リアルで大人のテイストを繰り広げる Studio Life のもうひとつの顔 The Other Life vol.10 『VANITIES』

女性3人で演じられる「ヴァニティーズ」はアメリカのオフ・ブロードウェイで1700回以上のロングランを果たした名作で日本でもすでに何度か上演されている作品。日本では翻訳家の青井陽治が1980年に渋谷のジャン・ジャンで上演、その後も繰り返し上演されている。そして、今回は関戸博一、曽世海司、山本芳樹が挑戦する。芸達者な3人が紡ぎ出す”女の子”らしいパワーとハーモニーと不協和音に注目したい。

<物語>
登場人物はたった三人。場面は時を追っての三場。
第一場、1963 年。所は体育館の一隅。三人は卒業を間近にしたチア・ガール。彼女達の関心は、 いかに目立つか、いかにウケるかに、勉強そっちのけで集中している。たとえ大統領ケネディが暗 殺されたって知ったことじゃない。傍若無人の怖いもの知らず、ティーンエイジャーの思いが炸裂。
第二場、1968 年。所は学生寮の一室。三人は一緒のカレッジへ進学し、一緒の学生寮に住み、一 緒にチア・ガール。全ては相も変らずの日々。少し歳をとったぶん毒と抉りがパワーを増した会 話。だが話す内容は同じレベル。パーティーにカーニバル、そしてボーイフレンドのこと。将来へ の夢と不安が交錯。
第三場、1974 年。所はニューヨーク、キャシーの住むアパートの庭。三人はカレッジを卒業し、 夫々の人生を歩みだした。そして 6 年後の再会。三人の会話は微妙なズレを生じ、相変わらずの テンポで弾むが噛み合わない。言葉の奥に、痛みや孤独、焦燥感が透けてくる。が、決して黙らず 喋り続ける三人。皮肉と毒を孕んだ会話の中に、浮き彫りになってくる Vanities、見栄と虚勢。 それでも三人は日々を生きる。

<The Other Life とは?>
海外の小劇場で生まれた傑作を東京の舞台へ。このコンセプトの元に 97 年に誕生したのが「The Other Life」。「トーマの心臓」(萩尾望都原作)や「死の泉」(皆川博子原作)、「白夜行」 (東野圭吾原作)など、文芸・耽美作品を上演する本公演とは趣を異にし、小劇場空間のメリット を生かしてリアルで大人のテイストを繰り広げる Studio Life のもうひとつの顔。

<「VANITIES」CAST>
ジョアン:関戸博一
キャシー:曽世海司
メアリー:山本芳樹

【The Other Life vol.10「VANITIES」公演概要】
日程・場所:2019 年 11 月 14 日(日)~11 月 24 日(日) 中野ウエストエンドスタジオ
作:ジャック・ハイフナー
翻訳:青井陽治
演出:倉田 淳
美術/舞台監督:倉本 徹
照明:山﨑佳代
音響:竹下 亮
衣装:竹内陽子
ヘアメイク:川村和枝(p.bird)
演出助手:宮本紗也加
版権コーディネート:シアターライツ
Special Thanks : カンパニー・ワン 土屋誠
制作:Studio Life / style office
VANITIES 公式ホームぺージ:http://www.studio-life.com/stage/vanities2019/