日本オペラ協会公演 日本オペラシリーズ No.84 『源氏物語』上演

日本人がこよなく愛す、⻑編小説『源氏物語』のオペラ化作品。 待望の日本語版初演が、満を持してこのたび実現!
光源氏の栄光と挫折 そして雅な愛の世界。オペラ全3幕〈字幕付き日本語上演〉ニュープロダクション!

日本オペラ協会が今冬お届けするのは、紫式部が描いた日本文学の最高傑作『源氏物語』を題材にしたオペラ「源氏物語」です。2000 年アメリカのセントルイス・オペラ劇場で世界初演され、翌2001年に同劇場が日本招聘され日生劇場にて日本初演(英語版上演)されたこの作品。
今回はこの作品を、作曲者である三木稔自らが手がけた日本語で世界初演。物語の主人公・光源氏には圧倒的な存在感を放つバリト ン岡 昭宏(2/18)と村松恒矢(2/19)、源氏の最初の愛人・六条御息所には確かな実力で観客を魅了し続けるソプラノ佐藤美枝子(2/18)と砂川涼子(2/19)と、この演目に最も適したキャストを配し、その他のキャストにも役柄にも相応しい、日本オペラ協会を代表する豪華な布陣を固めている。
指揮は今もっとも期待を集める田中祐子、演出は作品の真髄に迫り、舞台をていねいに創り上げる演出で 観客を魅了し続ける岩田達宗による新制作です。1000 年以上語り継がれてきた平安時代の恋愛小説を、幻想的で色彩豊かな音楽の調べとともに。

あらすじ
世に名高い『源氏物語』より、逸話を自由に繋いだオペラ。桐壺帝の子、光源氏と女性たちの恋愛譚を中 心に、六条御息所の生霊と死霊が全編で登場。日本社会に古代から続くシャーマニズムが根強いことを象徴 する。まずは幼き日の源氏の姿が描写され、続いて、彼が父帝の女御藤壺と情を交わした後拒絶される顛末、 親友の頭中将との「雨夜の品定め」「共に⻘海波を舞う」といった有名なやりとり、幼い紫(紫の上)を妻と するも、弘徽殿女御の怒りで須磨に追放され、明石入道の娘と出会うといった数々の名場面が出現。原作を 離れたエピソード「六条の亡霊が紫の命を奪う」も盛り込んだ後、最後には幼い冷泉帝の即位と源氏の摂政就任の絢爛たる儀式で幕。

概要
日程・会場:2023年2月18日(土)・19日(日)14:00開演 Bunkamuraオーチャードホール
*13:15 から会場内にて作品解説をいたします。※上演時間:約3時間(休憩1回含む)
原作:紫式部
台本:コリン・グレアム
日本語訳台本・作曲:三木 稔
指揮:田中祐子
演出:岩田達宗
総監督:郡愛子
出演
光源氏:岡 昭宏/村松恒矢
六条御息所:佐藤美枝子/砂川涼子
藤壺:向野由美子/古澤真紀子
紫上:相樂和子/芝野遥香
頭中将:海道弘昭/川久保博史
弘徽殿:森山京子/松原広美
朱雀帝:市川宥一郎/高橋宏典
明石の姫:⻑島由佳/中井奈穂
桐壺帝:山田大智/下瀬太郎
葵上:丹呉由利子/髙橋未来子
明石入道:江原啓之/豊嶋祐壹
少納言:河野めぐみ/城守 香
惟光:和下田大典/平尾 啓
合唱:日本オペラ協会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
主催:公益財団法人日本オペラ振興会/Bunkamura/公益社団法人日本演奏連盟/ 都⺠芸術フェスティバル
東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団
助成:公益財団法人 三菱 UFJ 信託芸術文化財団