南沢奈央、濱田龍臣コメント動画到着!太田省吾×杉原邦生  KUNIO10『更地』京都, 新潟,東京で公演

京都で開幕した太田省吾×杉原邦生の『更地』は、過去を旅する夫婦の物語。未来を鮮やかに照らしだす。10月末に新潟、東京は11月。出演の南沢奈央、濱田龍臣からコメント動画が到着。

「転形劇場」などでの活躍や知られる劇作家・演出家の太田省吾の代表作のひとつである『更地』。杉原は、自身が主宰するプロデュース公演カンパニーKUNIOでの活動を軸に、木ノ下歌舞伎の演出では数々の代表作を生み出し、各地での公共劇場のプロデュース公演のみならず、新橋演舞場でスーパー歌舞伎IIの演出を手がけるなど、小劇場空間からダイナミックな中・大劇場空間までを自在に行き来し、扱う題材もギリシア悲劇や歌舞伎などの骨太な古典演目から新作現代劇までヴァラエティに富み、まさに八面六臂の活躍する舞台美術も手がける演出家。2012年に師である太田の『更地』の演出を行い現代へとよみがえらせ大きな反響を呼んだ。

 

南沢奈央コメント

濱田龍臣コメント

【演出ノート】
『更地』はある夜、かつて自分たちの家があった場所へとやってきた初老の夫婦の物語です。二人は屋根のなくなったその場所に立ってふと、頭上に浮かぶ月に気がつきます。それまでは見えていなかった、もしくは見ようとしてこなかった、けれど、屋根の上にいつも当たり前にあった月。僕たちはいつの時も、このことを忘れてしまっているのかもしれません。〈屋根〉がなくならないと気がつけなかった〈月〉の光を。
いま僕たちは、ふたたび〈月〉の存在に気付かされ、〈屋根〉の意味を考え直さなければならない時代を生きています。でも、もっと大切なのは、〈月〉の存在そのものだけでなく、〈月〉を輝かせる光のみなもとが別のところに在るという事実です。そのみなもとに立ち返ることでしか、僕たちがつくるべき〈屋根〉の本当のかたちは見えてこないと思うからです。
だからこそ、僕にとっての演劇の原点でもある『更地』をいま、もう一度演りたい、そう思っています。 杉原邦生

<公演概要>
りゅーとぴあ✖️杉原邦生
【公演タイトル】 KUNIO10『更地』
【作】太田省吾
【演出・美術】杉原邦生
【音楽】Taichi Kaneko【照明】高田政義(RYU)
【音響】稲住祐平(エス・シー・アライアンス)【衣裳】藤谷香子(FAIFAI)
【舞台監督】藤田有紀彦【演出助手】矢本翼子
【宣伝美術】加藤賢策(LABORATORIES)【宣伝写真】吉野洋三
【ムービー撮影】神之門隆広【宣伝ヘアメイク】国府田圭
【web】小林タクシー
【公演プロデューサー】穂坂知恵子 小林みほ(KUNIO)
【出演】南沢奈央 濱田龍臣

【会場】世田谷パブリックシアター
【公演日程】2021年11月7日(日)〜14日(日)

【先行ツアー公演情報】
京都:2021年10月9〜10日 14:00   京都芸術劇場・春秋座
新潟:2021年10月30日  15:00 りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
りゅーとぴあHP:https://www.ryutopia.or.jp

舞台撮影:井上嘉和