ニューシティ管弦楽団、指揮はマルチェロ・ロータ。

最初の曲はプッチーニの歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」、有名すぎて説明不要、歌い出しはジャンルカ・ジノーブレ、次はイニャツィオ・ボスケット、そしてピエロ・バローネ。三人三様の個性、順番に歌うとそれがすぐにわかる。3人での歌唱場面ではぐっとドラマチックに盛り上がり、歌い上げる。最初から観客のテンションが上がる、心憎いプログラム。それから「グラナダ」、歌いながらの3人のちょっとした仕草、やり取り、アイコンタクト、息もピッタリ。彼らの歌声で客席はすっかり魅了される。この2曲を歌い終わって日本語で「ありがとうございます!」「最高に幸せです!」と挨拶。それから3曲目は「朝の歌」この曲は2016年、サンタクローチェで披露されたとのこと。それから歌劇「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」、ここはイニャツィオ・ボスケットがソロで歌い上げる。歌い終わり、客席から花を持ったファンが、もちろん女性!それから「音楽の会」より「踊り」はジャンルカ・ジノーブレ、「あれもこれも」はピエロ・バローネがそれぞれソロで。3人の持ち味がここではっきりわかる。女性ファンからの花束、それにしっかり応える3人、勢いで投げキッスも!さすが、イタリア男子!

次々に歌い上げる3人、細かいやり取り、アイコンタクト、時折、観客は立ち上がって拍手、「ブラボー!!」の声もかかる。後半はバーンスタインの「ウエストサイドストーリー」より「マリア」や「トゥ・ナイト」、オペラの歌唱なので、ミュージカルを鑑賞したことのある聴衆だったら、その違いも興味深い。3人で歌う楽曲は、それぞれのソロパートがあり、盛り上がるところで3人で「ここぞ」という感じで歌うのだが、その3人で歌うところは3人の声の特徴を生かし、また、テクニックを生かし、華やかになったり、ドラマチックさが濃厚になったり、その違いはさすが、世界を舞台に飛び回っているイル・ヴォーロらしく観客を魅了する。新しいアルバムに収録されている曲「僕の恋人」、こういったコンサートでは初披露、歌い終わると思わず、グーを!合わせて!また、”オーケストラをバックに初めて歌います”とアナウンスして「愛する人々」を歌唱、力がこもって迫力、圧巻で、「ブラボー!!!」の声が!そして有名すぎる曲「オー・ソレ・ミオ」は彼らにとって記念すべき楽曲、2009年に3人で初めて歌った曲で「歌うと感動します」とアナウンス。観客から花だけでなく、可愛らしいクマのぬいぐるみが!これをただ受け取るだけでなく、肩に乗せたりしておどけて見せたりする3人、なかなかお茶目。最後は「乾杯の歌」、ここはもちろんクラップ、3人が観客に向かってクラップ指示!観客参加型!ここは皆、楽しそう。そして”お約束”のアンコール、休憩なしのおよそ2時間!イル・ヴォーロの魅力をお腹いっぱいに堪能!また聴いたことがない、観たことがないなら、なかなかない機会、そして3人の魅力のみならず、オペラの楽しさにも目覚めるはず。公演は5月22日まで!

<セットリスト>
歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」
「グラナダ」
「朝の歌」
歌劇「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」
「音楽の会」より「踊り」
「あれもこれも」
「太陽の国」
「帰れ、ソレントへ」
歌劇「カルメン」より 第一幕前奏曲
「カタリ・カタリ」
「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」
「アヴェ・マリア、哀れみの聖母」
「アルルの女」
「マリア」
「マイ・ウェイ」
「トゥ・ナイト」
「僕の恋人でいて欲しい」
「恋する兵士」
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
「カルーソ」
「愛する人よ」
「わが心のアランフェス」
「そんなことはありえない」
「オー・ソレ・ミオ」
歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」
[アンコール]
エスポシスト、ボッチャ、グランデアモーレ

<約4年ぶりにオリジナルアルバム「イルヴォーロ MUSICA〜愛する人よ」NOW ON SALE!>
収録曲:「愛する人よ」「君のすぐ傍に」「アリヴェデルチ・ローマ」「そう言うけど」「君がいいというまで」「ピープル」「忘却の船」「瞳はるかに」「僕の恋人でいて欲しい」「静けさの声」「素晴らしき君」「ノッテステラータノッテ・ステラータ(星降る夜)」※「ノッテ・ステラータ」は新録音!

<「イル・ヴォーロwithプラシド・ドミンゴ 魅惑のライブ〜3大テノールに捧ぐ」:7月19日より順次ロードショー>
3大テノールに捧げるフィレンチェの美しい夕べ
20000人の大観衆が熱狂した感動の共演!
7月19日〜Bunkamura ル・シネマ
7月20日〜名演小劇場
8月30日〜テアトル梅田
他、全国主要都市にて順次公開。
公式HP:http://www.tk-telefilm.co.jp/ilvolo/

【公演概要】
IL VOLO IN CONCERT 2019
日程・場所:
2019年5月13日(月) 横浜みなとみらいホール 開場17:30 開演18:30
2019年5月15日(水) 東京文化会館大ホール 開場17:30 開演18:30
2019年5月17日(金) 横浜みなとみらいホール 開場17:30 開演18:30
2019年5月18日(土) Bunkamuraオーチャードホール 開場13:00 開演14:00
2019年5月21日(火) 東京文化会館大ホール 開場13:00 開演14:00
2019年5月22日(水) 大阪フェスティバルホール 開場17:30 開演18:30
一般発売日:2018年12月13日(木)
主催:読売新聞社、ぴあ、テイト・コーポレーション
企画・主催・招聘: テイト・コーポレーション:http://www.tate.jp

文:Hiromi Koh