緊急事態宣言により日程変更。27日より上演となる。作品の舞台は戦渦、そして翻って現代、私たちを苦しめるコロナ禍―。 誰もが苦しい状況の中において、舞台芸術の真価が問われる。 役者として生きる覚悟とは?芝居を愛するとは?“座長”のセリフに乗って客席へ届く、“カトケン”の演劇への深い愛。 コミカルな動きとおしゃべりの反面、人生の悲哀をにじみ出すノーマン役の加納幸和とともに、ロナルド・ハーウッドの最高傑作を最高のコンビが演じる。会場は、カトケン事務所公演初の東京芸術劇場プレイハウス。 東京公演は2日間限定の上演。お見逃しなく!
[作品上演歴]
1980年、マンチェスターのロイヤル・エクスチェンジ劇場にて初演。
その後 1981年にアメリカのブルックス・アトキンソン劇場にて、200 公演ものロングラン上演を行った。 1983 年には、ピーター・イェーツ監督、ロナルド・ハーウッド脚本で映画化。
また BBC にて 1993 年にラジオ版が、2005 年にテレビ版が放送された。
1981年、日本初演(日生劇場/東宝)。座長役を三津田健、ノーマン役を平幹次朗が演じた。
1988年の公演(サンシャイン劇場/松竹)では、座長役を三國連太郎、ノーマン役を加藤健一が演じた。
[作者ロナルド・ハーウッドについて]
1934 年、南アフリカ共和国ケープタウンでユダヤ系の両親の元に生まれる。
1951 年にロンドンへ移住。王立演劇学校で演劇を学んだのち、1953 年から 5 年間、 アクター・マネージャー(俳優兼管理・経営者)であるドナルド・ウォルフィットのドレッサー(衣裳係兼付き人)を務めた。 ドナルド・ウォルフィットの最大のレパートリーは『リア王』であり、またハーウッド自身も、 『ドレッサー』の座長がもつ一面は、ドナルド・ウォルフィットがモデルであると認めている。
2020年9月、イギリス南部のサセックスの自宅で死去。
[加藤健一事務所 ロナルド・ハーウッド作品上演歴]
『コラボレーション』(2011年※日本初演)
『ドレッサー』(2018年)
『TakingSides~それぞれの旋律~』(2019年)
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<物語>
第二次世界大戦下のイギリス、とある一座が空爆に怯えながらも巡業を続けていた。 そんな中、心身ともに疲弊しきった座長(加藤健一)は突然街中で奇行に及ぶ。 目も当てられない座長の様子に、その夜の上演を中止しようとする舞台監督のマッジ(一柳みる)と座長夫人(西山水木)。 だが長年座長に仕えてきたドレッサー(付き人)のノーマン(加納幸和)だけは、座長に宿る演劇への情熱を信じ、 一度でも舞台の幕が開かない日があってはならないと、なんとか上演に向けて孤軍奮闘する。 しかし、すっかり憔悴した座長を始め個性豊かな面々に振り回され、上演中もてんやわんやの舞台裏。 そしてクライマックス、それぞれが胸に秘めた思いが明かされる・・・。
<公演概要>
日程・会場:2021年2月27日〜2月28日 東京芸術劇場プレイハウス
[地方公演]
札幌公演 3/5(金)、京都公演 4/24(土)、兵庫公演 4/25(日)
その他、北海道・中部北陸・九州地方の演劇鑑賞会公演(全て会員制の公演)
※ホームページに日程詳細を掲載しております。
作:ロナルド・ハーウッド
訳:松岡和子
演出:鵜山 仁
出演:加藤健一、加納幸和(花組芝居)、西山水木、佐伯太輔、照屋 実、岡﨑加奈 ・ 一柳みる(昴)
公式HP:http://katoken.la.coocan.jp