作:ベン・パワー 翻訳監修:松岡和子 演出:荒井 遼 『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』 公演日決定!!

もうひとつの「ロミオとジュリエット」に 充実のスタッフ・キャストが集結! 日本初演決定!公演は2月24日より、東演パラータにて。

この度、公演日未定公演として発表した『テンダーシング-ロミオとジュリエット-より』をいよいよ 上演することに。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の台詞を抜粋し、ソネット詩などの言葉も加え、大胆に再構築された本作は、“ロミオとジュリエット”という名前の老父婦を描く全く新しいラブ・ ストーリーとなっています。夫婦として共に生き、年齢を重ねても変わらぬ愛の輝き中で、原作とは異なる“別れ”に二人は対峙します。

脚本は、NTlive で日本公開もされた「リーマン・トリロージー」が評判のベン・パワー。独創的な発想と手腕により、切なく美しい2人芝居が生み出されました。09年にイギリスの名門ロイヤル・シェクスピ ア・カンパニーによって初演され、開幕と同時に絶賛を博し、その後世界各地で上演されています。

今回の日本初演に当たり、シェイクスピア劇の全訳が完結間近の松岡和子によって既存訳の改変、調整が 若手演出家荒井遼と共に行われた。キャストには、秀逸な歌唱力で数多くのミュージカルで圧倒的な存在感を放つ土居裕子と数多くの映画・ドラマ・舞台において確かな演技力で高い評価を得ている大森博史と いう最高の組み合わせが実現。
コロナウイルスの影響で公演日未定の公演として発表し、稽古だけを事前に行った異例の公演、日本初演 『テンダーシング-ロミオとジュリエット-より』が遂に2021年2月に開幕を果たす。

※ 公演日未定公演として2020年8月に発表。稽古の様子をツイッターなどで発信してきた。
演出家 荒井遼がその経緯を8月に書いております。
ゆっくりとした歩みで
再びの感染者数の増加、演劇界への広がり。目に見えない敵との戦い、人間同士の疑心暗鬼の時代は、残念ながらまだ始まったばかりの様
です。
私たちは、本作を9月中旬に上演する予定で準備をしておりましたが、悩んだ末に延期という決断を致しました。これから火をつける矢先のことです。決して軽くはない空気の中、今後についてを出演者と話し合いました。そして、もはやいつ演劇が出来るのか、誰にもわからないのだから予定していた期間にゆっくりと稽古を始めることにしました。普段ならば初日に向けて全員で火力を上げていくわけですが、感染症予防をしながら、とろ火で煮込んで芝居を作っていくのも良いのではないか。いつか目に見えない敵と共存できる時代にまた、劇場で皆様とお会いできる時のために今できることを少しずつやっていこうと思います。
これからの中長期的な稽古の様子をホームページ、ツイッターを通して発信してまいりますので、どうかこの試みを見守ってくだされば幸いです。せっかくなので、シェイクスピアの言葉を最後に。「必要なものは船に積み込んだ。さあ、お別れだ。」

公演日決定に当たってのコメント
夏に「公演日未定」と書いたチラシを作りました。そしてゆったり、のんびりと稽古をしま
した。本当に大切なものは何なのか。時間の制約を受けずに作品は練られていきました。
この作品は「ロミオとジュリエット」の台詞をシャッフルして出来上がっています。ぺスト
の蔓延により、劇場封鎖の危機にさらされながら上演されていた作品のリニューアルバージョンを、今、上演することに運命的なものを感じています。ベン・パワーによる愛情についての物語を、キャストのお二人が豊かに演じて下さっています。苦難に対峙した時もシェイクスピアの言葉は、僕らの背中を押してくれるようです。今だからこそ、劇場で輝く作品になると確信しています。 荒井遼

<プロフィール>
[作:ベン・パワー]
NTliveにより日本でも公開された「リーマン・トリロジー」の脚色や、BBC のTVシリーズ「ホロ ウ・クラウン/嘆きの王冠」の脚本を手がける。ナショナル・シアターの副芸術監督を務め、古典作品の脚 色に定評がある。サイモン・マクバーニー率いるコンプリシテの「A Disappearing Number」のドラマトゥ ルグを担当し数々の賞を受賞した。
[演出:荒井 遼]
「Blackbird」(作:デヴィッド・ハロワー)「THINGS I KNOW TO BE TRUE-これだけはわかってる-」 (作:アンドリュー・ボヴェル)「蝶のやうな私の郷愁」(作:松田正隆)などを演出。その他、深作健太、本広克行、ニコラス・バーター、田尾下哲、田村孝裕などの演出助手を多数務める。 (*主催:幻都は、演出家 荒井遼の作品を発表する個人事務所。)

<『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』 公演概要>
日程・会場: 2021年2月24日(水)〜28(日)全9回公演 東演パラータ (最寄駅 下北沢)
作:ベン・パワー
翻訳監修:松岡和子
演出:荒井 遼
出演:土居裕子 大森博史
☆アフタートークあり
25(木)19時: 深作健太(映画監督・演出家)×荒井遼
26(金)19時: 土居裕子×大森博史
[トークショー「ロミオとジュリエット」をめぐって]
25(木)15時〜16時30分 登壇者:松岡和子、河合祥一郎(東京大学教授)
チケット料金:¥1500
(「テンダーシング」公演の予約か半券提示で500円キャッシュバック)
[チケット料金]
一般 ¥5800
U−35 ¥5000 (観劇日35歳以下対象)
U−25 ¥3500 (観劇日25歳以下対象)
※U−35、U−25共に枚数制限あり、要身分証明書、こりっち のみ扱い
トークショー ¥1500
一般発売:2021年1月17日
[チケット取り扱い]
こりっち:https://ticket.corich.jp/apply/107945/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/tenderthing/ (PC/スマートフォン共通) 0570-02-9999 (Pコード:504-500) チケットぴあ店舗、セブン-イレブンで直接購入可能

公式HP:https://theatertheater.wixsite.com/tender2020
公式ツイッター:https://twitter.com/GEN_TO_play
公式PV(1):https://youtu.be/i8XR-Azy_zM
公式PV(2):https://youtu.be/pbR5qlBbH1A
公式インタビュー:https://youtu.be/PwqA4u2LQvQ
お問い合わせ:info.clouds@gmail.com
企画・製作:幻都

稽古場撮影は2020年8月に行われました。