『青山オペレッタ THE STAGE 〜メッザ・ルーナ/光と影〜』開幕

『青山オペレッタ THE STAGE 〜メッザ・ルーナ/光と影〜』が3月28日、開幕

『青山オペレッタ』は、2次元と3次元の表現方法で新しい形のメディアミックス演劇コンテンツプロジェクト。
「ノーヴァ」の劇団員のメインキャラクターを6名を演じるのは、実際の舞台でも活躍中の長江崚行、大隅勇太、大平峻也、友常勇気、中山優貴やダンスロックバンド・DISH//のメンバーの矢部昌暉。それに声優として活躍中の利根健太朗によるキャスティング。

`20年に公式YouTubeチャンネル「青山オペレッタOfficial Channel」で、イラスト、音、セリフが付いた「ビジュアルボイスドラマ(ノーヴァ編)」を配信公開。ABCラジオでは、最新情報や裏話をお届けするラジオ番組『ラジオペ!〜こちら青山オペレッタ広報部〜』をスタート。そして、`21年には、舞台化第1弾として、「ビジュアルボイスドラマ(ノーヴァ編)」のその後を描く物語として、「ノーヴァ編」のキャラクターの声優を務める役者が出演し、舞台『青山オペレッタ THE STAGE〜ノーヴァ・ステラ/新しい星〜』を上演。以後、『青山オペレッタ』の物語は、「ノーヴァ編」から「ピエナ編」「ファルチェ編」と続き、`23年「メッザ」の新キャラクターも発表。`21年に「チーム・ピエナ」による第2弾、その後公演を重ね、`24年3月に「チーム・メッザ」による第6弾の開催となる。
`24年春にスマートフォン用ゲームが配信リリースもされる。
『青山オペレッタ』の設定や世界観は、東京・青山を本拠地に、未婚の若い男性だけで構成された歌劇団というもの、その歴史は古く、100年以上に及ぶ。明治42年、銀座・夢咲百貨店が娯楽場・食堂などで余興として演奏する音楽隊として結成した「夢咲少年音楽隊」が前身。規模が大きくなるにつれ、徐々に演奏だけでなく演劇も組み込んだ歌劇の形をとるようになり、大正10年本拠地を銀座から青山に移した際に「青山オペレッタ」と改称。専用劇場を持ち、男性だけで構成された歌劇団として活動するようになる。

チーム・メッザ。

今回は、その第6弾、チーム・メッザにフューチャーした物語。幕開きは作品についての簡単な解説、途中から見始めた、というファンでも大丈夫。場面はロンドン公演の成功、帰国して皆で乾杯。皆、大切な仲間。そしてオープニング、登場キャラクターは総勢17名という『青山オペレッタ THE STAGE』史上最多出演。華やかなオープニングの後、ストーリーが動き出す。稽古場に次々とメンバーがやってくる。そして相良明之介(杉江大志)と八木尾卓也(小林竜之)も入ってくる。八木尾は全員に次の公演は「青山選抜で」といい、演目を発表、ロマンチックバレエの金字塔『ジゼル』(※)。ざわつくメンバー、「メッサを中心にバレエ作品の最大の魅力を引き出す」という。ヒロインの相手役・シレジア公爵アルブレヒト役を決める、早速指名された者が演じる。

「格式と気品が必要」と相良明之介、アルブレヒトは貴族なので身分を偽ってもそこはかとなく気品や育ちの良さが漂わなくてはならない、と考える。そのほかのキャラクター、難役が多く、役をゲットしても、まだまだ。

「お姉様…」まるで姉妹のような2人。
まるで役が降臨してきたかのように。
すごいじゃないか!!!

