パーセプションステージ「Opus.COLORs」開幕

TVアニメ「Opus.COLORs」の舞台化『パーセプションステージ「Opus.COLORs」』開幕。

「Opus.COLORs」は、企画・原案の他、人気アニメ「スタミュ」のスタッフが再結集して制作に挑んだオリジナルアニメ。この作品では多彩な6組のアーティストとグレーダーのペアが登場。ひなた凛が企画・原案を務める。
作品を描く“アーティスト”とそれをプロデュースする“グレーダー”が2人1組で作り上げる、没入型デジタル絵画『デジタル絵画『パーセプションアート』が生まれて人々に浸透して10年たった世界を舞台に永茜高校でのアートに青春をかける少年たち学園生活を描く。アニメは`23年春にTOKYO MXほかにて放送。

アニメを視聴していたなら、エピソードなどはわかっているはず。品川プリンスホテル クラブeXの仕様を活かした演出、円形舞台で客席が取り囲むスタイルなので、あらゆるところから観られるのが特徴。舞台中央に盆があり、また舞台は床と同じところまで下がる、つまりフラットになる。その舞台機構をフルに活かして、さまざまな景色を見せる。スクリーンは2面、そこに『パーセプションアート』が投影される。

パーセプションアートの生みの親にして著名な『アーティスト』でもあった月見里夫妻の息子・月見里和哉(演:岸本勇太)は、幼馴染の都築純(演:結城伽寿也)とともに、自身もパーセプションアーティストになるという夢を抱いて美術分野の名門・永茜高校に入学するところから始まる。和哉には、それとは別にもう一つ、目的があった。それは、“もうひとりの幼馴染”との友情を度取り戻すこと……。パーセプションアートの生みの親にして著名な『グレーダー』でもある父を持つ多岐瀬響(演:磯野亨)は、永茜高校パーセプションアート学科のグレーダー専攻に通う3年生。和哉や純とは家族ぐるみの幼馴染だが、響はもう何年もの間2人を避け続けている。響の心に何があるのか_。和哉は両親が亡くなった事故に巻き込まれて怪我を負い、その後遺症なのか、通常パーセプションアートから鑑賞者が受け取る以上の情報量が“視える”という超感覚を持っている。作品の作成者の想いや、描かれた時の状況をも読み取ることが可能、ある意味、天才。

熱い和哉とは真逆なクールな響。グレーダーとしての実力は確かであり、頭脳明晰。そして都築純は2人の“追いかけっこ”関係をチャーミングにからかう、2人のよき親友だが、従兄弟の従兄弟の難波道臣(演:柊木智貴)の前ではちょっとわがままで甘えたりも、しかもペア。そして彼らの仲間たち、青春模様が描かれる。
『パーセプションアート』のライセンス取得を待たずして、プロとして活動する若き天才・灰島伊織(演:松田昇大)と、美術界の重鎮である由羅家の次男で伊織の熱狂的なファンである由羅拓海(演:新納直)の立場逆転ペア。御来屋楓&桐乃江麻秀&登世康平の幼馴染で、誰に対しても無邪気で友好的な織堂優一(演:添田陵輔)と、同じく楓&麻秀&優一の幼馴染で、どんなヤバイ話も笑い飛ばせる明るさをもつ登世康平(演:大見拓土)の仲良しペア。そして、拓海の兄で、永茜高校パーセプションアート学科生の相談役兼お目付け役、ジェネラルズのメンバーである由羅大樹(演:上仁樹)。内気で人見知りだが豊かな感受性を持つ斑鳩杏寿(演:北乃颯希)と、アーティストはグレーダーの『道具』と見下す榊知陽(演:松井健太) のカーストペア。アーティスト専攻の狂犬 御来屋 楓(演:瀬川拓人)と、グレーダー専攻のモンスター桐乃江 麻秀(演:川隅美慎)の腐れ縁ペア。

ぶつかり合い重なり合う、様々な“色”と“色”、そして個性。基本、芸術家なので、己の芸術にはこだわりがある。時には衝突もするが、それはアートを極めたいという想いから。スクリーンに映し出されるアートな映像は美しく没入感もある。白い衣装でさまざまな事柄を表現するPerformerの仲田祥司、伊藤友惠、身体能力が高く、優美な舞を見せる。上演時間はノンストップの2時間15分ほど。

