荒牧慶彦×梅津瑞樹 W主演 脚本演出家 末原拓馬とタッグ!“三國志”の壮大な物語 剣劇「三國志演技~孫呉」開幕

『三国志演義』に着想を得て新たに描かれるオリジナルストーリー、剣劇「三國志演技~孫呉」が開幕。本作では、三國志の国の一つ“孫呉”を中心にした物語が描かれている。
本作の企画を務め、孫家に仕える武将・周瑜(しゅうゆ)を演じるのは、2.5次元舞台のトップランナー・荒牧慶彦。
呉の武将・孫策(そんさく)を、舞台をはじめエッセイの執筆など多岐に活躍する・梅津瑞樹が演じる。
そのほか舞台や映像などで活躍中の廣野凌大、富田翔、高木トモユキ、郷本直也、 冨田昌則、加えて、劇団☆新感線など数々の作品で活躍している早乙女友貴が殺陣とアクションを全面に押し出した本作に華を添える。確かな演技力を武器に、舞台を中心に映像でも活躍する玉城裕規とEXILEのパフォーマー・MATSUとして活躍し、俳優としても精力的に活動している松本利夫(EXILE)が出演。脚本・演出は、普遍性の高い物語と独特な舞台演出技法によって、注目を集める新進気鋭のクリエイター 末原拓馬(おぼんろ)。1幕は”三國志”の壮大な物語をアクションと殺陣で魅せ、2幕は特別御前試合(スペシャル殺陣ショー)となっている。なお、シアターコンプレックスでの配信(見逃し視聴もOK)も決まっている。


ドラの音で始まる。ナレーションと映像で物語の概略が説明されるので「三國志、よくわからない」という方はここでしっかり把握しておきたい。「さあ、始よう、想像の力を借りて…」で始まる。
『三国志』は、中国の後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代(180年頃 – 280年頃)の約100年に亘る興亡史で、蜀・魏・呉の三国が争覇した三国時代の歴史を述べた歴史書。歴史書の『三国志』やその他の民間伝承を基として唐・宋・元の時代にかけてこれら三国時代の三国の争覇を基とした説話が好まれ、その説話を基として明の初期に『三国志演義』として成立し、日本のみならず、世界中に広まった。ここでは孫家を中心にした物語が展開されるが、『三国志演義』を元にしたオリジナル。
呉の国、 孫堅(松本利夫)、『三国志』によると呉の力弱い豪族と呼ばれる出身。だが、立派な容貌で、性格は闊達、江東の地で名を上げていた。ここでも松本利夫演じる孫堅はかっこいいし、彼の息子たち、孫策(梅津瑞樹)と孫権(廣野凌大)にとっては自慢の父であった。また、密かに玉璽を所有、玉璽とは秦の始皇帝が皇帝の印のみに用いるように定めたもので、代々朝廷の奥に伝国の証として漢の高祖から受け継がれてきたもの。後漢末の騒乱で失われたとされるが諸説あり、三国志演義では呉の主君である孫堅が董卓に焼き払われた洛陽で偶然見つけ、他の武将に渡すまいと命からがら持ち帰ってきた物という話がある。

黄祖の罠にかかり、命を落としてしまう。「父上!!!!」

元々の『三国志演義』にオリジナルな設定を混ぜてダイナミックかつほろりとする物語に。親子の絆、想い、そしてストーリーの主軸として武将・周瑜(荒牧慶彦)と、孫家の長男・孫策との友情は主従関係を超えた結びつき。周瑜と孫策は比較的年齢も近く、『三国志演義』でも周瑜は孫策のために馳せ参じている。

