延期公演『霊雨』4月1日より開幕

コロナ禍で延期となった公演『霊雨』が4月1日よりIZUMO GALLERYにて開幕する。

主催者より
演劇における「実感」とは
 以前書かれた戯曲を用いてイズモギャラリーにて稽古をした。その戯曲の中に射的をするシーンがあった。上演する際に、俳優は銃を構えたポーズをとり、外が見える舞台中央の捌け口に向かって立ち、緊張感を持ったままゆっくりとその捌け口に向かって前進して行った。この上演では、戯曲が要請する振る舞いと舞台上の振る舞いとの整合性がとれていない(射的では一定のラインから的を狙うため前進していくことはない)。しかし、シーンが成立する感覚があった。ここでは、的を狙うという緊張感と銃口が向けられたベクトルと、劇場空間の外へとつながる捌け口(建築物としての求心力)が同時に立ち現れており、それらは虚構と現前の均衡を保ったままシーンを進行していった。このとき、観客は虚構と現前の新たな関係を実感するのではないだろうか。そして、これこそが演劇における「実感」なのである。

​[アフタートーク配信]
上演後、お客様には会場からご退出いただき、ゲストとクリエーションメンバーのみで作品についてトーク。
その様子を撮影し、その日のうちにYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCdzhuIP0i9br8TxjLCnW5qg)に映像をアップロード。
[トークゲスト]
佐々木敦 ※4月1日公開予定
徳永京子 ※4月2日公開予定
山本浩貴(いぬのせなか座) ※4月3日公開予定

概要
日程・会場:2022年4月1日〜4月3日 IZUMO GALLERY
クリエーションメンバー
久世直樹、黒木小菜美、小久保悠人、関田育子、長田遼、吉田萌、我妻直弥
撮影
小島早貴
問い合わせ:ikukosekitai@gmail.com
​主催:関田育子
​助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【スタートアップ助成】