「魔界転生」製作発表会 上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健ら メインキャスト総勢 14 名が勢揃い!

ーー歴史上の剣豪たちが次々と甦り、現世での怨念を晴らさんと、時空を超え、悪鬼となり、徳川幕府と対決する─!ーー

日本テレビ開局 65 年記念舞台として『魔界転生(まかいてんしょう)』を上演する。天草四郎没後 380年に、世界文化遺産への登録でも話題となっている本作のゆかりの地、天草・島原が ある九州の福岡・博多座で 10 月に開幕し、続けて、11 月に東京・ 明治座、12 月に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。 大阪は読売テレビ開局 60 年記念舞台として開催。

本作は、1967 年に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そし て、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクション・エンター テインメントの最高傑作と云われており、1981 年には、深作欣二監督により映画化され、大ヒット。その後、舞台、漫画・アニメ、ゲーム など、数多くのジャンルでリメイクされた、山田作品最大のヒット作。その本作を、ドラマ『SPEC』シリーズ、映画『20 世紀少年』等、多くの名作を手がけた巨匠・堤幸彦が演出を手掛け、演劇界 の重鎮・マキノノゾミが脚本を担当し、2014 年の大ヒット舞台『真田十勇士』を生み出した強力タッグにより、新たなるスペクタク ル時代劇として甦る。

魔界から蘇った強敵に果敢に立ち向かう、主演の柳生十兵衛役には、映像や舞台作品で数々の主演を務め、ドラマ『SPEC』 にゲスト出演以来の堤作品となる上川隆也。幕府への復讐を果たすため、魔界の力を借り現世に甦る天草四郎役には、『ムサシ』をはじめ、近年多くの舞台で評価を得ている溝端淳平。そして、「魔界転生」の妖術で甦る、柳生十兵衛の父・柳生但馬 守宗矩役には、2016 年堤監督の映画『真田十勇士』で圧倒的な存在感の徳川家康を演じた松平健。さらに高岡早紀、藤本隆 宏、山口馬木也、そして浅野ゆう子といった舞台経験が豊富で、映像での知名度も高く、演技力と存在感のあるベテラン陣に加え、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史という、演劇(ライヴ・エンタメ)で大活躍し、数多く の舞台で主演を務め、高い注目を集める気鋭の若手俳優たちが起用され、実力と個性が冴え渡った華のあるキャストで、スペ クタクル時代劇の決定版『魔界転生』に挑む。 この秋、ド派手なアクション、変幻自在なフライング、プロジェクションマッピングを駆使し、胸を打ち、心を抉る人間ドラマ、エンターテインメント時代劇の最高傑作が誕生!
梅雨真っ最中の6月19日、製作発表会が行われた。ドラマチックな音楽が流れ、登壇したのはメインキャストの面々とマキノノゾミ、堤幸彦。

まずはマキノノゾミが挨拶、「山田風太郎先生の最高傑作、深作欣二監督の有名な映画と、どちらのファンにも納得していただけるような脚本、プロデューサーの強いご要望で(笑)、誰も観たことのない芝居を!」と言い、「恐らく、スタッフが読んで激怒するような(笑)、堤幸彦さんとは2回目の顔合わせでむちゃくちゃな台本、書きました」と笑う。それを受けて堤幸彦は「誰も観たことのないものをどうしようか、頭を抱えています」とさらに笑わせた。そして「かなり大胆な舞台になると思います。俳優の皆さん、大変です、体調を整えて(笑)」と語る。上川隆也は「平成最後の秋です。いつの日かこの秋を思い出して『あの舞台は素晴らしかったね』と言われるように」と意気込んだ。溝端淳平は、「先日、天草四郎が亡くなった跡地に監督と行きました、場所、空気を感じて・・・・・・やらせていただく、大変だと!宙吊りにされようがなんだろうが、頑張ります!」と、もうやるっきゃない的な発言。高岡早紀は「監督とは10代の頃にご一緒して以来で、またご一緒できて嬉しいです。観たことのない私を演じさせていただけるかな?」とコメント。村井良大は「予想と違った出方をするようで楽しみです。堤さん、マキノさんの作品は驚きのの連続で、ワクワクをお客様と!」と語る。松田凌は「持てる力全てを出し切って!」と意気込む。玉城裕規は「未熟者ですが、この作品に出るのは光栄」と語る。そして「大変だからこそ、精一杯、(役に)生きるために稽古に励みたい」と抱負を。木村達成は「歴史上の人物を演じるのは嬉しいです。殺陣は初めて、刀初めてで不安ですが、精一杯頑張ります」とコメント。猪塚健太は「悪役が強ければ強いほど、盛り上がるので、魅力的な敵を演じたい」と“悪”に全てを賭ける。栗山航は「ワールドカップ以上に盛り上げていきたい」とワールドカップをライバル視。丸山敦史は「『真田十勇士』の時の大変さのデジャブ感があります」と笑わせる。山口馬木也は「先ほど、笑顔で『もっとしんどいよ』と言われまして(笑)、“『魔界転生』といえば舞台の『魔界転生』だろう”と言われるように!」とコメント。藤本隆宏は「2か月半の公演、宮本武蔵、合ってるのは身長だけ」と笑わせた。浅野ゆう子は「『真田十勇士』を上回る作品に!」とコメント。ちなみに前回の「真田十勇士」の舞台でも淀殿を演じている。ちなみに淀殿役ゲットの秘訣は「耳元で囁く」。最後に松平健は全員のコメントを聞いて「だんだん不安に(笑)、体を鍛え直して頑張りたい」とコメント。

とにかくスケールの大きい作品、マキノノゾミは繰り返し「観たことのないものを」と語るが山田風太郎の最高傑作であり、繰り返し、映画化され、そのたびに話題になった作品である。演者にとっても観客にとっても想像力をかき立てられるものである。また天草四郎のゆかりの地に行った感想、マキノノゾミは「風景、風、山・・・・・・四郎も見ていた。歴史が繋がって僕達がいる」とコメント。溝端淳平も「とても穏やかな場所で」と語り、「死してなお・・・・・・想像力をかきたてられる」とコメント。ちなみに素麺はちゃんと買ったそう。舞台装置もあっと驚くようなものになりそうで堤幸彦は「冗談ですが、特許取ろうかと(笑)」とコメント。

それからフォトセッションがあり、改めて囲み取材が。溝端淳平は「沢田研二さんの印象が強くて・・・・・尊敬しつつ、いいところは学びたい」と改めて天草四郎役に意欲を燃やす。また、高岡早紀が演じるお品について堤幸彦は「大きな秘密を抱えている役」とコメント。これはキーになるかも?上川隆也は「むちゃくちゃしないとできない」といい、最後に「観たことのないものを観にいらしてください!」と締めて会見は終了した。

【概要】
「魔界転生」
日程:
2018年10月6日〜10月28日
博多座
2018年11月3日〜11月27日
明治座
2018年12月9日〜12月14日
梅田芸術劇場メインホール
演出:堤幸彦
脚本:マキノノゾミ
<出演>
上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏、浅野ゆう子、松平健

公式サイト:http://makaitensho.jp

文:Hiromi Koh