とにかく『三国志』はいわば”世界最強コンテンツ”、登場人物もキャラが立っている。重臣の程普(富田翔)、黄蓋(高木トモユキ)、韓当(郷本直也)、程普は風貌が優れ、先を見通す力もあったそう。黄蓋は風貌に威厳があり、兵卒を思いやり優しく接したとか。韓当は弓術・馬術に優れ体力もあったそうである。太史慈(早乙女友貴)武勇に優れた人物、ここでもめっぽう強い。そして敵対関係の劉表(冨田昌則)は苦労人、身の丈8尺余りとされ、威厳のある風貌だったという。そして謎めいた劉表の部下である黄祖(玉城裕規)、長年、孫一族と抗争していた間柄と言われている。ここでも黄祖は孫堅を殺す、しかも背後から矢が!孫堅は敵をバッタバッタと切り殺し、最期は矢が背中に命中。ここまで一気に畳み掛けるように展開し、葬式の場面になる。偉大なる父の突然の死、しかし、泣いてばかりもいられない。弟の孫権(廣野凌大)はまだ幼い。孫策は立ち上がる。孫権は孫策から可愛がられており、士人の人望も厚かった。また、朗らかで決断力もあり、言動がおどけていて、無茶苦茶な冗談を飛ばしてからかったとか。ここでも酒を飲んで戯けるシーンがあり、戦いのシーンが多い1幕では一服の”清涼剤”的な役割も。

見所は”剣劇”と銘打っているだけあってアクションと殺陣、これがものすごくスピーディーでもう目が追いつかない(笑)。出演者全員、身体能力が高く、一歩間違えると怪我につながる動きも正確に!明治座なので花道はもちろん、客席通路も使用、劇場全体が『三國志』の世界に。映像演出をうまく使い、ダイナミックに。また、マンパワーを駆使する場面もあり、大きな広い舞台を目一杯使いきる。盆が周り、テンポのよい転換、芝居シーンも濃密に。

なお、明治座での観劇の楽しみの一つ、”グルメ”。もちろん、公演限定御膳が登場!戦の野営中の食事をイメージしたおにぎりと中華料理がメイン。主演のお2人がプロデュースしたおみそ汁(荒牧慶彦:ピリ辛茄子、梅津瑞樹:麩海苔)を元に、明治座アレンジを加えたここだけのおみそ汁は2種類からチョイス。
休憩を挟んで、特別御前試合(スペシャル殺陣ショー)、スペシャルなので、”この組み合わせで刀は交えないでしょ”というシーンが(笑)。最初は家臣トリオ、程普、⻩蓋、韓当がハリセン(ハリセンの音で軍勢を表し武将に加勢できる演出。配布日程は公式サイトを)の使い方を伝授。ハリセンがない場合はクラップで!客席いじりもあるので、いじられたら素直にいじられたい。それから即、始まる。周瑜と孫策が!!

もちろんスペシャルなので!そんな”ない、ない”の組み合わせで!殺陣、アクションの応酬、盆も使ってダイナミックに。ちょっとした笑える芝居も挟んでの展開で、ここは何も考えないで観るのが一番。

ゲネプロでは、みーんな登場(笑)。ガンガン、刀を振り回す。早すぎて「え?え?」なくらい(笑)。

劉表、え?!強い!!1幕ではノーアクションだったのに。
まだまだ!!シニアの星!!

あっという間なので瞬きせずに観たい、ドライアイ気味の方は目薬を予めさしておきたい(笑)。
芝居にショーにグルメに、盛りだくさんな剣劇「三國志演技~孫呉」、公演は4月16日まで。

ゲネプロ前に簡単な会見が行われた。

クールに決めて。

松本利夫(EXILE)「機構や殺陣もかなり激しい舞台、皆さん怪我なく安全第一で」

玉城裕規「お客様がどういう反応をするのかがすごく楽しみ」

早乙女友貴「とにかく殺陣が多い。最後まで一人も欠けることなく無事に完走したい」

廣野凌大「明治座さんでできる…一言で表すと……ちょっと思い浮かばないんですけど(笑)、画竜点睛な感じでやらせてもらっています。観に来ていただけると分かると思います」

梅津瑞樹「一言で言い表すと『生きてここに来られて良かったー!』」

荒牧慶彦「企画からですが、小さい時から本当に三國志という物語が好きだったんです。明治座さんで上演できることを本当に嬉しく思っています。まずはゲネプロ、初日、全員、誠心誠意で!」

注目ポイントについて

松本利夫(EXILE)「“剣劇”…やはり激しい殺陣が見どころ。人間味の溢れる物語、セットや機構の中を縦横無尽に動き回っています。お楽しみに」

玉城裕規「個性的なキャラクターたちが舞台上で生き生きと…。盛りだくさんのエンターテイメントとなっております」

早乙女友貴「見どころはたくさん。僕の好きなイチオシのシーンがありまして……ネタバレになってしまうのであまり言えないんですが、凌大くんが演じる孫権が満を持して刀を抜くシーンにはぜひ注目を」(ここで廣野凌大が「やめてくれ!」と慌てる)

