中村獅童×初音ミクによる 「超歌舞伎 Supported by NTT」全貌を公開

「ニコニコ超会議 2016」で初上演し、歌舞伎俳優とボーカロイドキャラクターの共演という全く新しい歌舞伎の形を実現した「超歌舞伎 Supported by NTT」。7 年目となる今回は、『永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)』と題し、新たに創作された演目を幕張メッセ・イベントホールで上演。

今回の新演目の時代背景となるのは、645 年、中大兄皇子(のちの天智天皇)が権勢をふるっていた蘇我入鹿を討った、いわゆる乙巳(いっし) の変(へん)。大化の改新の始まりとなった事件。この歴史的大事件は幸若舞曲の『入鹿』『大織冠』を始め、歌舞伎、人形浄瑠璃の題材としても取り上げられてきており、なかでも近松半二の 『妹背山婦女庭訓』は名作として繰り返し上演されている。今回の『永遠花誉功』は、こうした入鹿退治を題材とした作品と、人気楽曲『初音ミクの消失』をもとにして書き下ろされたもの。
中村獅童と 澤村國矢が繰り広げるヒーローショーさながらの迫力ある正義の味方の金輪五郎今国と悪人の蘇我 入鹿の対決や、初音ミク演じる苧環姫の隠された真の姿とは、など見どころ満載。
さらに、ボリュメトリック技術を取り入れたダイナミックな映像や、NTTが開発した超高臨場感通信 技術「Kirari!」を活用した“分身の術”※などのわずかな色の違いでも被写体と背景を識別して、精度高く切り出せる NTT ならではのデジタル演出技術にも注目。

※「分身の術」とは、舞台上で演じている歌舞伎俳優の姿だけを抜き出し、別の場所に立体的に投影させる「被写体抽出技術」を用いた演出であり、超歌舞伎お馴染みの演出となっています。この 被写体抽出技術は、どのような背景、スピードに対しても、リアルタイムに歌舞伎俳優の姿を抜き出すことができます。

当公演は幕張メッセ イベントホールにて4月29日(金)・30 日(土)の各日2公演ずつ、有観客で上演。席種は、アリーナ席前列及び非売品グッズがもらえる「超プラチナチケット」と、アリーナ席での観劇ができる「超アリーナ席」の2種類。公演の模様はオンラインでライブ配信され、ニコニコ生放送と NTT の3D 空間型オウンドメディア「DOOR(https://door.ntt/)」にて全編無料で視聴可能。

本番に先駆け、公演前の 4月23日(土)~28日(木)各日 20 時 00 分から過去作品をニコニコで再放送。
23 日(土)に 2016 年上演『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら) 』、24 日(日)に 2017 年上演『花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)』、25 日(月) に 2018 年上演『積思花顔競(つもるおもいはなのかおみせ)』、26 日(火)に 2019 年上演『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』、27 日(水)に 2021 年上演『御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)』通常版、28 日(木)に歌舞伎を初めて観る方にもわかりやすく、親しみやすい解説つきで作品をご覧いただける『御伽草紙戀姿絵』音声ガイド版で放送。

あらすじ
時は天智天皇の御代。蘇我蝦夷子は、自ら帝の位にのぼろうと陰謀を企てていた。だが父親の陰謀を知った蘇我入鹿は、翻意するように促すが、これを聞き入 れないために、入鹿は父を討ち、謀反人である蝦夷子の首を安倍行主に差し出す。
その上では入鹿は、父の菩提を弔うために出家すると申し出るが、実はこれは入鹿の策略。父親が帝の位にふさわしくないと考えていた入鹿は、父親の陰謀を利 用し、自らが帝になろうと画策して、善人を装っていたのであった。そして行主を不意打ちにすると、その大望を明かし、不敵な笑いをみせるのであった。
一方、太宰少弐の下館では、太宰少弐の未亡人である定高の前で、桃の節句を寿ぐ舞を、定高の娘の苧環姫が披露している。ここへ入鹿からの上使として、 金輪五郎今国が現れる。
金輪五郎は藤原鎌足の家臣であったが、鎌足を見限って、入鹿に主人を変えたことを明かした上で、入鹿が太宰家の息女苧環姫を妻にと所望していることを伝 える。この命を断るのであれば、苧環姫の首を打って差し出すようにという無理難題に、定高は途方に暮れる。
その時、奥に控えていた苧環姫がやって来て、金輪五郎に自らの素性に関してのある秘密を明かす。これを聞いて驚く金輪五郎は……。
入鹿が三笠山に造営した新御殿では、入鹿の家臣の宮越玄蕃と荒巻弥藤次たちが控えるなか、入鹿の即位式が始まり、定高と苧環姫も参列するが、妻に望 んだ苧環姫の真の姿を知った入鹿は激怒して、定高たちを処罰しようとする。
ここに金輪五郎が藤原鎌足を討ち取り、その首を持参したといって駆けつける。喜ぶ入鹿の前で、金輪五郎が首桶を開けると……。

超歌舞伎 Supported by NTT 公演概要
◆演目名 : 永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)
◆日 時:2022年4月29日(金)13:00~/16:00~ 2020 年 4 月 30 日(土) 13:00~/16:00~
◆出演者 : 金輪五郎今国 中村獅童 太宰少弐息女苧環姫 初音ミク
太宰少弐後室定高 中村蝶紫 蘇我入鹿 澤村國矢 入鹿家臣宮越玄蕃 片岡千次郎 入鹿家臣荒巻弥藤次 中村いてう 中納言安倍行主 中村獅一 ほか
◆脚 本:松岡亮
◆演出・振付 : 藤間勘十郎
◆劇中曲 : cosMo@暴走 P 作詞・作曲『初音ミクの消失』 他
◇主 催 : ニコニコ超会議実行委員会
◇製 作 : 松竹株式会社/株式会社ドワンゴ
◇制作協力 : クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
◇超特別協賛/技術協力 : NTT

◆視聴 URL(視聴無料):<ニコニコ>
2022 年 4 月 29 日(金) 13:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335872383

2022 年 4 月 29 日(金) 16:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335979398

2022 年 4 月 30 日(土) 13:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335979499

2022 年 4 月 30 日(土) 16:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335979585
<「DOOR」ニコニコ超会議エントランス>※4月23日オープン
https://door.ntt/web/rooms/niconico2022_entrance.html