足立英昭 主演・舞台「HIDEYOSHI」 ゲネプロ写真&キャストコメント到着

劇団アレン座プロデュース舞台「HIDEYOSHI」が開幕。
本作は過去・現在・未来を駆け抜ける歴史エンターテインメント作品。舞台写真と主演の足立英昭をはじめとしたキャスト陣のコメントが届いた。

沢村藤吉 役:足立英昭
今日のゲネプロは本番のつもりで挑みました。カーテンコールの際、下手に座っていた方がとって も大きな拍手をしてくださっていてグッときました。それを見て僕は「あ、届いたのかな?」と、手応 えというかホッとするというか、とても興奮したんです。 照明・音・セットなど、舞台上では先進的な技術を使ってはいるけれど、生(なま)で演劇をやるという根本的なところは変わらずにあって。それを見に来てくださる皆様と共有できたらなら、こんなに も幸せなことはないと思うんです。そこを目指してやっていきたいです。
今回僕は「芝居は一人ではできないな」と原点回帰することができました。今、当たり前のことをす れば褒められたり、当たり前のことができない時代だったりと、まぁ色々とあるわけで。この作品・座組には僕の知っている当たり前がたくさんあって、それを同じように感じながら、ひとつひとつを 特別に感じてくれている人たちが集まってくださっている。そんな人たちと鈴木茉美さんが描いた 脚本の中で役を通して言葉を交わせることが面白いし、同時に怖くもあるんです。前に向かって進 ませてくれているみんなに感謝だし、作品にも感謝。それを初日がまだ開けていないタイミングで 感じられるというのは、それだけこの作品にポテンシャルが秘められているということ。
このあとの本番で皆様の反応を見ることで「みんな必死に生きているんだな」と、『生(せい)』を感 じていきたいです。一公演一公演、毎日が千穐楽という思いを絶やさずに演じます。ご来場お待ち しております。

村井優斗 役:橋本真一
「ここの手順を通らないと」という段取りや決まりごとが他の作品よりも多い本作。だけど、今日の ゲネプロでヒデ(足立)の顔が稽古と全く違ったんですよね。それを見て僕は素直に「抗わずに付 いて行こう」と決めました。
稽古中に茉美さんに「色々な演劇経験やキャリアを積んできた人がいる座組だから、お芝居をす る上での“共通言語”が違う。まずはそれを擦り合わせていきましょう」と言われたことがついさっき フラッシュバックしたんです。今この場でのゲネプロの話をみんなでしていると改めて「共通言語が 一緒になっている!」と実感しています。一つの言葉でみんなが理解し合える状況になっているな と。それがすごく幸せです。このメンバーだからこそ描けるもの、そして、『生きる』ということをお客 様に体感していただきたいです。
島野 明 役:栗田学武(劇団アレン座)
ゲネプロもそうなのですが、場当たりから、客席で他のキャストの演技を見ていたんです。戦国時 代や未来といった時代軸やテクノロジーの進化が入り組んでいる作品なので、その部分の表現が とても面白いと思います。源内と玄白が出てくるシーンはとくに最高で、僕のお気に入りです。
どの舞台でも、その座組が集まるのはそれっきりなわけですが、僕はこの座組やスタッフの方々 が、一緒に同じ方向へ向かって行ける環境はとても貴重だなと感じています。「あっという間に千 穐楽を迎えてしまうんだろうな」と思うととても寂しいのですが…。12 月 10 日の、16 時半の公演が 終わる瞬間まで気を抜かずにこのメンバーと紡いでいけたらなと思います。

杉田玄白 役:森田晋平
稽古中と場当たり、そしてゲネプロ、どれも(演じ手の)感情が違ってくるんですよね。今日のゲネ プロで印象的だったのはダッチ(足立)の顔つきがこれまでと全く違ったこと。僕と源内は江戸チー ムとして与えなければならないし、乱さなくてはいけない役割があるのですが、それより先に(足立 から)受け取るものがすごかったんです。この感情を忘れたくはないです。
仲が良い人間が集まってやる演劇って自己満足が強くて客観視できないお芝居をしてしまったり するのですが、このメンバーは仲が良いうえでそれぞれが切磋琢磨しているんです。色々と言い 合えるからこそ、より良い作品になっていっているのではないかなと。千穐楽のラストの瞬間まで みんなで高め合っていきたいです。

平賀源内 役:佐藤弘樹
受け取るものが多くて良い意味で「迷える」選択肢があるゲネプロでした。稽古場で試していない 選択肢も生まれて躊躇した場面もありましたが、このメンバーには試してみれば誰かそれに反応し てくれるだろうなという信頼感があるんです。きっと無理やり変えなくとも勝手に変化していくと思う ので、8 公演それぞれがどうなるのかがとても楽しみです。
今回主演のダッチの色々な表情をもっともっと引き出せるように、色々なものを投げかける挑戦を していきたいと思います。それを観客の皆様に見届けていただけたら幸いです。

舞台「HIDEYOSHI」は当日券やオンライン配信チケットの購入も可能。また限定フォトブックレットやキャストの複製サインが入ったポスターが特典となるリピーターチケットも絶賛販売中。 本作が投げかける、今この時代に『生きる』こととは何かというメッセージをぜひ劇場や配信で受け取ってみてほしい。

文:ナスエリカ

<インタビュー記事>

舞台「HIDEYOSHI」足立英昭&栗田学武、佐藤弘樹 特別インタビュー

物語
2023年、戦国時代に織田信長が天下を統一した日本では、木刀の所有が義務付けられていた。
高校生の沢村藤吉は、放課後になると友人の村井と明と手合わせするのが日課だった。
ある月曜日、居残りをさせられていた藤吉は、何者かに真剣で襲われる。
村井が助けに入り、怪しい男たちは逃げていった。
次の日、同じように居残りをさせられていた藤吉だが、そこに明の姿はなかった。
村井に聞いてもそんなやつは知らないという。
襲われたことも覚えておらず、昨日は日曜日だったという村井。
そして、戦国時代に天下を統一したのは織田信長ではなく明智光秀らしい。
混乱する藤吉のもとに、江戸時代の発明家、平賀源内と杉田玄白と名乗る男が突如現れる。
明は1582年、戦国時代にいると聞かされた藤吉は、村井と共に戦国時代へ向かう−−−??
「明智が徳川家康を殺さないようにすること、それが我々の使命だ」
作・鈴木茉美の初期作をセルフリメイク。

概要
日程・会場:2023年12月7日(木)〜 12月 10日(日) シアターサンモール
作・演出:鈴木茉美
出演:
足立英昭 橋本真一 栗田学武(劇団アレン座) 佐藤弘樹 森田晋平 葉月ひまり 原章子 桜彩 馬渕香那 伊藤静流 玉代勢幸大
赤名竜乃介 / 來河侑希(劇団アレン座)
問合: info@allen-co.com

舞台公式 HP http://allen-co.com/HIDEYOSHI2023/

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