KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース 『SHELL』キャスト発表

倉持裕×杉原邦生、注目の初タッグでお送りする
現代を舞台に特異な人間が存在する不思議な世界を描く、青春ファンタジー!

長塚圭史芸術監督のもと、3年目となる 2023-2024 メインシーズンのシーズンタイトルは「貌(かたち)」。
この“貌”という漢字には、顔だち、容姿、物のすがた、外観、等の意味がありますが、長塚は、このシーズンタイトルについて、『目に見える「かたち」、触れて確かめる「かたち」、聞こえてくる 「かたち」もあるかもしれません。(中略)あくまで「かたち」に過ぎないのに。けれど抗い難く「かたち」 に囚われるのが人間です。』と語る。
メインシーズン「貌」では、多彩なラインアップを通して、さ まざまな角度から「貌」を見つめていく。
メインシーズン最初の<ホール>公演は、人間の「貌(かたち)」とは何かをめぐり、様々なエピソードで現代に生きる私たちを投影する、作:倉持裕×演出:杉原邦生による新作公演 『SHELL』。

杉原邦夫(©細野晋司)

戯曲を手がける倉持裕は、小劇場の劇団からそのキャリアをスタートし、近年では舞台の脚本・ 演出にとどまらず、テレビドラマの脚本も手がけるなど活躍の場を広げており、今回、「若い時期 ではないと得られない熱気あふれる若者たちの世界を描いてほしい」という長塚芸術監督の依頼 により、倉持ならではのシュールさで女子高校生を中心とする現代の世界をリアルに描いた本作が生まれた。演出を担う杉原邦生は、プロデュース公演カンパニーKUNIO での活動のみならず、『オレステスとピュラデス』『パンドラの鐘』『血の婚礼』といった記憶に新しい作品を手がけるなど、今、最も精力的に活動する演出家。

倉持裕

年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する 摩訶不思議な世界を描く本作。
不思議な世界観が魅力の倉持の戯曲を、杉原がダイナミックに演出する新作公演。
音楽の原口沙輔、出演の石井杏奈、秋田汐梨をはじめとする Z 世代が集結!

原口沙輔

音楽を手掛けるのは、SNS を通じて国内外から注目される 20 歳の新進気鋭の若手音楽家・ 原口沙輔。杉原のラブコールにより実現したコラボレーションで、原口の初めての舞台音楽参加にも期待が高まる。
主人公の高校生キャストには、2012 年の女優デビューから注目作に次々出演し注目を集める 石井杏奈と、集英社「Seventeen」の専属モデルとしてティーンエイジャーに支持され、女優とし ても活躍の場を広げる秋田汐梨が決定。また、映画「THE3 名様」や、舞台『私の一ヶ月』(22 年)、『歌うシャイロック』(23 年)などコンスタントに映画、TV ドラマ、舞台に出演し、今年芸能生活 30 周年を迎える岡田義徳が、Z 世代を代表する若き才能とともに、舞台を創り上げる。

あらすじ
とある高校の放課後の教室。そこには生徒の未羽(みう)、希穂(きほ)、咲斗(さくと)と数名の友 達たち。彼らは、突然学校に来なくなった松田先生について、そしてこの学校の問題について 度々話し合っている。
ある日、未羽は通りがかったビルからマネキンが落ちてくる現場に遭遇する。そのマネキンを抱 きかかえていたのは中年男の高木だが、未羽には高木でもあり希穂の顔にも見えるという不思議 な体験をする。同じ人間がいくつもの<顔>を持っている。それは、一部の者だけが知っている世界 だったのだが、未羽にはそれを見抜く力があった。
希穂たち以外にも、いくつもの<顔>をもっている人々が分かる未羽。様々な登場人物たちがうご めく中で、顔を見抜けて「絶対他者」を繋げてしまう未羽、顔を持つ人々、そして全く分からない 人々との間に、摩擦が生じていく…

概要
日程:2023 年 11 月 11 日(土)~26 日(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>
ツアー
京都
京都芸術劇場 春秋座 2023 年 12 月 9 日(土)、10 日(日) 京都芸術劇場 春秋座

作:倉持裕
演出:杉原邦生
音楽:原口沙輔
出演:石井杏奈 秋田汐梨
石川雷蔵 水島麻理奈 成海花音 北川雅 上杉柚葉 キクチカンキ 香月彩里 近藤頌利 笠島智 原扶貴子
岡田義徳 ほか
美術:佐々木文実 照明:高田政義 音響:稲住祐平 衣裳:丁瑩 ヘアメイク:国府田圭 振付:北川結、仁科幸 演出助手:日置浩輔 舞台監督:藤田有紀彦

主催・企画制作:KAAT 神奈川芸術劇場

公式サイト: https://www.kaat.jp/d/shell