山本一慶主演ロンドンコメディ 『Run For Your Wife』更なるパワーアップ!年末の締めくくりに笑って笑って!

山本一慶主演ロンドンコメディ 『Run For Your Wife』が12月16日、開幕!2021年の初笑いも『Run For Your Wife』で!こちらは1月13日より!

昨年、好評だった舞台、リクエストに応える形での再演、昨年のキャストに新しい顔も加わり、さらにパワーアップ!ゲネプロにもかかわらず、会場からは笑いが絶えない(マスク越しなので、笑いがこもる!)。レイ・クーニー戯曲らしい、計算され尽くしたドタバタ喜劇、よって段取りも多く、キャストの出入りが重要な鍵になる。そこを不自然にならずに、いかにナチュラルに見せていくかがポイントとなる作品。シチエーション・コメディであるが、スラップスティック・コメディ的な味付けを施すことでさらに笑いが増幅される。しかし、大仰になりすぎると嫌味になるので、そこのさじ加減が難しい。コロナ禍で開幕直前で中止になり、この12月にようやく開演にこぎつけたので、稽古は十分。また新キャストも実力派、安定した”笑い”を見せてくれた。

主人公のジョン・スミス(山本一慶)、名前は平凡。ところが、二重婚、ここは「えー?!」な設定。この作品は日本では何度も上演されており、「観たことある」という観客は多いかと思う。それでも、観れば笑ってしまう、展開もオチもわかっているにもかかわらず、だ。去年のカンパニー、初参加キャストもいるのだが、コロナ禍で公演直前で中止、満を持しての公演、安定した座組ぶりを見せつけた。ジョンの嘘の片棒を担がされるルー大柴演じるスタンリー・ガードナー。去年も山本&ルーのコンビが絶妙であったが、今回は、去年よりパワーアップ!コンビで漫才もやれるくらいの息のあったダメダメで残念なキャラクターを見せてくれる。

とりわけ山本一慶が”世間的にはOUT!”なジョンを仕草・表情を細かく計算し、出てきただけで可笑しい役創りで去年よりも笑わせてくれる。

ルー大柴は、このスタンレー役はもはや”当たり役”、ジョンから借金をしている、という設定からしてダメ男、しかも無職、ジョンの嘘に加担し、自分も泥沼に陥るというキャラクターをきっちりと演じる。

二人の妻、メアリー(宇月颯)とバーバラ(大湖せしる)、優等生っぽいメアリーとセクシーなバーバラ、どちらも魅力的な女性だが、この事態になると…二人とも髪を振り乱してキレまくるところは抱腹絶倒。何かとお騒がせなボビー・フランクリン(根本正勝)、最初は真っ白な衣装で登場するが、そこから舞台に出てくるたびに衣装が!ペンキだらけ、最後には真っ赤っか(笑)、更に強烈なセクシー光線を放つゲイ、これを根本正勝が存在感たっぷりに。

そしてジョンを窮地に陥れる警察関係のお二人、真面目を絵に描いたようなトラウトン警部(加藤将)、ぽっちゃり、愛嬌たっぷりのポーターハウス警部(我善導)、性格の差だけでなく、身長差と横幅差も!!きっちりとした役創りで物語のキーマンに。

そして瞬間的に登場し、あっという間に去っていく新聞記者の光平崇弘が、爪痕を残す。

年末の締めくくりにふさわしい良質のコメディ、笑って笑って免疫力もUP!UP!

ゲネプロの前にフォトセッション、それからキャスト挨拶。
「やっと幕が開きます。素晴らしいキャストが揃いました。すごく素敵な感じになるんじゃないでしょうか…笑っていただければ!頑張っていきたいです」(山本一慶)
「大勢の方が観てくださるように!愛してくださるように!」(大湖せしる)
「観ている方を元気づける役です。作品を通してみなさんに笑っていただいて!」(根本正勝)
「しっかり稽古しました。千秋楽まで駆け抜けて!頑張ります!応援宜しくお願い致します」(加藤将)
「この舞台の初日を迎えらえれて本当に嬉しいです。笑いは免疫力を高めます!(一同、大きく頷く)」(光平崇弘)
「ポーターハウス警部役は2回目です。ルーさんから”いぶしシルバー”の称号をいただきました!!」(我善導)
「この舞台に立てて嬉しいです。純粋に楽しく笑顔になって帰っていただけたら!」(宇月颯
「40代の頃に初めて、このスタンリー役をいただきまして。役者冥利につきます。一番年上です。非常に面白い作品です。一人でも多くの方に!」(ルー大柴)
最後に改めて山本一慶が締めを。
「すごく素敵なメンバーです。やっと初日を迎えます。みなさまに笑っていただけますように!ぜひぜひ、劇場に足を運んでいただいて笑っていただけたら!」

≪物語≫
平凡なタクシードライバー、ジョン・スミスには秘密があった。ナント2人の妻がいた!
2つの家庭を持ち2軒の家をタクシーで正確に行き来する楽しい重婚生活。
そんなある日、事故に巻き込まれスケジュールが狂ってしまい、さあ大変!
必死に隠そうと悪戦苦闘するジョン。ウソにウソを重ねて最後には大変な騒ぎに!果たしてその結末は・・・。

<2019年7月山本一慶インタビュー記事>
https://theatertainment.jp/translated-drama/34208/

<2019年公演記事>
https://theatertainment.jp/translated-drama/35092/

<2020年色紙コメント・根本正勝さんインタビュー記事>
https://theatertainment.jp/translated-drama/69513/

<公演概要>
タイトル:ロンドンコメディ『Run For Your Wife』
日程・会場:2020年12月16日(水)~20日(日)・2021年1月13日(水)~17日(日) 東京・六行会ホール
原作:レイ・クーニー
訳:小田島雄志/小田島恒志
演出:菅原道則
[12月:キャスト]
山本一慶(ジョン・スミス)、宇月颯(メアリー・スミス)、大湖せしる(バーバラ・スミス)、加藤将(トラウトン警部)、
我善導(ポーターハウス警部)、根本正勝(ボビー・フランクリン)、光平崇弘(新聞記者)/ルー大柴(スタンリー・ガードナー)
[1月:キャスト]
山本一慶(ジョン・スミス)、舞羽美海(メアリー・スミス)、十碧れいや(バーバラ・スミス)、安井一真(トラウトン警部)、
我善導(ポーターハウス警部)、市瀬秀和(ボビー・フランクリン)、光平崇弘(新聞記者)/ルー大柴(スタンリー・ガードナー)
企画・製作:アーティストジャパン
お問い合わせ:アーティストジャパン 03-6820-3500
http://artistjapan.co.jp/
取材・文:高 浩美