日々野天音(石橋弘毅)がなんと!驚きの!「お姉様のおかげでできました」と椿理玖(佐藤祐吾)に目をきらきらさせて言うが、当の椿理玖は複雑な心境。さて、『ジゼル』の配役はどうなるのか、無事に幕が開くのか、チーム・メッザは?と言うのが大体の流れ。「何が起こるかわからないのが演劇の世界」と相良明之介。今までひよっこだと思っていた俳優が格段に上手くなり、先輩を追い越す、と言うのはよくある話だが、追い越した方も追い抜かれた方も心ざわつく、それが人間。椿理玖はなかなか他人には弱みを見せない性格、それゆえに側から見ると頼もしくもあるのだが、本人は人知れず悩み、葛藤する。青春の1ページ、南雲朝斗(橋本真一)は椿理玖に「君は本気で立ち向かっていない…君が変われる最後のチャンス」と告げる。

ミルタを演じる、日々野天音、まるで何かが憑依したのか、迫真の演技。
椿理玖はミルタという役を考え、演技。

吹っ切れる椿理玖、その姿が清々しく、妹分の日々野天音(石橋弘毅)も気付きを得る。そして女王ミルタ役を獲得すべく、椿理玖と日々野天音は真剣に役に向き合い、相良明之介らの前で演技をする。チーム・メッザの絆、4人は決意も新たに。

それから20分の休憩を挟んで劇中劇『ジゼル』の開幕。これがかなりの力作なので、しっかり観てほしい。ジゼルは南雲朝斗、シレジア公爵アルブレヒトは寺嶌渉、森番のヒラリオンは斎鷹雄(中山優貴)、ジゼルの母・ベルタに宮嶋あさひ(長江崚行)、ウィルフリードに美園爽人(佐藤たかみち)、女王ミルタは椿理玖、領主クールランド大公は加賀見祥太(友常勇気)とその娘バチルド姫は日々野天音。

森番のヒラリオン、「あいつの正体をきっと暴いて見せる」
シレジア公爵アルブレヒト。
ジゼルはロイス(実はアルブレヒト)と恋仲。
恋の喜びに溢れるジゼル。

ジゼルの母・ベルタ。
「体が丈夫ではないんだからそんなに汗をかくまで踊っては…」と母。
領主クールランド大公の娘バチルド姫、気品に溢れ、しかも美しい。
領主クールランド大公は娘想いの優しい父。

バチルド姫はジゼルを祝福するが、その後、とんでもない悲劇が…。

アルブレヒトはバチルド姫の婚約者だった。
まさかのことに取り乱し、激しく動揺するジゼル。
この剣で…。
絶命するジゼル。
ウィルフリードはアルブレヒトを心配する。
女王ミルタ。不思議な力を持つ、

泣くアルブレヒトの前に現れるジゼル、もちろんこの世の人間ではない。

2人の心は離れない。
永遠に。

そして劇中劇が終われば、お待ちかねのショータイム。芝居パート、劇中劇、ショー、ほぼ3部構成なので、かなり豪華な3段重ねの幕内弁当なくらいのボリューム感!場面転換に少々お時間がかかるので、その間は相良明之介役の杉江大志と八木尾卓也役の小林竜之が客席いじりをしながら、楽しく!客席に来るので、いじられたら、素直にいじられたい(笑)。応援グッズの使い方や声出しの練習などを行うので、しっかり客席で!そしてカーテンが開くと中央に大階段。ここは文句なしに大いに盛り上がりたい。

相良明之介と八木尾卓也、ショーの準備が整うまで会場を盛り上げる。客席にも降りてくるので!

なお、ゲネプロ前に簡単な挨拶があった。

南雲朝斗 役/橋本真一
「座長という立場ですが、『青山オペレッタ』としてはまだ1年生です。先輩方に助けてもらいながら今日を迎えることができました。4番目のチームがここで揃ったということで、待望のメッザ公演と言っていただくことも多いのですが、みんなに支えてもらいながら、もちろん、各チームの魅力もたくさん出していきたいと思っています。メッザ公演というよりも、青山オペレッタという1つの作品の魅力を届けられるように、このコンテンツがステップアップできるような公演としてお届けできれば」

椿 理玖 役/佐藤祐吾
「僕は前回からの参加になります。ストーリーが進んだこともあり、雰囲気が変わって、シリアスだったり、役者全員が共感できるような、『青山オペレッタ』ならではのストーリーになっています。レヴューショーでは華やかなチームを満喫していただければ」