公開ゲネプロの前に簡単な会見が行われた。登壇したのは月見里和哉役の岸本勇太、多岐瀬響役の磯野亨、都築純役の結城伽寿也。
見どころについて岸本勇太は「本作は没入型、そこが見どころ。劇場に入って立体的になった、この劇場ならではの見せ方、イメージしていなかったところが出てきた。デジタルアートなので…劇場全体を巻き込んでの一つのアートが出来上がってる気がします。お客様皆さんもアートの一つ」とコメント。客席通路はもちろん使うが、ただ走り抜けるだけではない演出もあり、そこは劇場で体感。磯野亨は「全体の見どころとしては曲。原作でも使われてる曲があるんですけど、振り付けだったり、パフォーマンスが加わったものを実際劇中にやらせていただく…それぞれのペアの色に注目していただければ。実際に劇中、各々の色が出てて…あとはやっぱり最後のシーン何年も抱えてきたものを吐き出す、自分としても気持ちが一番入るところです。ぜひ劇場へ」結城伽寿也は「お二人が言った通りですが、クラブeXならではの演出、いろんなシーンで縦横無尽に…全てのお客様が体験したことのない、新感覚…ゼロ距離で感じられると思います。僕自身も初日が始まってみないとわからない…ドキドキ感が。油断の隙もない(2人「そうだねー」)あっという間に2時間!終わります」とアピール。また、特殊な形の劇場なので「稽古場では(床がフラットなので)イメージできなくって劇場にきてからが全てで『あ、こうなんだ』と」と語り、磯野亨は「この劇場が初めて」と語る。円形であることをフル活用してるので、複数回の観劇予定があるなら、ぜひ『場所変え』を。また、稽古場エピソードだが「各々、やることが多すぎて役者同士の会話しかなかった、濃密な時間、ずっと戦ってました」と岸本勇太。ご飯を食べて親睦会、みたいなことはなかった様子。また、舞台上でアートを扱う作品も少ない故になかなか大変だった様子。

最後にPR、結城伽寿也は「僕らも楽しみとドキドキが半分です。(客席との距離が近いので)真近に感じられます。僕たちは集中して、皆様に楽しんでいただけるように言葉を一つ一つ丁寧に紡いでいきたい。結構早い展開なので、お客様が迷子にならないようにしっかりシーンを繋げられるように意識したいです」とコメント。磯野亨は「響の人生をしっかりと演じられるように。お客様の、皆様の心を彩って帰っていただけるようにしたいです」と語る。岸本勇太は「人間関係やそれぞれの葛藤や過去などを身体表現、マンパワーで人間がやる意味を感じながら。それがパスステの魅力。お客様が入ってから『もっとこうできる』という部分も絶対に見つかると思いますので、柔軟に考えながら作品を広げていきたいです」
公演は19日まで品川プリンスホテル クラブeXにて。

概要
公演名:パーセプションステージ「Opus.COLORs」
日程・会場:2024年05月10日(金)〜5月19日(日) 品川プリンスホテル クラブeX
出演:
月見里 和哉:岸本勇太、多岐瀬 響:磯野亨、都築 純:結城伽寿也、難波 道臣:柊木智貴、
灰島 伊織:松田昇大、由羅 拓海:新納直、斑鳩 杏寿:北乃颯希、榊 知陽:松井健太、
御来屋 楓:瀬川拓人、桐乃江 麻秀:川隅美慎、織堂 優一:添田陵輔、登世 康平:大見拓土、
由羅 大樹:上仁樹
Performer:仲田祥司、伊藤友惠
声の出演
月見里直輝:杉山湧哉、月見里朱莉:千歳ゆう
脚本:ハラダサヤカ
演出:吉谷晃太朗
振付:ヒットン
制作:FAB
主催:舞台Opus.COLORs製作委員会

公式サイト:https://opuscolors.com/

公式X(旧ツイッター):https://twitter.com/puscolor_stage

© ひなた凛/Opus.COLORs製作委員会
© 舞台Opus.COLORs製作委員会