虚構で繋がるリモート社会へ”虚構=演劇”で迫る~たすいち新作長編!舞台『レプリカシグナル』10月6日開幕!

東京都を中心に活動する劇団、早稲田大学演劇倶楽部から、2007年に目崎剛が旗揚げした、たすいちの公演、第26回公演「ヒラエス」から4年ぶりに劇団員のみで行われる新作長編。 12名のたすいち劇団員が一同に揃う初の作品。

舞台は、五感でリアルに感じられるVR-SNSが開発された近未来。
スマートフォンを使いこなし、コロナ禍の影響でリモートワークなどオンラインでのコミュニケーションが急激に進んだ”現代の延長線上にある世界”。 デジタル化が進み、 虚構と本物の境目が曖昧になった現代、虚構であることは本物にはなり得ないのか、本物以上にはなり得ないのかを、生身の人間が演じる虚構=「演劇」で描く。

透明感と物語性を持ち味とする新劇団員・細田こはる。 撮影には国内外で活躍する写真家でデザイナーの YOH、 ロゴタイポグラフィーに永谷ちゃづけ、裏面デザインに池田智哉を迎えてのフライヤービジュアルでVR-SNSを表現

また、 これまで団体を知らなかった層に向け、劇団としては初の試みとなる「初めて割」を実施。
家で楽しむことのできる映像配信は、 マルチカメラで多角的に撮影し2週間の見放題とする等
”居ることで感じる””居なくても繋がる”2種類の観劇体験を提案していく。

【あらすじ】
見える。 聞こえる。 話せる。 そして触れる。
あの 春の/夏の/秋の/冬の ここはみんながいた教室だ。

VR SNS「replica」―それは現実そっくりのSNS。
実際の自分、 または理想的に加工した姿で自由にコミュニケーションが取れる場所。
中でもTRPGエリア・スクールゾーンでは、 思い思いの高校生活を再現し、 役を演じてゲームを楽しむことが出来る。 あの日々のように、 もしくはあの日々があったかのように過ごすユーザー達。

実は、 このエリアには噂がある。
いつの間にかゲームに混ざっている「幽霊アカウント」の都市伝説。
そのアカウントは突然現れては「私のこと、 知ってますか?」と問いかけてくるという…

とあるTRPGの途中。 ついに噂のアカウントが動き出した。
なんとそれは、 数年前に死んだはずの「心菜」という実在した人間のアカウントだった。
不正ログインの犯人を追うべくゲームに参加する旧友達。
しかし、 とうとう追い詰めたそのアカウントの振る舞いは、 まるで本物の「心菜」のようで…

―さわれないわたしのほんとうをさがして さわれるあなたのにせものをはなして―

本物を模った仮想現実空間で、 いないあなたは何を発信しているの?

<公演概要>
たすいち第36回公演
「レプリカシグナル」
脚本・演出:目崎剛
出演:大森さつき 小太刀賢 白井肉丸 鳥谷部城 中田暁良 中村桃子 永渕沙弥
星澤美緒 細田こはる(以上、 たすいち)
公演期間:2021年10月6日~10日
会場:シアター711
映像配信:2021年10月13日(水)21:00
(2021年10月27日(水)21:00までアーカイブ視聴可能)
公式HP:https://tasuichi.wixsite.com/tasuichi