寺嶌 渉 役/田淵累生
「素晴らしいキャストのみなさまに支えられながら、無事に初日を迎えられること、嬉しく思います。手となり足となり犬となり(笑)、支えられるよう頑張ります」

日々野天音 役/石橋弘毅
「僕も初出演になります。先輩たちの胸を借りながら、一生懸命、メッザの一員として稽古してきました。これだけの多人数が集まったことによる演出や、華やかなレヴューショーも用意されています、ぜひ楽しんで応援していただけたら」

宮嶋あさひ 役/長江崚行
数年前に初演を迎えて、その時はノーヴァと、講師陣の数名で作品が始まりましたが、今ではこんなにたくさんの仲間たちに囲まれて、メッザ公演までやっと進むことができた…すごく感慨深い気持ちでいっぱいです。今回の座長は真一君ですが、僕はコンテンツの座長として、メッザの4人がストレスなく舞台に集中できるようにサポートしていけたらなと思います」

※ バレエ『ジゼル』あらすじ
1幕
中世ドイツの村。病弱だが踊りが好きな村娘ジゼルは、青年ロイスと恋仲である。このロイスは、実は身分を偽ったシレジア公爵アルブレヒトである。ジゼルに思いを寄せる森番のヒラリオンは、ロイスの正体に疑念を抱く。
村ではブドウの収穫祭が行われており、収穫祭の女王に選ばれたジゼルは村人たちと踊る。ジゼルの母ベルタは娘を案じ、「踊りに夢中になっていると、死後に精霊ウィリとなって踊り続けることになる」という伝説を語る。
領主クールランド大公とその娘バチルドらが、狩りのために村を訪れる。バチルドはアルブレヒトの婚約者である。そこへヒラリオンが現れ、ロイスが貴族であることを暴露する。恋人の裏切りを知ったジゼルは、衝撃のあまり正気を失い、息絶えてしまう。
2幕
ジゼルの墓がある夜の森。女王ミルタに率いられたウィリたちが現れ、ジゼルを墓から呼び出して仲間に迎え入れる。
ヒラリオンとアルブレヒトは、それぞれジゼルの墓参りにやってくる。ヒラリオンはウィリたちに捕まり、踊らされた上、命を落としてしまう。アルブレヒトもミルタの命で踊らされるが、ジゼルはアルブレヒトの命を守ろうとする。やがて夜明けが訪れ、ウィリたちは消え去る。ジゼルも姿を消し、墓の前にアルブレヒトが一人残される。

概要
公演名:『青山オペレッタ THE STAGE 〜メッザ・ルーナ/光と影〜』
日程会場:2024年3月28日(木)〜3月31日(日) シアター1010
出演
■チーム・メッザ
南雲朝斗 役/橋本真一
椿 理玖 役/佐藤祐吾
寺嶌 渉 役/田淵累生
日々野天音 役/石橋弘毅
■チーム・ノーヴァ
宮嶋あさひ 役/長江崚行
斎 鷹雄 役/中山優貴
櫻井ノエ 役/大隅勇太
加賀見祥太 役/友常勇気
■チーム・ピエナ
美園爽人 役/佐藤たかみち
聖 波留 役/輝山立
横澤寿泉 役/平賀勇成
夏目 澪 役/設楽銀河
■チーム・ファルチェ
正留宗一郎 役/フクシノブキ
八田紀代彦 役/堀海登
真鳥 夕 役/岩崎悠雅
■劇団関係者
相良明之介 役/杉江大志
八木尾卓也 役/小林竜之
夢咲 辰樹 役/下野紘(声の出演)
◆アンサンブル
久野木貴士、小結湊仁、田嶋壮志、船橋拓幹
スタッフ
企画・原案:サイバード
キャラクターデザイン:滝田 ちひろ
シナリオ原案:伊東 愛
脚本・演出:村井雄(KPR/開幕ペナントレース)
製作・著作:青山オペレッタTHE STAGE製作委員会
チケット情報:
・全席指定(応援グッズ付き)13,200円、・全席指定 9,900円(税込)

公式サイト http://aoyamaoperetta.com/

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