廣野凌大「一言でいうなら殺陣!いっぱいやってるので(笑)。一手一手に魂がこもっているので、そこを見ていただけたら」

梅津瑞樹「一言で表すならば、『よくこれをやって生きているな、こいつら』と(笑)」

荒牧慶彦「お話も面白いのですが、一番の魅力は味噌汁!ハナマルキさんとコラボさせていただきました味噌汁、ぜひ皆様も」とPR。劇場でも販売、また公演限定御膳にもついてくる(荒牧慶彦:ピリ辛茄子、梅津瑞樹:麩海苔)。

そして「この人の殺陣はすごい!」という方は?の質問に荒牧慶彦は迷わず「早乙女友貴!」劇団☆新感線や舞台『AZUMI 戦国編』などのアクションや殺陣の多い舞台に数多く出演。この荒牧慶彦のコメントに対して「いやいやいや、お褒めの言葉をありがとうございます」と恐縮。
また今回は呉の物語を選んだ理由についての問いかけに荒牧慶彦は『三國志』オタクであることを明かし、「『三国志演技』という物語において、呉についてはあまり描かれていなかったんです」と回答。つまり、それだけ描き甲斐がある、ということ。他の国、魏も蜀も魅力的なエピソードがてんこ盛りだが、そこまで入れると「初見の方は入ってきづらいんじゃないかな?」と。そこで「周瑜と孫策が国盗りをする場面」に絞ったとのこと。『三國志』はとにかく面白いエピソードがたっぷり、ゲームでも大人気なコンテンツ。脚本・演出は末原拓馬。

あらすじ
古の中国。腐敗した後漢王朝を倒すために勃発した黄巾の乱によって国は乱れに乱れ、時の群雄たちはそれぞれの思惑を胸に覇権を争っていた。そんな中、皇帝の象徴と言われる神秘の宝・玉璽が帝の元から離れどこかに存在するという噂が流れ、多くの武将が玉璽の所有を夢見ていた。

江東の地で名を上げていた孫家に仕える武将・周瑜(荒牧慶彦)と、孫家の長男・孫策(梅津瑞樹)は、幼い頃からの親友同士。その絆は、断金の交わりのごとく強固なものであった。

孫策は、敬愛する父・孫堅(松本利夫)から戦いの中で密かに発見した玉璽を所有していることを明かされ、驚く。これぞ天命と士気を高めた父・孫堅は、いよいよ孫策にも戦へ出ることを命じる。周瑜が心配する中、呉軍は一丸となり劉表(冨田昌則)軍が待つ荊州へと攻め込んでいった。闘神のような強さで敵をなぎ倒していく父・孫堅。だが劉表の部下である黄祖(玉城裕規)の罠にかかり、命を落としてしまう。

大将軍を失い、悲嘆にくれる孫軍。孫策の弟・孫権(廣野凌大)はまだ幼く、この悲劇を十分に理解することができなかった。やがて玉璽を手に、父の夢を受け継ぐことを決意した孫策。親友の決意を汲み取った周瑜は己の身も心もすべて孫策に捧げると誓い、軍師となって重臣の程普(富田翔)、黄蓋(高木トモユキ)、韓当(郷本直也)らと共に出陣していく。ある日、単独で敵陣営に近づいた孫策の前に謎の男・太史慈(早乙女友貴)が立ちはだかり、一触即発の状態に…。

概要
剣劇「三國志演技~孫呉」
日程・会場:2024年4月5日(金)~ 4月16日(火) 明治座
脚本・演出:末原拓馬(おぼんろ)
出演:
周瑜:荒牧慶彦 孫策:梅津瑞樹
孫権:廣野凌大 程普:富田 翔 ⻩蓋:高木トモユキ 韓当:郷本直也
劉表:冨田昌則 太史慈:早乙女友貴
⻩祖:玉城裕規 孫堅:松本利夫(EXILE)
企画:荒牧慶彦
主催:剣劇「三國志演技~孫呉」製作委員会
公式サイト: https://kengeki-sangokushi.com

©剣劇「三國志演技~孫呉」製作委員会