戸次重幸 4年ぶりの新作公演『幾つの大罪〜How many sins are there?〜』開幕 意外な展開、どきどきな結末。

TEAM NACSの森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真、それぞれが表現したい世界を形にするソロプロジェクト「5D2-FIVE DIMENSIONS II-」。 5人5様の演目をお届けする 本企画の第2弾、戸次重幸、2019年に上演した『MONSTER MATES』以来、4年ぶりとなる新作公演のタイトルは、『幾つの大罪〜How many sins are there?〜』。前作同様、作・演出・出演を戸次が務める。

取材なのでメモをとる大谷。
デキる女性、神崎仁美。

登場する死刑囚たち、とにかくキャラ立ちしてる。可笑しくも奇妙な雰囲気、かなりインパクトのある名前(「どんぐり」とか「からすみ」とか)。それぞれのキャラクターが提示される。編集長の神崎仁美はとにかくデキる感じの風貌、部下の大谷唐純は頭が上がらない。囚人たちは、ことあるごとに争ったり。取材をする大谷はかなり必死。そんな構図だが、それがだんだんと、実態が明らかになるにつれて…。

小倉トニー、日本語が変。
別部麗斗、後で大変なことが。
団栗伊努治はすぐに突っかかって、殴ることが多い。
一見、普通に見える有栖郎介。
燕尾一郎、自称ミュージシャン、「自称」。
いかにも高学歴な風貌の浦洲鳶右衛門。

怪しい日本語の小倉トニー、かなり可愛いトランスジェンダーの別部麗斗、何かと乱暴で血の気が多いギャンブル狂いの団栗伊努治、地味な風貌だが、曲者感ありありの芸能マネージャーの有栖郎介、自称ミュージシャン、ギター片手にシャウトする燕尾一郎、インテリな風貌の浦洲鳶右衛門、とにかくインパクトありすぎで、見どころ。物語の後半は、思わぬ展開に。タイトルの”幾つの大罪”、さて幾つなのか、その大罪とは…そこは劇場で。

ゲネプロ前に簡単な会見があった。キャスト全員が和気藹々と登壇。フォトセッションの後、会見。まずは一人一人の役柄を述べた後、戸次重幸、4年ぶりの舞台ということで「待ってました!という気持ちです。ようやく世に送り出せることに無上の喜びを感じております。優秀なスタッフ、豪華なキャストが揃って名作にしてくれる、早く観てもらいたい気持ちでいっぱいです」と語った。記者席から「ちょっと、面白い感じの…」と言いかけたところで戸次重幸、「いや、だいぶ面白いですよ(笑)」と訂正入り(笑)。ネタは3年前からだそうで「構想4年」、渾身の作品。また、キャストについては役にあうイメージの方から声をかけたそう。皆、キャラにピッタリなので、ここも劇場で確認。また、死刑囚という設定にはこだわっていないそう。20年ほど前のアメリカ映画のワンシーンから構想を練ったそう(ワンシーンから上演時間2時間以上の芝居を創造)。
稽古場エピソードとしては「ゆうたろうがカップラーメンが好きで」と戸次重幸。また、前野朋哉がダンサー役ということで鏡の前で稽古、「須賀くんに手伝ってもらって」と前野朋哉。また、紅一点の馬場ふみか、記者席から「紅一点ですが、何かありますか」の質問にはキッパリと「何もないです」、キッパリすぎてここで大きな笑いが。また、今回は全国を回るので須賀健太が「本番半分、旅行半分」と言い、また笑いが起こった。終始和やか。またゆうたろうのスカート姿が結構、セクシーだった様子で「足組むとドキッとする」と戸次重幸。かなりキュートなので、ここも見どころ。また、波岡一喜のパパぶりが話題になり、稽古中に入学式があったそうでその日は稽古開始時間がちょっと遅れた、という微笑ましいエピソード。ゆうたろうのメイクについては最初は1時間ほどかかったそうだが、今は30分程度とのこと。「日に日に完成度も上がってくると思います」とコメント。隣に立ってた波岡一喜、「いい匂いがする」と(笑)。
最後に戸次重幸、「最高傑作ができたと思います。久しぶりにいい作品が出来ました。軽い足取りで劇場にお越しください」と締めて会見は終了した。

あらすじ
ゴシップ誌記者の大谷唐純(おおたに からすみ/須賀 健太)は、編集長の神崎仁美(かんざき ひとみ/馬場ふみか)から死刑囚の特集を任される。
その内容とは「本物の殺人者による殺害方法のブレイ ンストーミング」。
拘置所で取材を受ける死刑囚は、ダンサーの小倉トニー(おぐらとにー/前野朋哉)、トランスジェンダーの 別部麗斗(べっぷらいど/ゆうたろう)、漁師でギャンブル狂いの団栗伊努治(どんぐり いどはる/濱尾ノリ タカ)、芸能マネージャーの有栖郎介(ありすろうすけ /黒岩司)、自称ミュージシャンの燕尾一郎(えんびいちろう/波岡一喜)、大学教授の浦洲鳶右衛門(うらすとびえもん/戸次重幸)の6人。
順調とは言えない取材期間中に、囚人たちは一人、また一人と謎の死を遂げていく。
死刑を目前にした死刑囚たちが困惑していくなか、彼ら はようやく自分達が集められた理由にたどり着き、そして、予測不能の結末が待ち受ける。

概要
『幾つの大罪〜How many sins are there?〜』
日程・会場:
東京:2023年4月15日(土)〜4月23日(日) EX THEATER ROPPONGI
大阪:2023年4月28日(金)〜4月30日(日) 森ノ宮ピロティホール
札幌:2023年5月5日(金祝)〜5月7日(日) カナモトホール
出演
須賀健太 馬場ふみか
前野朋哉 ゆうたろう 濱尾ノリタカ 黒岩司 波岡一喜 戸次重幸
作・演出:戸次重幸

公式サイト:https://www.teamnacs.com/stage.php