植田圭輔初原案・演出 高崎翔太,田村心,安西慎太郎etc.出演「はじまりのカーテンコール〜yourNote〜」開幕 自分の人生を生きる

俳優・植田圭輔が初めて原案・演出を務める演劇作品「はじまりのカーテンコール~your Note~」が開幕。

3人の高校生がわちゃわちゃと登場する。他愛のない会話、ゆうき(高崎翔太)、つとむ(田村心)、りょう(安西慎太郎)、幼馴染、つとむは進学を目指し、りょうは役者になる夢を、ゆうきはこれと言った目標はなく、なんとなく父・まさし(和泉宗兵)の家業を継ぐ、ぐらいに思っている。とりわけ、りょうは熱い。そんなりょうをちょっと眩しく思っているゆうき。ある日、りょうは東京へ行く決心をする、オーデションを受けるために。「夢に挑戦したい」とりょう。友人2人はりょうに対して「微妙にイケメン(笑)」とからかう。楽しそうな3人。そこからそれぞれの人生が動き出す。


物語の舞台は田舎から東京へ。ゆうきは幼馴染の姿に感化され、自分の夢を追ってみようと上京する。そこで出会う人々。バイト先の先輩タケル(河原田巧也)、芸能事務所の社長ウエマツ(根本正勝)、奮闘するゆうき、だがなかなかうまくいかない。ウエマツは「努力ではなく結果」とゆうきに言う。きつい物言いだが、ゆうきのことを本気に思っているからこその発言。


日常、そこでひたすらに生きる姿。父も最初は息子が上京することを反対していたが、不器用ながらも息子の生き方や夢を応援するようになる。りょうの兄・るい(古谷大和)はゆうきらを温かく見守る。


心に響く言葉が多く散りばめられており、少々青臭いが、そこが清々しい。「止まる暇があったら進め」「自分のための投資を」など、なるほど、と頷ける。そしてゆうきは言う「やっと始まった俺たちの物語」。自分の人生を生きる、「当たり前じゃん」と言う人もいるかもしれないが、これがなかなか難しい。ようやく、ゆうきらは、その一歩を踏み出した。キャラクター1人1人、きっちりと性格付けがしてあり、誰かに感情移入もできる。父からゆうきは父の意外な過去を聞かされる。驚きつつも、距離が縮まる親子、その姿を観ているとちょっと口角が緩む。2時間弱の1幕ものだが、客席は心温まる空気に包まれる。


作品のキービジュアル公開時に原案・演出:植田圭輔は「物事を始めるきっかけは何だっていい。悩んだって、心が折れそうになったってそれでも叶えたい夢があるならきっと進めるはずだから。初演出の自分にとっても当てはまるテーマを引っ提げて作品創りを楽しみたいと思います」とコメントしていたが、まさに心が折れかけても叶えたい夢に向かって少しずつ進んでいく。終わりは始まり。出演者全員が自然体でそこに佇む。なお、千穐楽は配信も用意されている。タイトルの意味、そこは劇場で、配信で!

あらすじ
田舎に暮らす、主人公・ゆうき(演:高崎翔太)は平凡な高校生。 親友のつとむ(演:田村心)は有名大学への進学、りょう(演:安⻄慎太郎)は役者になる夢を 持っていた。 しかし、ゆうきは特に夢もなく、卒業後は家業の酒屋を継ぐものと漠然と考えて過ごしていた。 そんなある日、りょうが東京へオーディションを受けに行くことで、3人の未来が動き出す。 別々の夢を追い、そして苦悩しながらも成⻑していく3人の高校生たちの等身大の姿を、植田圭輔が自身の経験も反映させながら描いていく。

概要
公演名:「はじまりのカーテンコール~your Note~」
日程:2022年12月2日(金)~12月11日(日)   六行会ホール
出演:
ゆうき:高崎翔太
つとむ:田村心
りょう:安西慎太郎
まさし:和泉宗兵
るい:古谷大和
タケル:河原田巧也
ウエマツ:根本正勝
原案・演出:植田圭輔
脚本:伊勢直弘
制作:株式会社 FAB

公式 HP:https://www.fabinc.co.jp/curtaincall
公式 Twitter:@_yourNote_
コピーライト:© はじまりのカーテンコール製作委員会