NBAバレエ団「眠れる森の美女」初上演決定!

NBAバレエ団が「眠れる森の美女」を初上演!

世界中で愛される“おとぎ話”バレエ作品の決定版「眠れる森の美女」。2022年12月17日、18日に所沢市民文化センターミューズにて_

「眠れる森の美女」は「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」と並びチャイコフスキー三大バレエの一つとして世界中で愛されている作品。

初演は今から約130年前、1890年マリインスキー劇場。振付はマリウス・プティパ。当時マリインスキー劇場支配人であったイワン・フセヴォロシスキーが、シャルル・ペローの童話『眠れる森の美女』に基づくバレエ音楽の作曲をチャイコフスキーに依頼し、莫大な予算をかけて豪華絢爛なバレエを作り上げた。

魔女カラボスの呪いで倒れたオーロラ姫が100年の眠りから覚め、王子と結ばれるという誰もが知っているストーリーに加え、さまざまなおとぎ話にでてくる長靴をはいた猫や赤ずきん、青い鳥とフロリナ王女などの魅力的なキャラクターたちも登場する楽しく華やかな演目。

本作品はオリジナルで上演時間が3時間以上、見どころをギュッと凝縮して2時間で上演。小さいお子様から大人の方まで飽きのこない舞台となる。

色とりどりの華やかでカラフルな衣装は見どころのひとつ、そして、今回主役の衣装を新調。NBAバレエ団が総力を挙げて初上演に挑む。

オーロラ姫は2021年に「シンデレラ」で初主演を果たした野久保奈央(17日13時・18日14時)と、近年様々な演目で主役を務めてきた竹内碧(17日17時30分)。デジレ王子は4月にファーストソリストに昇格した刑部星矢(17日13時・18日14時)と数多くの主演を務めてきた宮内浩之(17日17時30分)。

トリプルキャストとなる役もあり、個性あふれるダンサーたちの組み合わせはどの回を観るか迷うところ。初めてソリストを務めるダンサーも。

妖精たちの多彩な踊りや、技術力・表現力の見せ場である「ローズアダージオ」、おとぎ話の主人公たちによるディヴェルティスマンと呼ばれる華やかで楽しい踊りなど、見どころしかない。

ものがたり
プロローグ
ある王国で、長年子供のいなかった国王夫妻に姫君が誕生した。
今日はその姫君オーロラの洗礼式。祝いの場には妖精たちが招かれていて、それぞれ姫に贈り物を授けていた。
その時、洗礼式に招かれていなかった悪の精カラボスが現れて、「姫は16歳の誕生日に糸紡ぎ車の針に刺されて死ぬ」と呪いをかける。人々がうろたえる中、まだ贈り物をしていなかった善の精リラが「姫は死ぬのではなく、100年間眠り続けた後に目を覚ます」と宣言する・・・。

第一幕
オーロラ姫の16歳の誕生日。まばゆいほどに美しく成長した姫に求婚しようと、4人の貴公子がそれぞれ贈り物を手渡した。彼らを相手に姫が踊り終えると、一人の老婆が花束を差し出す。実は老婆は変装したカラボスだった。花束を手に踊るうちに姫は、中に仕込まれた糸紡ぎ車の針で指を刺し、倒れてしまう。邪悪な本性を現し、高笑いを残して消えるカラボス。そこへリラが現れて、姫は眠りについただけだと一同を諭し、杖を振って、城全体を眠りにつかせる。城の周囲ではいばらだけが茂りつづけ、包みこんでゆく。

第二幕
百年後。気品にあふれ、美しいデジレ王子が森に狩りにやってきた。王子は狩りに気乗りがせず、供の者たちから離れて物思いに沈んでいた。そこへリラの精が現れ、オーロラの幻をみせる。一目でオーロラ姫の美しさに心を奪われた王子は城に分け入り、カラボスを倒して姫に口づけし、眠りから目覚めさせる。

第三幕
オーロラ姫とデジレ王子の結婚式。宝石の精やさまざまなおとぎ話の主人公たちが華やかなダンスで祝宴を彩る。厳かな讃歌が流れ妖精たちが見守る中、二人は結ばれ物語は幕を閉じる。

 

NBAバレエ団
1993年発足した埼玉で唯一のバレエ団。コロラドバレエ団プリンシパルとして活躍した久保紘一が芸術監督を務める。年間を通じて首都圏で公演を主催し、2014年「ドラキュラ」日本初演、2018年「海賊」(新垣隆一部作曲・編曲)、2019年久保紘一版「白鳥の湖」、2021年ヨハン・コボー振付「シンデレラ」世界初演など斬新な企画で高い評価を受けている。また、毎年1月の「NBA全国バレエコンクール」は“世界に羽ばたく若きバレリーナの育成”を目標として開催。ローザンヌ国際バレエコンクールなどで優秀な成績をおさめるバレリーナを数多く輩出している。最近では映画「翔んで埼玉」に男性ダンサーが出演するなど幅広い活動で注目を集める。

概要
公演名:NBAバレエ団『眠れる森の美女』
日程・会場: 2022年12月17日(土) 13:00/17:30 12月18日(日) 14:00 所沢市民文化センターミューズ マーキーホール
公式WEB :https://nbaballet.org