紅ゆずる主演『アンタッチャブル・ビューティー ~浪花探偵狂騒曲~』 桜井譲(警察官)役 松島庄汰 インタビュー

紅ゆずる主演「アンタッチャブル・ビューティー ~浪花探偵狂騒曲~」が9月17日より大阪松竹座で開幕する。
共演は三田村邦彦、内場勝則、末成映薫他。この大ベテラン勢、松島庄汰はここでは警察官である桜井譲を演じる。大阪・ミナミにある探偵事務所に、突然「探偵になりたい」と現れた本間カナ(紅)の物語が描かれる。抜群のスタイルで、ダンスや演劇経験のある彼女が探偵事務所にやってきた理由とは……。紅ゆずるはもちろん、内場勝則、末成映薫といったコテコテの関西を代表する俳優陣、キービジュアルもコテコテ!松島庄汰も実は関西出身で気合い十分。生まれ育った関西について、また共演者について、作品について語っていただいた。

――出演が決まった時の感想は?共演の方々はコテコテの関西出身ですが、その印象はどうでしたか?

松島:僕も昔、関西で育ったんです。幼い頃から親しみがあるゆえの癒やしといえば吉本新喜劇。内場さんと末成さんの共演を観たとき、トリハダが立ちました。僕にとってのスターでもありましたから。その方々と共演させていただける、あと松竹座という劇場もよく遊びにきていたので。そこに自分が立てるということに興奮しました。

――やはり、新喜劇と言いますと朝ドラのモデルにもなっていますね。それでは、紅さんについてはいかがでしょうか?

松島:阪急電車を利用していると、宝塚のポスターは毎日必ず見るんですよ。そんな身近な存在なので、そのトップスターだった方とコメディで共演できるとはというのが意外でした。今までにも退団された女優さんと何回か共演してはいるんですがいずれもシリアスな作品なので。僕の中で宝塚にコメディのイメージがなかったので、このようなガッツリとコメディ、紅さんがどんな芝居をするのか。関わる場面が多いのでどんな化学反応が起こるのか楽しみです。

――演じる役どころはいかがでしょうか?

松島:紅さん演じる女性に一目惚れをする警察官という役です。だいぶ変な人です(笑)。どこまで変なのかというのは稽古で決めていこうかなと思っています。でも動きがドラマチックという説明があったんですが、どんな変な動きなんだろう?と。あとカンフーが得意、カンフーを使って犯人を撃退する役と思うんです。変な警察官の変なカンフー、なんでガチガチの本格派ではなくていいのかなと(笑)。三田村さん演じる探偵とバディの関係性となり事件を解決するそうなので。コメディの部分とシリアスな部分との落差が大きければ大きいほど面白い役になるのではないかと思っています。

――絡みの多い役者さんは大先輩ばかりですね。

松島:年上の方ばかりの中で出演させていただくのはなかなか共演することがないんです。しかもコメディって僕としてはすごく難しいので。それを笑いに特化された方々の中で技をいかに盗めるか、成長できるかが今から楽しみですね。

――松島さんにとって笑いとは何でしょう?

松島:大阪の笑いといえば、幼い頃は勉強の毎日だった中での癒やしでした。でも大人になって、この仕事をするようになってからは笑いを提供することがいかに難しいかと知ってしまったので。観るぶんにはすごく楽しいですが、やるぶんにはプレッシャーを感じています。特に大阪の方は、僕もそうですけれど笑いのクオリティに関してはシビアですからね。今回セリフも関西弁なので。結構ハードルが高いなと感じています。

――大阪はお笑いの聖地のような場所でもありますよね。

松島:僕もコテコテの関西人として、この舞台を大阪に持って帰れて幸せでございます(笑)。
ポスターも紅さんがお好み焼きのコテを持っていたり、クセが強い(笑)!それくらい普通の人がほぼいない舞台なので、これ。歌もダンスもアクションも、キャラも楽しいものになると思いますよ。

――それでは、最後にメッセージをお願いします!

松島:今回のこの舞台はエンターテインメントの価値をわかりやすくしてくれる作品なので。観た後に元気をもらえて、足取りも軽くなると思うので、世界的に沈んだ空気ではありますけれどもぜひ、非日常を味わっていただけたらいいなと思います。

――ありがとうございました。公演を楽しみにしています。

公演概要
2022年9月公演「アンタッチャブル・ビューティー ~浪花探偵狂騒曲~」
2022年9月17日(土)~25日(日) 大阪府 大阪松竹座
脚本:東野ひろあき
演出:竹園元 川浪ナミヲ
[キャスト]
本間カナ:紅ゆずる
難波清志(商店会会長):内場勝則
桜井譲(警察官):松島庄汰
住吉蘭子(喫茶「ドミソ」ママ):末成映薫
船場冨美子(近所のおばちゃん):小椋あずき
石橋翔太(リサイクルショップ):竹下健人
難波康史(不動産会社開発部長):藤田功次郎
梅田仁(不動産会社社長):関口義郎
福島晴美(お好み焼き屋妻):松永玲子
高石龍一郎(政治家爺さん):江口直彌
武智五郎:三田村邦彦

公式HP:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/shochikuza_202209/

構成協力:佐藤たかし
取材:高 浩美