2018年9月より全国3か所にて「SaGa THE STAGE 」第2弾『SaGa THE STAGE~七英雄の 帰還~』が上演される。この作品は (株)スクウェア・エニックスの大人気RPG「サガ」シリーズを舞台化したもので、今作は『ロマンシン グ サ・ガ 2』の七英雄をテーマに、新たに描かれる物語となる。「サガ」シリーズの生みの親である河津 秋敏が監修・原案を、脚本をスクウェア・エニックスのシナリオライターであるとちぼり木が担当。そ して演出と主演は佐藤アツヒロ、本作が自身初の演出となる。
5月22日『SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~』製作発表記者会見が行われた。登壇したのは、佐藤アツヒロ(演出・主演)、中村誠治郎(殺陣、出演)、平山佳延(振付、出演)、 河津秋敏(世界観監修・脚本原案)、とちぼり木(脚本)、市川雅統(サガシリーズプロデューサー)。
まずは映像が流れたが、ここで３月に行われたコンサートに来場した観客の声が紹介された。このコンサートの最後に舞台化を発表したのだが、観客は皆、口を揃えて期待と喜びを語っていたのが印象的であった、それから６名、登壇。
まずは、この第２弾の舞台が決まったきっかけは、やはり前作の成功だそう。市川が「やれたらいいね〜と話してて、あっという間に！ゲームも新しいシリーズが出ますので〜」と語ったが、初の舞台化の熱量が大きかったことが第一要因であった模様。今回、舞台化されるのは「ロマンシングサ・ガ2」、市川はさらに「ゲームとしては長いし、難しい、チャレンジなゲームで、特徴的なのは、キャラクターとプレイヤーごとによって変わる話」とコメント。またとちぼり木は「人間味溢れたキャラクターが多い、３次元になった時に魅力のあるキャラになる。役者とキャラが融合した時に出てくるものを大事にしたい」と語ったが、そこが舞台化、演劇化の魅力であり、面白さのポイントであろう。
またサブタイトルにもある七英雄はゲームの中では敵になるのだが「倒した敵にはどんなドラマがあるのだろうかと」、敵役には魅力があり、陰影があり、人を惹きつけるものがある。この七英雄もそんなキャラクターなのかもしれない。そしてキャスティングについては「原作のイメージを大事にしたい」そして「俳優のキャラクター」と回答。そして佐藤アツヒロに演出を依頼した理由であるが、「前回の稽古場では彼のところに自然と人が集まった」と、とちぼり木。それに対して佐藤は「いろんな演出家さんと組んで演出家に興味を持った」と語る。そして「冒険活劇！今だからできる演出を！」と意気込んだ。さらに初の演出家デビューなので「自分の中では新しい世界」と言い「ゲームは大好きなので頑張っていきたい」と語る。さらに主演！演じるキャラクターはノエル。そのキャラについては「冷静沈着だけど熱い」と評するとちぼり木。また、今回、殺陣をつけ、さらに出演も果たす中村誠治郎は「七英雄のリーダーで引っ張っていく人」と言い、そこで佐藤ととちぼり木が「新しいチームを作ろう！誠治郎さん、殺陣！みんなでプレッシャーを背負おう！」と言えば中村は「ものすごく光栄！」と返した。出演もして振付もする平山は佐藤については「この人についていけば大丈夫！熱い！」とコメント。それを受けて佐藤は「いい舞台は一つのチームになっていることが多い。演出家はチームを作るようなもの」と語った。とちぼり木は「七英雄は特殊な存在。ゲームを知らない人にも伝わるように作りたい」と言い、佐藤については再度「冷静なのに熱い魂を持っているノエルそのもの」とコメント。質疑応答の後、フォトセッションがあり、あたらためて囲み会見の時間が設けられた。佐藤アツヒロ、とちぼり木、河津秋敏が応じてくれた。
佐藤へのオファーは演出が先なのか、出演が先なのか、と言う問いかけに対してとちぼり木は「演出が先」と回答。それを受けて佐藤は「びっくりしましたよ！」、そこから一週間ほど間を空けてから主演依頼をしたそうで佐藤は「初演出で、どうせやるなら主演もかっこいいじゃないって言われてドーンと『じゃあいいか〜』（笑）」とコメント、この流れに居合わせた記者や関係者からも笑いが起こった。とちぼり木は「役者って悩む時期がある。相談しやすいんですね」と佐藤の人柄について言及。佐藤は「稽古場でどんだけ失敗するか恥をかくかが大事。これが夢なら〜壮大なみんなを巻き込んだ夢、一つの扉が開いたっていうか・・・・・・」とコメント。しかし、こうして会見が執り行われている訳で・・・・・・夢ではない！また、数年前に事務所の先輩でもある錦織一清に自分にも演出が出来るかどうか尋ねたところ「アツヒロは出来るよ」と言われたことも支えになっている様子で「報告したい」と語る。また学校に例えるなら「生徒会長」と回答。皆をまとめてチームとして作品を創造する、いいキャストも集まり、これは期待！
最後に「ぜひ、劇場に！みんなで待ってます！」と元気よく締めて囲みも無事に終了した。
なお全キャストと、さらに相関図も発表に。これで早速、予習したい。
＜物語＞
1000年に渡りバレンヌ帝国と戦い続け、最後には敗れ去った「七英雄」。
かつては英雄だった彼らが、なぜ悪しき存在に堕したのか。
アバロンの歴代皇帝も世界の人々も、その真実を知ろうとはしなかった。
英雄の喜びと哀しみ、出会いと別れ、そして、決断。
彼らに、別の運命を歩む選択肢はなかったのか。
「七英雄」の物語と、皇帝達の新たなる年代記の、幕が上がる。
「SaGa THE STAGE」ミニコンサート&トークショー、この秋に舞台も！タイトルは「SaGa THE STAGE～七英雄の帰還～」
【公演概要】
『SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~』
埼玉公演
2018年9月21日（金）戸田市文化会館
主催：SaGa THE STAGE 製作委員会 ／ 共催：戸田市文化会館
東京公演
2018年10月2日（火）～8日（月・祝）シアター1010
主催：SaGa THE STAGE 製作委員会、足立区シアター1010 指定管理者
大阪公演
2018年10月17日（水）～21日（日）サンケイホールブリーゼ
主催：SaGa THE STAGE 製作委員会 ／ 協力：サンケイホールブリーゼ、キョードー大阪
世界観監修・脚本原案：河津秋敏
演出：佐藤アツヒロ
脚本：とちぼり木
音楽：伊藤賢治
出演：
ノエル：佐藤アツヒロ
ワグナス：中村誠治郎
スービエ：平山佳延
ロックブーケ：山田菜々
ボクオーン：川田祐
ダンターグ：岩永洋昭
クジンシー：細貝圭
サグザー：野村知広
オアイーブ：谷口あかり
オアイーブの父：石橋直也
レオン：内堀克利
ジェラール：佐藤祐吾
ヘクター：鐘ヶ江洸
キャット：南りほ
エメラルド：浜口藍子
カール・ベイダー：菅本いくみ
ケル―ト・アウ：我善導
コッペリア：茜屋日海夏
ヒラガ：原武昭彦
スカイア：田畑亜弥
ソウジ：新田健太
リアルクィーン：斉藤瑞季
ターム族（アンサンブル）：ANGELLA、福島悠介、及川崇治、中野裕理、松藤拓也、湯田昌次、今井直人
最終皇帝（女）：平湯樹里
海の主の娘：梅田彩佳
公式サイト：http://sagastage.jp
(C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
(C) SaGa THE STAGE Seven Heroes
取材・文：Hiromi Koh
