50歳以上大人の演劇部 夢劇アンソロジー『イースト・すみだ・ストーリー 5 ~作品探しの校外学習 2023 ~』上演

〝大人の部活動〟をコンセプトに、演劇のリハーサルスタジオとして25年以上の歴史を持つすみだパークスタジオと、スーパー歌舞伎II『ワンピース』(脚本・演出)等を手 がける劇作家・演出家の横内謙介率いる劇団扉座が主催となり、50才以上の大人を対象に 2019年4月に開校した演劇塾「すみだパーク演劇部・扉座大人サテライト」(以下、演劇部)。
同年12月には、隅田川界隈に江戸時代から現代にちりばめられてきた歴史的な出来事や、隅田川、墨田にまつわる物語の短篇劇をオムニバス形式にした夢劇アンソロジー『イースト・すみだ・ストーリー』を上演。
スタジオ敷地内にあるフリースペース ギャラリーささやを劇場空間に仕立てての上演は、どの世代が観てもわかりやすく楽しめるエンターテインメント性豊かな作品として好評を博し、その後、演劇部では、毎年1回、50歳以上の人達だから表現できることを追求し、内容や上演スタイル等で試行錯誤を繰り返しながら、オリジナル新作を『イースト・すみだ・ストーリー』にて上演。同公演は演劇部の活動の大きな柱の1つとなっている。

今年度はこの企画の可能性を広げるため、昨年度に引き続き、墨田の地域性に富んだオムバス形式の作品というスタイルはそのままに、新たな作品創作に向けて、江戸時代(それ以前)から現代に至るまで、人物や場所、出来事の宝庫である 「墨田・隅田川」の調査研究を、作家陣をはじめとするスタッフ陣だけではなく、出演者である演劇部員も参加して力を入れて取り組んでいく。
取材や体験を通して、街・街の人とコラボレーションを目指し、その模様を撮影、演劇部ならではの手法を使って作品創作過程を動画にて発信し、会場での作品上演だけではなく、作品や演劇部の紹介をするのと同時に、生き生きとした墨田の街の紹介をしてゆく。
今年度、本公演は、東京都墨田区の 2023 年度「隅田川 森羅万象 墨に夢(通称:すみゆめ)」プロジェクト企画に選考された。
現在、すみゆめプロジェクト企画やすみゆめネットワーク企画で活動する方や団体と何らかのコラボレーションができないか模索、検討中とのこと。

<すみだパーク演劇部・扉座大人サテライトについて>
20年以上に渡って連携してきた すみだパークスタジオ(ベルモック)と扉座が、スタジオを文化の拠点とし、地域を巻き込んで更なる文化創造と発信をしていく企画として、人生経験を経てきた 50才以上の人を対象に、新たな活動の場として演劇を選択できるよう高年齢層向け演劇アカデミーを、2019 年、共 同で創設。 「スターを目指すアマチュア集団」として定期的なレッスンや、劇団扉座公演への出演のみならず、スタジオのある墨田区の文化・伝統・歴史をモチーフに、様々なアーティストとコラボレーションをして作品 を発表していく予定。

<ベルモックについて>
墨田区にある演劇の稽古場「すみだパークスタジオ」の担当者(ベルモック代表篠原寿子)が、20年以上の経験の中で、倉庫の新たな可能性を模索すべく、自転車イベント、伝統工芸のものづくり展示販売会 「すみだのてしごと展」やワークショップ、東日本大震災で被災した福島県の米農家を招いての試食会や 産直販売会、演劇フェスティバルなどを複数の倉庫を使いジャンルを問わず様々な試みに挑戦。 また、2012 年に同敷地内で、“ENJOY EATING THE VEGGIE WAY!” をキャッチフレーズに野菜を楽しむ VEGAN カフェ「SASAYA CAFE」を企画、2013 年より運営開始。VEGAN の先駆けとして各メディアにも取り 上げられ、オンラインショップや墨田区ふるさと納税なども通して、10 年経過した今も更にファンを増 やし続けている。 また食を少しでも知りたいとの思いからカフェのスタッフと生産者の訪問や援農なども積極的に行う。併 設のギャラリースペースではタブラ奏者ヨシダダイキチ氏や U-zhaan 氏や料理研究家の渡辺玲氏と共にイ ンド音楽と食のイベント、手描き友禅の職人やクラフトワークの作家などと一緒にものづくりワークショ ップ、エアリアルアーチストによる空中エクササイズクラスなど様々なイベントを開催。
2015 年に篠原要をプロデューサーにむかえ、「すみだパークスタジオ」の稽古場業務を委託運営したの ち、2020 年よりそれまでの経験やアイデアを集大成させた劇場「すみだパークシアター倉(SOU)」を始 動。演劇のみならず、コロナ禍におけるフラメンコアーティストや裏方スタッフを支援する企画 「FLAMECO LIVE」を 2020 年より主催。 現在は劇場(すみだパークシアター倉)、ヴィーガンカフェ(ささやカフェ)、多目的スペース(ささや ギャラリー)の 3 つの空間の企画運営管理の全てを(有)ベルモックが担っている。

公演概要
日程・会場:2023年9月7日(木)~10日(日) 6ステージ すみだパークギャラリーささや

プロデューサー:篠原 要 <ベルモック>
総指揮・上演台本監修:横内謙介 <扉座>
作:扉座作者部屋(釘本 光,小橋川亜希,松井英弥)
総合演出:犬飼淳治 <扉座>
作品演出:伴 美奈子・鈴木里沙・串間保彦・田中信也 <以上扉座>
舞台監督:鹿島 涼
照明:篠原 力
音響:串間保彦 <扉座>
票券:そのださえ・菊地恵未 <扉座>
製作・制作:ベルモック/扉座
主催:すみだパーク演劇部・扉座大人サテライト/ 「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会

共催:墨田区

協賛◎株式会社東京鋲兼/東武鉄道株式会社
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。

扉座公式サイト:https://tobiraza.co.jp