ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』が6月24日に開幕する。それに先駆けて公開稽古、作品の仕上がり順調、快調!
5月も終わりに近づいた29日、劇団四季の四季芸術センターにて、公開稽古が行われた。皆、やや緊張の面持ち、また、稽古着にそれぞれの役名と呼び名がアルファベットで記されている。厳しいがフレンドリーな様子が垣間見える。
まずは演出補のエイドリアン・サープルが日本流で挨拶、「宜しくお願い致します」。そしてシーンの簡単な説明をする。それから始まった。
最初のナンバー、「生まれて初めて」、アナが闊達に歌う。ちょっとおキャンで積極的なキャラクターがわかる曲調、訪れた自由にアナが心躍らせる、アップテンポな感じで観ているこっちも笑顔になれる。
続けて「サザンアイルズのハンス」〜「危険な夢」、アナとハンスの出会いからエルサが戴冠の儀式を終えるまでのシーン。いわゆる「BOY MEETS GIRL」、胸キュンなシーンが愛らしく、アナが思わぬ出会いでワクワクが止まらないを全身で表現。ハンス役はイケメンな空気感を醸し出し、これならアナは恋に落ちるのも必然。そして戴冠式、エルサは厳かな表情、威厳をたたえ、冠をいただく。群舞が綺麗に決まる。ここは劇団四季らしく、すでに完成度は高い。ここまで一気に披露された。
ここで中断、演出補、振付補が細かいところを指導、実際にアクションを見せたり。皆、真剣な表情で、指示されたシーンや仕草を繰り返す。ちょっとしたところも細々と指示を出す、さすがの世界水準のクリエイティブスタッフ。
それから、日本人ならよく知っている曲、説明不要な楽曲、「ありのままで」。エルサが魔法の力を解放し、一人で生きていく決意を高らかに歌い上げるナンバー。映画のシーンも脳内に蘇る。有名すぎる名場面、プレッシャーもあると思うが、圧倒的な歌唱力で歌い上げる。決意をみなぎらせ、熱く歌い上げる。思わずシャッターを切るのを忘れてしまいそうなくらいの熱量、公演の成功を予感させる瞬間。
生演奏の他に効果音も入り、どんな演出になるだろうかと想像するのは楽しい。期待大。
終わった後、大きな拍手。アナ役の町島智子が駆け寄り、思わず抱き合う。エルサ役の岡本瑞恵も感無量、役を超えて本当の姉妹のように見えた瞬間。初日が楽しみな公開稽古であった。
なお、詳しいストーリー、キャスト候補、キャラクター解説は公式HPを。5月30日、チケット一般発売となる。
<公演概要>
2021年6月24日開幕
2021年6月26日~12月31日公演分
2021年5月30日 一般発売開始
好評につき、2022年6月末日まで、延長公演決定。
延長分の発売日は公式HPを。
劇団四季公式HP:https://www.shiki.jp/applause/anayuki/