朗読劇「エイダ」凄惨な殺人、それぞれの思惑、欲、そして謎。

“一生に一度しかプレイできないゲーム”と言われる「マーダーミステリー」。
会話で物語を紡ぎ出す体験型推理ゲームであるマーダーミステリーは推理は勿論、キャラクターに寄り添うロールプレイゲームとして楽しむ方々が増えてきている。
プレイヤーとして楽しめるのは一度きりだが、そんなマーダーミステリーの中でも物語を何度でも味わいたいと思わせる魅力を持つ名作マーダーミステリー「エイダ」。多くの人の心に残り、愛される「エイダ」を“朗読劇”という形で新たに展開。
本公演では、声優・俳優・配信者の3つのチームに別れ、それぞれで朗読劇を上演。「マーダーミステリー」のプレイのように、同じストーリーを語りながら、プレイヤーごとに彩りを変える「エイダ」の世界。

舞台上に椅子、手前に5脚、奥は台の上に1脚、こちらの椅子は肘掛け椅子、テーブルにはそれぞれの紋章が描かれている、奥にはスクリーン。
メランコリーな楽曲、映像が映し出される「10年前 人間国 城のバルコニー」エイダ役は赤いマント、彼を「父さん」と呼ぶ、緑のマントの男性、スタン。親子の会話、エイダは息子に言う「お前らしい王であれば良いのだ」と。よき国王であり、よき父、といった雰囲気、対する息子は言う「全ての種族が共に手を取り合える世界を作りたいんです」素直な優しい感じの息子。「父さんはどこへいくんですか?」「カタリアという場所だ」
それから、この物語の世界観が説明される。内容が分からなくても、ここで丁寧に解説してくれるので大丈夫。そしてここに登場する種族の王が登場する。人間、獣人族、海人族、竜人族、妖精族のそれぞれの王が人間国の城に集まった。

それぞれのキャラクター、思い、考えが会話から透けて見える。また、衣装も特徴を捉えている。和平協定である『リスピア協定』、だが、これはとりあえず、争いを止めてるだけの協定、その協定についてはそれぞれの王の考え、だが、協定に対して好意的ではない王たち。スタンは「僕に何ができるだろう」と思い悩む。平和を望んでいると信じていた父「ワシの支配のもとでこの大陸は一つになるのだ」、スタンの頭上は「?」、さらにスタンはちょっと先の未来が見える能力を持っている。獣人族の王・ヴァルと父・エイダが立ち塞がる未来が見える。

エイダはヴァルにあることを依頼する、さすがのヴァルも驚く内容。エイダの様子に不安を覚えたスタン、再結会の日、玉座で見たものは…変わり果てた父・エイダの姿、しかも血溜まり。もちろん、大騒ぎ。エイダには鋭利なもので切り裂かれたような跡が。そばには短刀、しかも王家のもの。この場にいる全員が犯人の可能性があるものの、皆で推理しあい、犯人を突き止めようと考える…。

音楽、照明、映像演出で物語を彩る。次第に明らかになっていく、この殺人の背景、それぞれの王たちの”立ち位置”。朗読劇を鑑賞しながら、登場人物たちと推理する面白さ、誰もがそれなりに動機を持っているようにも見える。また、エイダという人物、人間族の王ということだが、冒頭では立派な王という風情で登場するも、途中で不穏な発言もあり、また、それぞれの王たち、彼らの発する言葉一つ一つにこのミステリーのキーが散りばめられている。照明と音響と映像でこの朗読劇「エイダ」をよりエンターテイメントとして昇華させる。彼の謎の死からの展開、登場人物たちの欲望と現実。犯人が誰なのか、ということよりも、果たしてエイダは何者なのか、最後の最後まで目が離せない。「マーダーミステリー」を知ってる人はもちろん、知らない人でも推理モノとして十分楽しめる朗読劇。公演は18日まで。

あらすじ
ここは、リスピア⼤陸。
⼈間・獣⼈族・海⼈族・⻯⼈族・妖精族の5つの種族が
別々の国を持ち、⽣活を⾏っている。

これら5 つの種族は⼤陸における重要な決議を、
リスピア公会議において定めている。

それぞれの国は独⾃の発展を遂げていたが、
⼈間の王エイダの尽⼒により、
この⼤陸で初となる和平協定が結ばれることとなった。

前回の公会議から10 年がたったある⽇、
エイダは、再び5 つの種族が集結する機会を作り出す。
彼は、この集会を「再結会」と呼んでいた。

しかし、エイダと5 ⼈の王達が⾯会した後、
エイダは謎の死を遂げることとなる。

エイダの後継者である王⼦スタンは、
神妙な顔で各種族の王の顔を⾒つめる。

⾃分たち以外に容疑者はいない。
おそらく、この中の誰かがエイダを殺したに違いない。

エイダが死んだ「⽟座の間」の中で、
リスピア公会議は、10年ぶりに最悪の形で開かれることとなった。
犯⼈探しをめぐり、各々の策略や推理が交わされることとなる。

概要
公演名:朗読劇「エイダ」
日程・キャスト:
チームA:大河元気/橘龍丸/相羽あいな/ランズベリー・アーサー/石飛恵里花/帆世雄一 2023年9月1日(金)~9月3日(日)
チームB:相馬理/佐川大樹/坂下陽春/新納直/三原大樹/鷲尾昇 9月8日(金)~9月10日(日)。
チームC:影。/めーや/花幽カノン/ちゃげぽよ。/詩人さん/やみえん 9月15日(金)~9月18日(月・祝)
※公演日により、出演キャストが異なります。
会場:アニメイトシアター (アニメイト池袋本店B2F)
スタッフ
原作:いとはき
イラスト:おとうふ
演出:三貝豪(PLANET KIDS ENTERTAINMENT)
脚本:いとはき 奈良弥志乃(PLANET KIDS ENTERTAINMENT)
主催・企画・制作:株式会社ムービック

公式サイト:https://eida-reading.com

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