ミュージカル『メリー・ポピンズ』 バート役 大貫勇輔さん 特別インタビュー

 ミュージカル『メリー・ポピンズ』バート役、ダンススキルも高く、舞台俳優としてメキメキと力をつけてきている大貫勇輔さんの特別インタビューが実現、オーディションのことや役柄について語って頂きました!

 

「どれだけ努力できるか、そしてどれだけお客様に感動をお届けできるか」

ーーオーディションはどんな感じで進行しましたか?

大貫:1回目は、正直よく覚えていません(笑)。確か、歌と芝居とタップはその時は全くやらないで……どのくらい動けるかを審査されて……振付はありましたが、これはさらっと終わりました。2回目のオーディション、僕にとっての課題は歌で、とにかく頑張って習いました。その後オーディションが数回続き、最終オーディションを迎えました。タップも2年ぐらい前に舞台で少しやりましたが、こんなにしっかり踊るのは初めてです。オーディションは毎回緊張して何度も眠れぬ夜を過ごしていました。絶対に受かるつもりでいて、決まった瞬間は「やっと始まる!」と感じました。あとは自分がどれだけ準備出来るか……。

ーー待望の日本初演ですね、しかも名作!

大貫:最近は「ビリー・エリオット」で子供達の凄まじい成長を目の当たりにして、それを見て自分にも火がつきました。オーディションでは「見た目は完璧にバート」と言われました。あとはどれだけ自分が努力できるか、そしてどれだけお客様に感動をお届けできるか、ですね。

 

「バートは愛らしいキャラクター、魅力的に演じられたらなと思います。」

ーー作品としては?

大貫:ディズニー作品なので夢の世界というか、現実には起こりえないものに夢、愛、希望、温かさ、気持ちが前向きになって生きられるエネルギーが楽曲にもメッセージにも含まれていると思います。もっと家族との時間を過ごしたいと感じていただけるはずです。

ーー好きなシーンやナンバーは?

映画だと「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス( Supercalifragilisticexpialidocious)」の曲のシーンが凄く好きです。舞台だと「ステップ イン タイム(Step in Time)」というタップの大ナンバーが好きです。バートが吊られて逆さまになり、壁と天井でタップを踏むんです!それが凄く楽しみで……吊られた状態でタップを踏むのはそうそう経験出来ないことですよね。

ーーもしもメリーみたいに不思議な力を持っていたら?

大貫:瞬間移動したいです!

「『世界で一番動けたバートだね』と言われたい」

ーーどんなバートを演じたいですか?

大貫:「世界で一番動けたバートだね」と言われたいですね。優しいお兄ちゃん的存在だったり、大道芸人だったり、魅力的でいろんな引き出しがあり、それでいてイギリス紳士で……愛らしいキャラクターだと思います。

今まで様々なジャンルのダンスを踊ってきましたが、タップは一番苦戦していると思います。でも、「ステップ イン タイム(Step in Time)」は本当に華やかなナンバーで素晴らしいので、しっかり見どころとなるように頑張ります。

クオリティ高し!ミュージカル「メリー・ポピンズ」稽古快調!

<ミュージカル『メリー・ポピンズ』について>

誰もが知っている名曲、『チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)』等で知られているミュージカル『メリー・ポピンズ』。パメラ・トラバースの原作小説と、1964年に制作され、主演ジュリー・アンドリュース、アカデミー賞も総なめにした名作中の名作映画とをもとに、ディズニーと『オペラ座の怪人』や『レ・ミゼラブル』等のヒットミュージカルのプロデューサーとして知られているキャメロン・マッキントッシュがタッグを組んで2004年に遂に舞台化!現在、世界10カ国以上で上演されている。この2018年の春、日本人キャストで初上演となる。

 

 

【公演データ】

ミュージカル『メリー・ポピンズ』

<東京公演>
プレビュー公演:2018年3月18日~3月24日
シアターオーブ
2018年3月25日~5月7日シアターオーブ

<大阪公演>
2018年5月19日~6月5日
梅田芸術劇場

 

<出演>
濱田めぐみ、 平原綾香/大貫勇輔、 柿澤勇人/駒田一、 山路和弘/木村花代、 三森千愛/島田歌穂、 鈴木ほのか/コング桑田、 パパイヤ鈴木/浦嶋りんこ、 久保田磨希/小野田龍之介、 もう中学生 他

 

公式サイト:http://hpot.jp/stage/marypoppins

©Disney / CML

 

文:Hiromi Koh