<炎>であれ。これは、誕生の物語だ。ドイツの衝撃の問題作「火の顔」、3月に吉祥寺シアターにて!
ドイツ演劇界で期待されている新進気鋭の劇作家マリウス・フォン・マイエンブルクが現代の不条理を描いた作品。父、母、姉、弟のどこにでもいる普通の家族。突然現れた姉の恋人をきっかけに、その均衡は 崩壊の兆しを見せ、家庭は壮絶な空間へ向かっていく。 舞台初主演となる北川拓実(少年忍者/ジャニーズ Jr.)をはじめとする素晴らしいキャストが集結し、ドイツの衝撃の問題作「火の顔」を3月上演。
ちなみに、2005年の世田谷パブリックシアターのベルリン演劇週間において、シャウビューネ劇場のオリジナル版が上演されている。日本人キャストでの上演は2009年のフェスティバル・トーキョーにおいて、演出は松井周。
【あらすじ】
どこにでもいる、普通の四人家族。 父は現実から目を背け、母は自らの母性をアピールする。 姉は外の世界へ出る事を夢見て、弟は爆弾作りに没頭する……。 そこへ突然、現れる姉の恋人。 閉ざされた家庭に、新しい〈風〉が吹き込んだ時、 思春期の少年に渦巻いていた〈炎〉は、音を立てて燃えあがる。
[北川拓実 コメント]
クルト役を演じさせていただく、少年忍者の北川拓実です。
この話をいただいた時、とても驚きました。自分に務まるのかという不安もありますが、こうして深作健太さんの作品に関わることができて嬉しく思いますし、同時に主演という大きな責任も感じています。
僕が演じるクルトは思春期真っ只中で、親に対して激しく反抗したりするよくある年頃の子です。クルトは火に強い興味を持っており、マッチで物を燃やしたり爆弾を作ったりなど、火に対しての興味がどんどんエスカレートしていきます。この「火の顔」という作品は、現代の日本の問題を家族の日常の中に散りばめられています。僕はお芝居の経験が殆ど無くまだ未熟ではありますが、いい舞台にできるよう真剣に演じさせていただきます。
[深作健太 コメント]
いま世界中で、〈演劇〉が大変な事になっています。 これから社会がどこへ向かうのかは、まだ誰にもわかりません。 だからこそあえて今もう一度、舞台の上からから始めてみようと思います。 二十一世紀のはじめ、ドイツを代表する多くの劇場が来日しました。 その中でも 2005 年に観た『火の顔』の衝撃は、今でも忘れる事が出来ません。 以来、僕はこの『火の顔』が上演したくて、演出家になりました。 いま僕たちの世界を覆う〈孤独〉と〈分断〉、そして〈同調圧力〉……。 この戯曲で描かれる十代の〈閉塞感〉は、書かれた当時のドイツよりも むしろ、現代日本の方が伝わる事が多いでしょう。 真っ直ぐで誠実な魅力を放つ、北川拓実くんをはじめとする清新なキャストと、 闇に光を灯す〈炎〉のような、熱いストレート・プレイが作れたらと思います。 これは〈誕生〉の物語です。 そして僕たちが、新たに生まれ変わるための〈演劇〉なのです。
<概要>
◆日程 2021年3月25日(木)~2021年3月29日(月)
◆会場 吉祥寺シアター
◆出演
北川拓実(少年忍者/ジャニーズ Jr.)
納谷健・直江幹太(ダブルキャスト)
大浦千佳・小林風花(ダブルキャスト)
中野英樹
比企理恵
◆スタッフ
作:マリウス・フォン・マイエンブルク
翻訳・ドラマトゥルク:大川珠季
演出:深作健太
美術:伊藤雅子 照明:佐藤啓 音楽・音響:西川裕一
衣裳:伊藤正美 上杉麻美 ヘアメイク:柿原由佳
演出助手:荒井遼 舞台監督:南部正憲 プロデューサー:児玉奈緒子 主催・企画・制作:深作組/MA パブリッシング/東京音協/ステラキャスティング/Goh
◆公式 WEB サイト https://www.hinokao.com
◆Twitter アカウント https://twitter.com/hinokao @hinokao
◆一般発売日 3 月 13 日(土)10:00~
◆料金 7,000 円 ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
◆チケット販売先
・チケットぴあ(キャスト抽選先行 2021/02/20(土)12:00~2021/03/2(火)23:59)