中村児太郎 中村隼人「いぶき、特別公演」本ビジュアル公開

次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、 未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された「いぶき、 特別公演」。 2021年6月の京都・南座での初めての公演では、 中村児太郎、 市川九團次、 大谷廣松らによって、 『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演された。 好評につき、 第二回が予定されていたが、 新型コロナウイルスの影響に鑑み、 残念ながら全公演が中止となった。 しかし、 コロナ禍ではあるが、 その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから仕切り直しと言える、 次回公演、東京・観世能楽堂、 神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催される。 今作の出演者は、 第一回にも出演した中村児太郎と、 初参加となる中村隼人である。

そして、 中村隼人と中村児太郎が上演演目『二人椀久』の椀屋久兵衛と遊女の松山太夫にそれぞれ扮した「いぶき、 特別公演」の本ビジュアルが公開された。
今回の本ビジュアルは世界的写真家のレスリー・キーが撮影したものである。 勇ましく、 美しく、 儚く、 そして何より次世代を担う若い二人の瑞々しさをも感じ取れるような仕上がりが印象的なビジュアルとなった。

撮影を担当したレスリー・キーより、 コメントが到着。

写真家 レスリー・キーより
「日本の伝統文化である歌舞伎とコラボレーションできた事は、 私の日本での約30年間のフォトグラファー人生の中で、 最も特別な出来事のひとつになりました。 この企画に参加できた事をとても光栄に思います。
これからも海外の地から歌舞伎の世界を全力で応援していきます。 観にきて頂いたお客様には、 ぜひ私の撮影したビジュアルと共に、 この素晴らしい舞台を楽しんでいただきたいです。 」

演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。 『雨の五郎』は、 春雨の夜、 蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。 亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、 恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。 『藤娘』は、 藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、 移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、 恋心を艶やかに表現する物語。 『二人椀久』は、 大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、 周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。 いつの間にか牢を抜け出し、 さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、 それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。 趣の異なる三つの演目、 そして二人の息の合った舞踊など、 お見逃しなく。
公演の詳細は公式サイト( http://www.ibuki2022.com )にて。

概要
いぶき、  特別公演
〈演目〉
一、 『雨の五郎』長唄囃子連中
中村隼人
二、 『藤  娘』長唄囃子連中
中村児太郎
三、 『二人椀久』長唄囃子連中
中村児太郎 中村隼人

主な日時・会場:
東京公演  2022年6月1日(水)観世能楽堂 1.12:00開演 2.15:00開演
横浜公演  2022年6月4日(土)横浜能楽堂 1.12:00開演 2.15:00開演
★レスリー・キー監修公演パンフレット付き★
※お一人様に一部ずつパンフレットが付きます。 当日会場にてお渡し致します。

千葉 6月 3日(金)成田市文化芸術センター スカイタウンホール
石川 6月11日(土)こまつ芸術劇場うらら 大ホール
京都 6月17日(金)京都・観世会館
愛知 6月18日(土)名古屋能楽堂
大阪 6月19日(日)大槻能楽堂
郡山 6月21日(火)けんしん郡山文化センター中ホール
熊本 6月25日(土)八千代座
福岡 6月26日(日)大濠公園能楽堂

制作: 三響会企画
制作協力:全栄企画株式会社 / 株式会社ちあふる
協力:松竹株式会社
総合問合せ:Zen-A [ゼンエイ] TEL: 03-3538-2300 (平日11:00~19:00)
http://www.ibuki2022.com